小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
どーにも気分が浮上していかないので・・・。
書けるかどうかわかりませんし、書けてもひどいものだという感覚はあるのですが、双子でも書いて気分の上昇を図ってみようかと思います・・・・・・。
・・・『赦す』のと『諦める』のって、すごくよく似ていると思う・・・。
書けるかどうかわかりませんし、書けてもひどいものだという感覚はあるのですが、双子でも書いて気分の上昇を図ってみようかと思います・・・・・・。
・・・『赦す』のと『諦める』のって、すごくよく似ていると思う・・・。
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クラスメイトたちの言葉に、双子の天使は目を丸くした。
「・・・は?」
「ロマンチスト・・・?」
それは一体誰のこと? という表情をしている双子に、ソナタと同じクラスの女の子が興奮した面持ちで語った。
「誰って、ふたりのパパに決まってるじゃない! だって、記念日でなくてもママに贈り物は欠かさないし、愛はささやきまくりな上に、母の日には白薔薇を両手いっぱいプレゼントしたんでしょう?」
「・・・したけど・・・?」
それがどうした、という口調のソナタに、別の子が口を挟む。
「クリスマスにはホテルのスイートで、ママとカノン君とソナタちゃんの誕生日のお祝いするんでしょう?」
「・・・するけど・・・?」
だからどうした、という口調のカノン。
この双子、機嫌が悪いわけでは決してない。
不機嫌で態度が悪いのではなく、本当に、彼女たちの言っていることが理解出来ないのだ。
「だって、あんなに素敵なパパで、ママにやさしくて、毎日が記念日みたいな待遇って、理想じゃない?!」
「もう反則だよねー! 背ぇ高いし、顔めちゃくちゃかっこいいし!」
「デザイナーさんなだけあってハイセンスだし!」
「お金持ちだし!」
きゃ~!! と叫んでいる少女たちを前に、双子は顔を見合わせた。
「・・・うちのパパ、『ちょー』がつくくらいのリアリストだけど?」
「ものすっごい醒めてるし、基本外では無表情だし、デザイナーのクセに女の人が洋服選びに何時間も迷うのとか理解出来ない人だし」
「化粧直しとか必要なの? ってか、化粧って必要なの? って真顔で言うような人なんだけど」
「しかも、『女堕とすのに、一分で足りないの?』とか本気で言うような腹立つ人なんだけど?」
交互に展開されるある人物への評価に、今度はクラスメイトたちが眼を瞠る。
「・・・それ、誰のこと?」
「だから、うちのパパ」
「え? だって、プレゼント責めだし、甘い言葉は日常茶飯事なんでしょう?」
「そうだけど・・・父さん、女の人にめちゃくちゃ冷たいよ?」
「え? フェミニストじゃないの?」
きょとん、としてしまった少女たちだ。
話に聞いたり、実際見たりした彼らの父親は、もう、それはそれは美しく、聡明で、やさしげで。
自分たちの父親と比べると悲しくなってくるくらいに、素敵な人であるハズなのに。
「あ、分かった! そういうのは、ママ限定なのね?!」
それはそれでオイシイ、ときゃーきゃー騒ぐ少女たち。
双子はそれを聞いてピンときた。
そうして、教えてやったのである。
「父さんは、ロマンチストなんかじゃないよ。そんなことしなくても、女性の方から寄ってくる人だったからね」
「確かに、プレゼントとか愛のささやきはシェラ限定。でもそれは、シェラのことが好きだから、っていうより・・・」
言葉を切り、声を合わせる双子。
「「──『モテない男の苦し紛れの抵抗』、って感じだけど?」」
そういう小細工使わないと、振り向いてもらえないんだよねー、と顔を見合わせて笑う──というか、嘲う。
シェラの愛情を一身──ふたりだけれど──に受けてすくすくと育った双子は、家庭内の力関係の序列というものを、日々肌身に感じて生きている。
両親の関係は、毎日毎日、それこそ三百六十五日欠かすことなくプレゼントと愛の言葉を贈り続けた、いっそストーカーなんじゃないか、という男が、ようやく相手が抵抗を諦めた──というよりも、力尽きて抵抗する力が弱まったところを力技でもっていった末の、婚姻関係なのだと思っていたし、間違っていないハズだった。
「・・・女性から言い寄ってくるんじゃ、パパやっぱりモテるんじゃないの・・・」
「顔と身体だけは極上だからね」
「外じゃあんまり喋らないからボロ出さないし」
「無表情って、何考えてるか分からないから、ミステリアスに見えるし」
「本気で何も考えてなかったりするけどね」
「それを気取らせないのは、さすがの腕だよね」
「ね」
「・・・・・・・・・」
リズミカルな双子の言葉に、絶句する少女たち。
カノンとソナタは、最後ににっこりと笑って忠告した。
「「──ああいうのを理想だと思ってると、痛い眼に遭うよ?」」
それはそれはもう、シェラを見ていれば分かることなのだから。
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もう、グダグダだけど、何でもいいや・・・・・・。
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