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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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思いついたので。

**********

「カノン」
「うん?」
「──結婚しようか」
「いいけど、指輪買ってきてやり直しね」
「・・・はい」

こんな会話が、記念日でも何でもなく、普通に食事をしているときになされた。
あっさりと、しかし留保つきの許可を出したものの、カノンは首を傾げた。

「でも、また何で突然?」
「いい加減、帰ったり帰したりが嫌になった」
「同棲じゃなくて、結婚?」
「特別な理由もないのに、中途半端なことはしない」
「ふぅん。分かった。じゃあ、アリスの指輪選びのセンスに期待しておく」
「あぁ、それなら大丈夫」

やけに自信ありげな口調が気になる。
首を傾げるカノンに、キニアンはにっこりと笑って見せた。

「──ヴァンツァーさんに、頼むから」
「・・・・・・」
「たぶん、『息子さんを俺に下さい』って言ったら、次の瞬間にはドレスと指輪のデザインをダース単位で出してくると思うんだ。ヴァンツァーさんのセンスなら、間違いないだろ」

いっそ誇らしげなまでの表情に、カノンは額を押さえた。

「・・・あのさ。アリスの手で、ぼくを可愛くしたいとか、綺麗にしたいとか、ないの?」
「だって、お前はどんな格好してたって綺麗で可愛いだろう?」
「・・・・・・」

きょとん、とした顔でそう返され、カノンの方が絶句した。

「それに、20年もお前のこと見てきた玄人の眼だぞ? 俺なんかより、よっぽどお前のことを知ってるよ」
「・・・・・・」

ため息を吐いたカノンは、「分かった」と頷いた。

「じゃあ、ぼくが働くから、アリス主夫ね」
「は・・・?」
「だって、ぼく就職先決まってるもん。アリス、主夫ね」
「・・・・・・」

若干不服そうな顔をしている男に、カノンはにっこりと天使の微笑を浮かべた。

「で、毎日シェラに料理習って、美味しい料理を作ってぼくの帰りを待つの。で、仕事から疲れて帰ってきたぼくを労って、ふたりで食事して、お風呂入って、いちゃいちゃするの」
「──それなら喜んで」
「じゃあ決まりね」

以上、とばかりに、そこで話は打ち切られた。


**********

・・・・・・いつもいつも、こいつらはどんな食事をしていやがるんだ、まったく。
あ、ちなみに学生結婚です(笑)ソナタとライアンも便乗です。
で、結婚式はネズミの王国の、巨大なお城の前でやるのです。
暁メンバーも、遊園地の経営者であるローエングラムの人間も、みんなみんな集まって煌びやかで華やかでハッピーな結婚式をするのです。
で、ビッテンフェルト率いる営業2課が揃いも揃って鼻血出せばいいのです。
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