小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
早く帰りてぇ・・・(コラ)
掃除して、お寿司とピザという不思議な組み合わせを食べて、仕事なんてしないで帰る。で、夕方から妹の家へ行って、怪獣天使たんと遊ぶ・・・遊ばれる。
そういえば、まだ年賀状書いてません(コラ)今日か明日か明後日か・・・年末までには書こう。毎年そうだ。
掃除して、お寿司とピザという不思議な組み合わせを食べて、仕事なんてしないで帰る。で、夕方から妹の家へ行って、怪獣天使たんと遊ぶ・・・遊ばれる。
そういえば、まだ年賀状書いてません(コラ)今日か明日か明後日か・・・年末までには書こう。毎年そうだ。
**********
「おめでとう、シェラ」
そう言って、ラティーナは控え室のシェラに花束を渡した。
「わぁ! ありがとうございます!」
シェラはひと抱えもある白い花束を受け取り、「おや?」と既視感に首を傾げた。
何だか、これと同じことを昔経験した記憶があるような・・・。
「試合も、エキシビションも、素敵だったわ」
けれど、ラティーナが話しかけてきたので、思い出しかけた何かは、また記憶の底へと沈んでいった。
「試合、ダウングレードだったり、ミスしちゃったりしたけど・・・」
「でも、優雅で綺麗だった」
尊敬するバレリーナにそんな風に言ってもらえて、嬉しくて、シェラはにっこりと微笑んだ。
「──来ていたのか」
後ろから聞こえてきた声に、シェラは振り返った。
低く魅力的な声ではあるが、いかんせん愛想がない。
試合後は少し笑っているようにも見えたのに、エキシビションのときはいつも通りぶすっとしていた。
「えぇ。可愛い教え子の晴れ舞台ですもの」
「ふぅん」
「ヴァンツァー、もっと愛想良くしなよ」
「なぜ?」
「な・・・なぜじゃないでしょ?! せっかく来てくれたのに、失礼じゃない!」
「お前を見に来たんだろうが。俺じゃない」
「そ・・・」
はぁぁぁぁ、と何だか疲れきってしまったシェラだ。
この男はっ! と思ってみたところで、きっと態度が改まるわけでもなく。
ごめんなさい、となぜかシェラが頭を下げる。
ラティーナはくすくす笑って首を振った。
「ほんと、仲がいいのね」
と微笑んでいるラティーナに、顎が外れるかと思ったシェラだ。
「な・・・? だ、え、誰?」
「シェラとヴァンツァー。本当に、息がぴったり」
「・・・・・・」
ほんの一瞬だけ、『この人大丈夫だろうか』とか思ってしまったシェラだ。
どこをどう見たら、仲が良さそうに見えるというのか。
「また、真っ白だな」
ふと、ヴァンツァーがそう声をかけてきてシェラは顔を上げた。
「え?」
「お前だ。頭のてっぺんから爪先まで。──ついでに、持ってる花も」
そういえば、と思って自分の身体を見下ろす。
ジャージを羽織ってはいるけれど、エキシビションの衣装は純白。
色白で銀髪のシェラだから、真っ白と言われてもおかしくない。
「──花嫁さんみたいね」
ラティーナがそう言って嬉しそうに微笑んだので、シェラは目をぱちくりさせた。
「ヴァンツァーが新郎で、シェラが新婦さんね」
あらあらお似合い、と喜ぶ姿が可愛らしい女性に、シェラはものすごく嫌そうな顔になった。
「先生・・・ひどい・・・」
「え? どうして?」
「私、面白くてやさしくてかっこいい人が好きなのに・・・」
「やさしくてかっこいいと思うけど?」
「やさしくない! 鬼コーチだもん!」
「それはシェラに才能があるからよ」
「──へ?」
「ヴァンツァーは、それはそれは自分にも他人にも厳しくて、ちょっとやそっとでは褒めたりしないんだから」
「・・・・・・」
「それに、頭がいいから話も面白いわ」
「こんな無愛想なのに」
「お前は本人の前で失礼なヤツだな」
「本当のことだもんっ。顔は綺麗なのに、いっつもぶすっとしてるんだから!」
「知るか」
睨み合っているふたりがおかしくて、ラティーナは本格的に笑い出した。
「シェラの花嫁姿は、きっと可愛いでしょうね」
「・・・先生・・・」
