小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
電車、寝過ごしました。
だって今日寒いと思って、もこもこのコート着てきたんだもん。
あったかくて、本当に布団に入っているようにあったかくて、・・・寝ちゃった、てへ☆
目を覚ますために、小ネタいってみます。
だって今日寒いと思って、もこもこのコート着てきたんだもん。
あったかくて、本当に布団に入っているようにあったかくて、・・・寝ちゃった、てへ☆
目を覚ますために、小ネタいってみます。
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寝起きは良い方なのだけれど、この時期はちょっとぬくもりを手放すのが惜しくなる。
体温と布団の温度が溶け合って、ぬるま湯に浸かっているような心地良さを感じる。
ぼんやりと瞼を持ち上げれば、端麗すぎるほどの容姿の熱源。
『綺麗だ』、『美しい』という賞賛ならばいくらでも受けてきたシェラだったが、自分の周りには自分よりも余程美しい男たちがたくさんいる。
その中でも、焦点も合わないほどの距離にいる男は、何だかんだ言って容姿に限って言えば一番美しいのだろう。
もう何年も一緒に暮らしているというのに、朝自分の方が早く目覚めたときにこの男の寝顔を見ると、どきり、と心臓が跳ねる。
・・・黙って座ってれば、言うことないのになぁ・・・。
本人の自覚はともかく、シェラはかなりの面食いである。
しかも、ヴァンツァーの顔だけに限れば、実はものすごく好みだったりするのである。
陶器のように白くなめらかな肌は、本当に息をしているのが不思議なくらいで、目を閉じていればビスクドールだと言われても頷いてしまう。
そっと唇の前に指をかざし、僅かに感じる呼気に安堵する朝もある。
音もさせず、ほとんど触れることさえせず、シェラはヴァンツァーの唇に己のそれを近づけた。
ほんの微かに肌が触れ合ったところで、ほろり、と口許を綻ばせた。
──さぁ、起きよう。
休日とはいえ、朝食の用意をしなければならない。
まだ早いが、目が覚めたのだからちょうどいい。
夢の中にいる男を起こさないよう注意してゆっくりと身を起こすと、気配に敏感な男は瞼を震わせた。
そうして、ほとんど無意識なのだろうが、シェラの腰を抱くようにして腕を伸ばす。
その動きに僅かに眉を上げたシェラだったが、ヴァンツァーが目覚める様子はない。
寝惚けているのかな、と思って、声は立てずにちいさく笑った。
・・・こういうところは、可愛いんだよなぁ。
惚れた弱みというものを、ひしひしと実感してしまうときだ。
おそらく、今動けばヴァンツァーを起こしてしまうだろう。
腰に回る腕の重みを、心地良いと感じている自分もいる。
「──・・・もうちょっとだけだぞ・・・?」
ささやくように呟いたシェラは、あたたかい身体に擦り寄るようにして布団に潜った。
腰を抱く腕の力が強まった気がして、じっと白皙の美貌を見つめた。
そうして、自分も相手の身体に腕を回して、瞳を閉じた。
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一度体温であたためてしまったぬいぐるみは、手放せません・・・むしろ起きられません・・・。
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