キーンコーンカーンコーン

もちろん開始はこの音です。
「これより、第８９期カ～ムイ学園deダ・・・ダ・・・ダ・・・ダシナさ～いを開催します」・・・本当は『神威学園deダシナ祭』なのですが、なぜかちょっと溜めて外人風にアナウンスしてました（笑）例年ダシナ祭とか、フキナ祭とか、イキナ祭とか、ほんと卑猥なタイトルなのが大好きです（笑）

まずは校歌斉唱。「校歌知らんがな」と思ったら、「性徒手帳をご覧下さい」のアナウンス。おー、さっきもろた。すかさず、　「他校生（ファンクラブ会員でない人のこと）は、隣の人のをチラ見して下さい」　。

神威学園はこんなノリのセレブな学校です。

次は教頭先生の挨拶。「神威学園はセレブな学園です。最近、巷ではお下劣な言葉が横行しておりますが、当学園では一切使用禁止です。挨拶は「ごきげんよう～」　、「はい」ではなく「かしこまり～」　、「ありがとう」は「ありがたき～」　、ありがとうへの返事は「よろこばし～」　、「ごめんなさい」ではなく「ごぶれい！」　。神威学園の校則は厳しくはありませんが、破った場合は即・退学です」

とのことでございました。校則の内容は厳しくないが、処罰が厳しい（笑）

いよいよ性徒会長──えぇ、『性』徒会長、神威楽斗先輩の登場です。今回はアリーナ９列目のほぼセンター席だったのですが、会場の後方、イメージとしては体育館の後ろから入場する感じで、会長がいらっしゃいました──レッドカーペットとともに（笑）すーごい近かったんです！　たぶん、今までで一番近かった！　とっても美人でした・・・なんかきらきらしとる・・・はぅっ。

会長の挨拶も、何かひたすら笑った気がします。会長は財閥の御曹司という設定なので、いつも以上におっとりした喋り方で、声も高めに設定して、とてもお上品、でも吐息混じりの喋り方なのでやたらねっとりとしていてエロく、そしてもちろん毒は吐く（笑）だがそこがいいっ！（笑）
在校生の表彰や、『風紀いぃ～ん❤』の任命、ゲストの紹介なんかがあり、ただ歌うだけのライヴじゃなくて、そういう本当に学校っぽいイヴェントみたいなのがあるのが楽しかったです。そうかー、だから１５時開演という、長めの時間設定なんですね。内容盛りだくさんです。

そして、第１部。これは、先輩方による小芝居（笑）会長は出ないのですが、会長抜きで先日公演した『義経秘伝』のパロをやるというネタ。タイトルは、その名も『義経家電』・・・コラ（笑）家電はあんまり関係なかったけど、楽しかったですよ。舞台と同じく、若本さんのナレーションで始まるんですが、相変わらず若本さん自由（笑）ナレーションの内容も、舞台のものから楽園祭用にアレンジしてあって、笑いました。やたら「光秀ぇ・・・」を繰り返していたのは、ガッ君が戦国BASARAで信長やってるからでしょうか？（笑）

メンバーに役を割り当てるんですが、超絶面白かったです。嬉しいことに、弁慶は本物！　古本新乃輔さん、大好きなんですよ、私も友人も。落語家っぽい名前ですが、そうではありません。エンターテイナーです。面白い！　今知りましたが、爆れつハンターのキャロットの声やってたのか！　懐かしい！　あとで発覚しますが、歌も上手いんです。ほんと、何でも出来る人！　子役からこの業界にいるということなので、芸歴長いですもんね。素敵です。

もしかすると、舞台を見ていない人には面白さ半減かも知れないですけど、茶々先輩の巴とか・・・もう・・・ぶほっ！！　腹捩れるかと思うくらい笑った。涙出た。茶々先輩の巴は、何というか・・・『だいたい合ってる』という名文句が出てきそうなくらい、だいたい合ってた（笑）巴役も宝塚の女優さんでしたからね。ほら、だいたい合ってる（笑）
YOU先輩の陽和（ひより）ちゃんはデカいし（笑）仕草は可愛いのに、やたらデカいという。弁慶にじゃれつくシーンとか、弁慶より全然デカいんですからね。

役者だけが出ているわけではないので・・・というか、役者ほとんどいないので（笑）小芝居に慣れている人も慣れていない人もいるのですが、もちろん舞台を上手く回せるだけの力量のある人がちゃんといるので、ちょっとした失敗や間の悪さも、全部笑いに繋げられていて。すごく面白かったですよ。神威学園はセレブな学園なので、着席して見ていれば良かったですし、後ろの席の方でもきちんと見えたんじゃないでしょうか。