「ヴァンツァーにも、可愛いお嫁さんをもらって欲しいわ」
「はいはい」
面倒くさそうな態度のヴァンツァーの手を、ペシッと叩くシェラ。
「楽しみだわぁ」
そのときはラティーナひとりが、とても楽しそうだった。
**********
フラグ。
「おめでとう、シェラ」
そう言って、ラティーナは控え室のシェラに花束を渡した。
「わぁ! ありがとうございます!」
シェラはひと抱えもある白い花束を受け取り、「おや?」と既視感に首を傾げた。
何だか、これと同じことを昔経験した記憶があるような・・・。
「試合も、エキシビションも、素敵だったわ」
けれど、ラティーナが話しかけてきたので、思い出しかけた何かは、また記憶の底へと沈んでいった。
「試合、ダウングレードだったり、ミスしちゃったりしたけど・・・」
「でも、優雅で綺麗だった」
尊敬するバレリーナにそんな風に言ってもらえて、嬉しくて、シェラはにっこりと微笑んだ。
「──来ていたのか」
後ろから聞こえてきた声に、シェラは振り返った。
低く魅力的な声ではあるが、いかんせん愛想がない。
試合後は少し笑っているようにも見えたのに、エキシビションのときはいつも通りぶすっとしていた。
「えぇ。可愛い教え子の晴れ舞台ですもの」
「ふぅん」
「ヴァンツァー、もっと愛想良くしなよ」
「なぜ?」
「な・・・なぜじゃないでしょ?! せっかく来てくれたのに、失礼じゃない!」
「お前を見に来たんだろうが。俺じゃない」
「そ・・・」
はぁぁぁぁ、と何だか疲れきってしまったシェラだ。
この男はっ! と思ってみたところで、きっと態度が改まるわけでもなく。
ごめんなさい、となぜかシェラが頭を下げる。
ラティーナはくすくす笑って首を振った。
「ほんと、仲がいいのね」
と微笑んでいるラティーナに、顎が外れるかと思ったシェラだ。
「な・・・? だ、え、誰?」
「シェラとヴァンツァー。本当に、息がぴったり」
「・・・・・・」
ほんの一瞬だけ、『この人大丈夫だろうか』とか思ってしまったシェラだ。
どこをどう見たら、仲が良さそうに見えるというのか。
「また、真っ白だな」
ふと、ヴァンツァーがそう声をかけてきてシェラは顔を上げた。
「え?」
「お前だ。頭のてっぺんから爪先まで。──ついでに、持ってる花も」
そういえば、と思って自分の身体を見下ろす。
ジャージを羽織ってはいるけれど、エキシビションの衣装は純白。
色白で銀髪のシェラだから、真っ白と言われてもおかしくない。
「──花嫁さんみたいね」
ラティーナがそう言って嬉しそうに微笑んだので、シェラは目をぱちくりさせた。
「ヴァンツァーが新郎で、シェラが新婦さんね」
あらあらお似合い、と喜ぶ姿が可愛らしい女性に、シェラはものすごく嫌そうな顔になった。
「先生・・・ひどい・・・」
「え? どうして?」
「私、面白くてやさしくてかっこいい人が好きなのに・・・」
「やさしくてかっこいいと思うけど?」
「やさしくない! 鬼コーチだもん!」
「それはシェラに才能があるからよ」
「──へ?」
「ヴァンツァーは、それはそれは自分にも他人にも厳しくて、ちょっとやそっとでは褒めたりしないんだから」
「・・・・・・」
「それに、頭がいいから話も面白いわ」
「こんな無愛想なのに」
「お前は本人の前で失礼なヤツだな」
「本当のことだもんっ。顔は綺麗なのに、いっつもぶすっとしてるんだから!」
「知るか」
睨み合っているふたりがおかしくて、ラティーナは本格的に笑い出した。
「シェラの花嫁姿は、きっと可愛いでしょうね」
「・・・先生・・・」
「ヴァンツァーにも、可愛いお嫁さんをもらって欲しいわ」
「はいはい」
面倒くさそうな態度のヴァンツァーの手を、ペシッと叩くシェラ。
「楽しみだわぁ」
そのときはラティーナひとりが、とても楽しそうだった。
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フラグ。
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