小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
50時間超の残業をしたので、今月は落ち着くかと思いきや、そんなこともなく(笑)残業するのは無能な証拠、と自分を鼓舞して効率的に仕事を進めようとしたって、手は2本しかないのよね・・・頭のなかでマルチタスクしても、結局アウトプットが追いつかない。そんなジレンマに襲われております。うーむ。まぁ、残業代もらうからいいけど。でも、今週以上に来週は鬼のようにスケジュールが詰まってて、また20~21時の日々が続くんだろうなぁ・・・。
さて、そんな感じで待ちに待った週末です。ってか、楽園祭からもう1週間も経つのか・・・速すぎだろ。
ポッキーの日は当然のように何も書けず(笑)ようやく週末なので、何か書いてみようかと思います。ポッキー全然関係ないけど(笑)とりあえず、ヴァンシェラで。
さて、そんな感じで待ちに待った週末です。ってか、楽園祭からもう1週間も経つのか・・・速すぎだろ。
ポッキーの日は当然のように何も書けず(笑)ようやく週末なので、何か書いてみようかと思います。ポッキー全然関係ないけど(笑)とりあえず、ヴァンシェラで。
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ヴァンツァーがソファで本を読んでいると、手元がふと暗くなった。
「・・・それ、大事な本か?」
声のした方に目を向ければ、少し怒ったような表情をしているシェラがいた。
「いや」
ただの小説だ、と言い終わる前に、『ストン』とシェラが腰を下ろした。
膝の上、向かい合うように乗り上げてくるものだから、菫の瞳がすぐ間近に迫っていた。
「シェラ?」
眉を上げて何事かを問えば、『ぽふん』と肩口に銀色の頭が埋まった。
グリグリと額を擦り付けるようにしているのは、居心地の良い場所でも探しているのだろうか。
仔犬のマーキングのように思えなくもない。
腰もモゾモゾと動かしており、しばらくして落ち着いたのか、ヴァンツァーの首に腕が回された。
「どうした?」
ヴァンツァーが再度問うと、シェラは口の中でモゴモゴと呟いた。
「・・・妻が夫に甘えて何が悪い」
憮然としたその声音に、思わず口許を緩めたヴァンツァーだった。
軽く髪を撫でてやれば、シェラの細い肩から力が抜けるのが感じられた。
「ちっとも」
むしろ大歓迎だ、と髪の上から額に口づけを落とせば、ゆっくりとシェラが顔を上げた。
無言の要求にそっと唇を啄んでやると、クルクルと喉が鳴った気がして、くすくすと笑みが零れた。
「何がおかしい」
「おかしくない」
「笑った」
「あぁ」
「・・・おかしいから笑ったんだろう」
「いいや」
「じゃあ何だ」
むずかる子どものような様子に、例えようもない愛しさばかりが込み上げてくるのを感じたヴァンツァーは、華奢な身体をそっと拘束し、銀色の頭に頬を寄せた。
「あったかくて気持ちがいいから、つい」
嬉しいと笑ってしまうものだろう? と言えば、シェラは「ふん」と鼻を鳴らして抱きつく腕に力を込めた。
どうやら答えがお気に召したらしい。
「・・・なぁ」
「うん?」
「今日、忙しいか?」
「いや」
特にすることのない休日。
そういえば、何もないのは久し振りだ、と気付いたヴァンツァーにシェラは言った。
「買い物したい」
「買い物?」
「・・・服とか靴とか・・・いっぱい欲しい」
普段ものをねだるということをしないシェラの様子に、ヴァンツァーは首を傾げた。
決して嫌なわけではない。
ただ純粋に不思議だっただけだ。
「男の懐に余裕があるなら・・・女の特権なんだろう?」
ボソボソっと呟かれた言葉の出処が何となく推測されて、ヴァンツァーは「あぁ」と答えた。
「宝石でもクルーザーでも、何でもいいよ」
大抵のものを買える財力を有した男は、腕を回したシェラの腰をぽんぽん、とあやすように叩きながら微笑んだ。
「・・・お前の好きなのがいい」
「──え?」
「お前が私に・・・似合うと思う服とか、そういうの」
言って、またぎゅっと抱きついてくるシェラに、ヴァンツァーはしばし言葉を失くした。
「・・・ヴァンツァー?」
何も返事がないことを不安に思ったのか、シェラはおずおずと顔を上げた。
「怒った?」とでも言いたげな視線に、ただもう、胸の辺りがくすぐったくなって。
「・・・じゃあ、たくさん買わないとな」
それだけ言って、コツン、と額を合わせた。
一瞬大きく目を見開いたシェラは、「うん」と言って、花のような笑みを浮かべた。
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たまには可愛く甘えたっていいじゃない。
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