あ、あれやりましたよ！　陰が、スクリーンに映した敵と戦うやつ！！　小芝居での陰はカズヤ先輩がやってた（微妙に似てた）んですが、さすがダンサー、わりと安心して見られました。が、やっぱり旅役者半端ねーんだなー、と実感。早乙女兄弟、ほんとパネェ！　もちろん練習量も違うのかも知れませんが、舞うように戦うという点では、やはり早乙女兄弟に軍配が上がりますね。美しかったもんなー。DVD絶対買う。
そして、その流れで、せっかくだから他の人もやってみよう、という話になり。義仲をタクミ先輩がやってたんですが、武器は剣ではなく、弁慶から手渡されたスリッパ。「絶対無理でしょこれ！」とタクミ先輩は言ってましたが、武器どうのではなく、無理でしょ（笑）一生懸命逃げてたんですが、最後はお尻を刺されてあえなく撃沈。あ、刺されたとき、ちゃんと血が飛び散りましたよ！　素晴らしい！
そのあとは、みんなもやってみよう、って感じで、懐かしの『小悪魔ヘヴン』の音ゲーでした。コンサートのときにやったんですが、スクリーンの上から落ちてくるにゃんこの肉球に合わせてみんなで踊る、という素敵企画。見ればある程度誰でも振り付けが出来るので、初めての人でも楽しめる仕様。みんなで全力で遊びましょうね～、っていうガッ君が大好きです。

実際の高校時代の学園祭はあんまり覚えていませんが、きっと生徒会メンバーがちょっと悪ふざけをしてコントな芝居をしたら、こんな感じだろうなぁ、と。みんな全力だから、ついつい笑っちゃうんですよね。笑うって大事です。下らないことでも、超然と構えて見てるより、一緒になって笑っちゃった方が１００倍楽しいです。「バカだなこいつら！　ぶほっ！」って笑うバカな自分が結構好き（笑）

で、挨拶や先輩方の小芝居でなんと１時間半も経ってしまったので、休憩です。約４０分と休憩時間は長いのですが、その間に今日任命された『風紀いぃ～ん❤』さんがたくさんの性徒の写真を撮って回る、という企画があります。ファインダーにたくさんの笑顔を収める素敵なお仕事です。その写真の中から、ミス、ミスター神威学園を決めるのだそうですよ。きっと後日会報で配られるのでしょう。橘と友人はトイレに行っていたので、写真は撮ってもらってません。

さて、第２部の開始です。が、長くなったので次にします。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「何色が好き？」
「は？」
「毛糸の色」
「何で」
「セーター編むの！」

シェラの目的地だった手芸屋さんに入り、様々な色や太さの毛糸が並ぶ棚の前に立ったふたり。
うきうきした表情でヴァンツァーを振り返ったシェラだったが、何とも素っ気ない返事が返ってきて頬を膨らませた。

「セーター？　お前が？」
「上手いもんですよ？」

えっへん、と胸を張って見せる当人の言葉通り、玄人はだしの腕前を持つシェラだった。

「ふぅん。じゃあ、アーガイル」
「──えっ」
「紺地に、青みがかった濃いめの灰色の菱形と、白めの灰色を赤で囲った菱形を交互に置いて、白めの灰色で繋いだアーガイル。薄手のやつがいい」
「・・・随分具体的なんだね」

普段美少女キャラのシャツしか着ないくせに、とつい文句が出そうになる。
着るものへのこだわりなんて、変な方向にしか持っていなさそうなのに。

「出来ないの？」

身長差のせいで随分と高い位置から無感動な瞳に見下され、シェラはむっとなった。

「で、出来ますとも！　色は・・・これと、これと・・・青めのグレーってこんな感じ？」
「うん」
「白めのグレーはこれでいい？」
「いいんじゃない？」
「柄は前身頃全体にあっていいの？」
「ううん、左右に１本ずつ」
「・・・はい」
「それ着た俺のこと『真斗くん！』って呼んでくれていいよ？」
「・・・・・・」

