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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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ハロウィンだったんですね。そういえば。まぁ、もう書き尽くした感があるんですが・・・。

ハロウィンだということを思い出したら、頭の中でキニカノ(をを、キニアン前だ/笑)がスチール撮影してました。

『へそ出しゴシックに身を包んだカノンの脇に跪いた狼耳と尻尾つけてるキニアンがカノンの腰を抱いて『がじ』って脇腹噛もうとしてる』の図(←長いよ)

脳内補完、お願いします。映像は出てくるんですが、実際に紙に書く気力はない(^^;)また、頭の中のものよりいいものが描ける自信もない・・・。
なんだかんだいって、キニアンも池面担当なんですよ? ただ、あの子もヴァンツァーと一緒で好きな子の前だとヘタレてしまうだけで。だから、スチール撮影だったら、思う存分池面してくれると思うんです。ね。


**********

「・・・何で狼なんだよ」

ごわごわと硬い尻尾に触れ、キニアンはスタッフたちが機材を持って忙しなく動き回っている撮影現場で胡坐をかいて呟いた。

「だってアリス犬じゃん」

何を今更、といった感じで返すのは、身体の線が強調されるゴシック服を身に着けたカノン。
左の脇腹はむき出しで、右側に向かって斜めに裾が長くなっていく型だ。
服の裾と袖には、ひらひらとした黒いレースがあしらわれている。
黒を基調とした服と、色白の肌とのコントラストが妙に色っぽい。
スカートでも喜んで穿くカノンだが、今日はパンツである。
黒とグレーのチェックで、サスペンダーが垂れ下がっている。
靴は10cmほどの厚底だが、それでも立てばキニアンの方がまだ背が高い。

「・・・それはおまえの性格のせいで読者が勝手にそう思ってるだけで、俺は本来こういうキャラじゃない」
「えー、可愛いと思うけどなぁ、犬耳」

胡坐をかいたキニアンの前に立ち、よしよし、と頭を撫でてやる。
撫でられている方はぶすっ、とした表情だが、文句は言わない。
嫌がっているのではなく、素直に喜べないだけなのだ。

「まぁ、アリスは『狼』って感じじゃないよね。『わんこ』ってかん──ひぅっ、ん」

さらさらとした指触りの良い茶色の髪の感触を楽しんでいたカノンは息を呑んだ。

「ちょっ・・・どこさわっ、っ・・・」

目の前に晒されたへそに、ツ、と指を這わせるキニアン。
薄く筋肉のついた腹がひくっ、と震え、力が込められたのを知り、頭上を見上げる。
目元がほんのりと紅く色づいていて、天井に吊るされた照明で逆光になっていても、菫の瞳が潤んでいるのが分かる。
に、と口端を持ち上げたキニアンは、「そのままじっとしてろ」と呟くと、へその脇に唇を寄せた。

「・・・っ、ちょ・・・」

神経が過敏すぎて人に触られるのが大嫌いなカノンだったが、身内は違う。
──特に、この普段ヘタレた犬は、他の誰とも違う。
ぬめった舌の熱さにふるり、と身体を震わせ、触れていた髪に縋るようにぎゅっと握った。

「痛い」
「だっ、アリスが・・・」
「はい、おしまい」

ちゅっ、とちいさく音を立てて唇を離す。
見下ろしたカノンは、一気に頬に朱を上らせた。

「──ちょっと! 何やってるの?!」
「マーキング」
「マ──なっ、こ、これから撮影っ」

わなわなと顔を真っ赤にして震えているカノンに、キニアンはふふん、と得意気な笑みを向けた。

「だって、──『犬』なんだろう?」

馬鹿っ!! と叫ぶカノンの声に、周りで忙しなく動き回っていた大人たちは作業の手を止めてうんうん頷いている。

「いいわぁ~。若いって、いいわぁ~」
「ほんと可愛いわよねぇ、あの子たち」
「ねー。やってることはヴァンツァーと変わらないのに、あの子可愛いのよねぇ」
「可愛げの違いよ」
「あー、それ間違いないわー」

生あたたかい視線を送る女傑ふたりの横で、撮影の際にカノンに持たせるダイヤのロングネックレスを手にした大柄な男と調香師の男が苦笑している。

「フェロモン香水、いらないなぁ」
「そんなもの作ってたのか?」
「だってカノン君ってば、彼氏が鈍感すぎて困る、って言うんだもん」
「あー・・・そりゃ、どっこいどっこいってとこだな」
「でしょう?」

そんな外野のことには全然気づいていない高校生ふたり。
キニアンは、とりあえず決まり文句を口にしてみた。

「カノン──Trick or Treat.」

先手を打たれたカノンは、仕方なさそうにため息を零した。

「・・・うちに帰ったら、遊んであげる」
「うん」



**********

をを、短め(笑)このふたりはこんな感じでいいと思う。バカップルって、いい言葉だと思います。
ちょっと遅れましたが、はっぴーはろうぃん☆
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