何となく想像出来た。
きっと、何かのキャラが着ているセーターなのだ。
だから、あえてシェラは訊いた。

「・・・それ、ゲームのキャラ？」
「うん。『キスよりすごい音楽』がどうのっていうのがキャッチコピーの、女性向けの恋愛アドベンチャーゲーム」
「・・・お義兄様に、頼まれてやったの？」
「うん。作曲家志望の女の子が芸能専門学校に入学して、アイドル志望の男の子ひとりとパートナーを組んで、新人発掘オーディションでパートナーを優勝させるために頑張る話」
「男の子って、さっきの服着た子だけ？」
「６人いるんだけど、まずは学園のAクラスに所属してる３人の誰かとパートナーになって、Aクラスルートをクリアすると、残り３人のSクラスルートが選べるようになる。Sクラスルートのキャラは、Aクラスのキャラのライバルって設定」

毎日何本もゲームしてて、よくこんなに内容覚えてるなぁ、とうっかり感心しそうになったシェラだった。
けれど、口をついて出たのは別の言葉だった。

「び・・・美形？」
「じゃなきゃ売れないだろ。人気声優も使ったフルボイスストーリーだし」
「売れてるの？」
「対象が限られてるソフトにしてはそこそこ」
「・・・ヴァンツァーの『そこそこ』レヴェルって、どれくらい？」
「１０万本前後」
「・・・・・・」

頭の中で本数と単価を計算して固まったシェラだった。

「興味あるの？」
「──え？！」
「でもそれ、GSPのソフトだけど」

GPSみたいな名前のそのゲーム機は、『GAME STATION PORTABLE』の略で、TONY社が出した携帯用ゲーム機である。
高解像度のグラフィックを扱えるため、美麗なグラフィックを盛り込み、じっくりと時間をかけてプレイするRPG好みのハードユーザーに人気がある。
ゲーム以外にも、動画、音楽、インターネットや写真アルバムとしても使うことが出来、ちいさなパソコンのような性能を持っているが、反面、天天堂のESのように『老若男女問わず気軽に遊べる』といったイメージは薄い。
骨太ゲーマー向けのハードと言える。

「そうなの？　そっか・・・じゃあ、今日買ってもらったESじゃ、出来ないんだね・・・」

しょぼん、と肩を落とすシェラにヴァンツァーは言った。

「乙ゲーに興味あるの？」
「え？　うーん、やったことはないけど、イケメンいっぱいだし。うちのゲームショップにも結構ポスター貼ってあるけど、最近のグラフィックってすごいよね！」

顔か、とツッコミそうになったヴァンツァーに、シェラは笑顔でこう言った。

「それに、私もそういうゲームやれば、美少女ゲームにハマるヴァンツァーの気持ち、分かるかも知れないし」

いやいや、分からない方がいいんですよ、と指摘してくれる親切な人は、残念ながらこの場にはいなかった。
シェラの言葉に「ふぅん」と呟いた男は、ひとつ提案をしてきた。

「俺に代わりに、乙ゲーの試作品やってよ」
「──え？！　む、無理だよ！」
「男がやるよりマシだ」
「いや、私も男だけどね？」
「小遣い稼ぎにもなるし」
「う・・・」

ヴァンツァーと自分では商品開発能力が雲泥の差だから、同じだけの金額はもらえないとしても、バイト感覚でやるのは悪くないかも知れない。
そもそも、ゲームショップで働いていたのだって、新作ゲームの宣伝らしい美麗なイラストの描かれたポスターに惹かれて連日ぽーっと見つめていたら、店長らしき人に声を掛けられたからだ。
宣伝期間が終わったらあげるから、働かないか、と。
本人の自覚はともかく、ゲームの主人公のような容姿のシェラは非常に人目を引く。
男性客からは『美少女』として、数少ない女性客からはシェラの性別を知ったあとで、という留保は置かれるものの、『王子様』もしくは『受けキャラ』として看板息子になっていた。

「男に甘い言葉ささやかれても、何とも思わないんだよね」

うんざりしたように言うヴァンツァーを見て、それはそうだろうな、とシェラは思った。

「・・・でも、私なんかがやっても、何の参考にもならないよ、きっと」
「ゲーム性どうのは別にいい。男キャラが魅力的かどうか、言われた台詞にときめくか。あと、セーター編めるってことは、裁縫とかも得意なんだろう？」
「おまかせあれ」

どん、と胸を叩くシェラに、ヴァンツァーは頷いた。

「ってことは、ファッションにも興味があるだろうから、キャラが着てる服とか、持ってる小物についてのアドバイスも出来る」
「そんなことでいいの？」
「死ぬほど大事だ。最近はゲーム本体を売るだけじゃなくて、抱き合わせ販売でグッズを売り出すことも多い。歌手のCDなんかも、最近売れなくなってきてるから、特典とかグッズをつけて付加価値を上げて売るケースが多いのと一緒かな。そういう、ゲーム本体だけじゃなくて、二次的な産物の売れ行きも、全体の業績としては結構重要で・・・何だよ、その顔」

ぽかん、と口をまぁるく開けて見上げてくるシェラに、ヴァンツァーは眉を顰めた。

「・・・いや、ヴァンツァー、ちゃんと考えてるんだなぁ、って・・・」

ついつい本当のことを言ってしまったシェラだったので、ヴァンツァーは更に嫌そうな顔をした。

「俺の好き嫌いだけで売れたら苦労しないんだよ」
「あ、うん、もちろんそうなんだけど・・・」
「兄貴たちはともかく、他の役員や開発者を納得させるには、それなりの材料がいる」
「う、うん・・・そうだよね」
「俺が判断したことのツケは結局兄貴たちが払うんだから、適当なこと出来るか」
「・・・・・・」

何だか感動してしまったシェラだった。
妙にきらきらとした瞳で見つめられて、ヴァンツァーはやはり眉を寄せたのだった。

「・・・だから何だよ」
「んーん、何でもない！」

にっこりと笑ったシェラは、納得出来ないといった顔をしているヴァンツァーの腕に自分の腕を絡めて、カゴいっぱいに入れた毛糸の会計へと向かったのであった。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

・・・おかしくない？　底辺なヴァンツァーを描くためのヲタヴァンなのに、何で持ち上げてるの、私（笑）

いや、でも、根は真面目な子なんだよ、という話。自由を得るには、それなりの対価が必要だということをちゃんと分かっているのです。

２５日　２２：５４　こんばんわ。
グランプリシリーズ、とにもかくにもNHK杯まで終了しましたね。
感想、お疲れさまでした（笑）。
とっても楽しく読ませていただいてます。
またゆっくりと、コメントしたいのですが今はまずひとこと。
真央ちゃん！！
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いいいいいい！！
まねっこです（笑）。
今期のエキシビ。メリーポピンズがドツボすぎて。
NHKのカメラアングル、神。
あんな可愛い生き物、いるのですね… by DINA


DINA様
おはようございます。かーわーいーいーーーーーーーー！！（笑）昨日は夜出かけていたのでエキシビは動画で一部を見ただけなのですが、もう、真央たんの愛らしさったら！！　食べちゃってもいいですか？！（コラ）ジャンプも、エキシビでは綺麗に決まっていたので、回転不足を気にしてミスが出たのかなぁ、と。得意のループまで２回転だったのはびっくりしたんですけどね。ファイナルではSP、FS合わせて納得のいく演技をして欲しいです。
ゆづとあっこちゃんのエキシビはまだ見てないんですが、大輔のは見ました。真央たんのときは素敵だったカメラアングルが大輔のときに酷くなったのは、モザイクをかけられないための苦肉の策と思うことにしました（笑）ほんと踊る１８禁・・・大輔とタンゴは混ぜちゃらめぇぇぇ！！（笑）
『豊の部屋』のゆづと真央たんも可愛かった・・・お雛様見てる気分でした。真央たんのことを「真央ちゃん」、大輔のことを「大ちゃん」と呼んでるゆづが可愛すぎて・・・やはり、ゆづから見ても真央たんのステップは鬼ステップだということが判明しましたしね。そして、真央たんの演技を見守る男子ふたりがお兄ちゃんと弟のようで・・・むしろ大輔よりゆづの方がどっしり構えているという（笑）あああ！　もうみんな可愛い！！　ファイナルでもまた可愛い日本の選手たちがたくさん、えぇ、ほんとにたくさん、ファイナル出場者の半数も見られるという（笑）むしろ、ファイナルよりも全日本の方が大変な戦いになるんじゃないかと思います。いつもですが（笑）
シーズン序盤ですが、まだまだ応援していきましょうね～～～（＾＾）


拍手を下さった皆様、ありがとうございます。気温は下がってきましたが、橘の頭の中はあったかいです（笑）☆矢熱が高まりすぎて困ってるんですが、まぁ、いつもの病気なので気にしていません。イラスト投稿サイトで漫画は読んでて、神がたくさんいて嬉しいんですが、活字すきーとしては、小説を読みたいなぁ、とか我が儘なことを思ったり。でも、自分で書くのはちょっと・・・という。クリスマスプレゼントは、それでいいんですけどねぇ（笑）

では、今日も１日、あったかくしていきましょう！！