小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
10月に入ってからも忙しく・・・いや、半分は自分のミスで忙しかったんですけど、まぁ、この失敗を教訓にこれからの仕事に活かそうとも思えましたし、また会社にも設備投資等を考えてもらういい機会にもなったのではないかと思ったりもし。
普段こまけーこたー気にしない性分である反動か、失敗したときはいつも1ヶ月くらい凹んで、悩んで、時には泣いたりして、まぁ、それが吹っ切れるとちょっぴり強い子になるので、凹むのも必要なこと、と思って日々を過ごしています。
そんな悩みや仕事の疲れもあったあとでの3連休ですからね! 昼間っから飲んでますよ!(コラ)お酒は家にたくさんありますし、冷凍庫に食べ物もいっぱいあるので、昼頃まで寝て、起きて、ちょっと食べ物の用意をして、飲んで、数ヶ月ぶりに読み始めて止まらなくなったセフィクラ話を某所で読み漁り・・・セフィロスとヴァンツァーがちょっと被って見えることがあってしょぼん、としています。完璧な外見だけに、マザコン属性が残念でなりません。
そんな感じで2日を過ごしても、もう1日休みがあるとか、幸せ過ぎ!!
そんな勢いで、ちょっと小ネタを・・・書けるかしら?
普段こまけーこたー気にしない性分である反動か、失敗したときはいつも1ヶ月くらい凹んで、悩んで、時には泣いたりして、まぁ、それが吹っ切れるとちょっぴり強い子になるので、凹むのも必要なこと、と思って日々を過ごしています。
そんな悩みや仕事の疲れもあったあとでの3連休ですからね! 昼間っから飲んでますよ!(コラ)お酒は家にたくさんありますし、冷凍庫に食べ物もいっぱいあるので、昼頃まで寝て、起きて、ちょっと食べ物の用意をして、飲んで、数ヶ月ぶりに読み始めて止まらなくなったセフィクラ話を某所で読み漁り・・・セフィロスとヴァンツァーがちょっと被って見えることがあってしょぼん、としています。完璧な外見だけに、マザコン属性が残念でなりません。
そんな感じで2日を過ごしても、もう1日休みがあるとか、幸せ過ぎ!!
そんな勢いで、ちょっと小ネタを・・・書けるかしら?
**********
──あら?
ビアンカは目の前で起こったことに、何とも言えない違和感を覚えた。
「だから待てと言うんだ!」
ちょっと怒ったように眉を吊り上げるのは、肩を少し過ぎた辺りまで伸ばされた銀髪が美しい少女──にしか見えないシェラだ。
見上げる位置にある美貌を睨みつけている頬が怒りのためか僅かに紅く染まっているのが、どうにも可愛らしくて、「あれで怒っているつもりなのかしら?」とビアンカは首を捻った。
しかし、妙な感じがしたのはそこではない。
「だから何だ」
どうでも良さそうな、とは言えないまでも、軽い呆れを含んだ声で応えるのは艶やかな黒髪と理知的な藍色の瞳の、王子様のような美貌の少年──ヴァンツァーだ。
話は終わった、とばかりに席を立とうとしたヴァンツァーの手をシェラが掴み、もう一度座れ、と促しているのが現在の状況。
シェラがその天使のような可憐な容貌に似合わず、この美貌の少年ともうひとり、医学部にいる猫目の少年の前ではかなり口と態度が悪いことをビアンカはよく知っている。
だから、これは割りといつもの光景で、別にどこも変なところはないように思うのだが、とビアンカは首を傾げた。
ビアンカとヴァンツァーは友達であり、ビアンカはシェラに裁縫を教えてもらうこともあり──つまりは、この3人で顔を合わせることが時々あるのだ。
けれど、今感じた違和感の正体がどうにも分からない。
「なぜ私を呼び出したお前が先に帰ろうとしているんだ」
「実際に用があるのはビアンカだ」
「だから」
「俺は課題がある。明日までに4千字のレポートだ」
「だか」
「そのレポートを出さんと今期の単位が──」
「~~~~っ、いいから座れ!!」
その華奢な身体のどこからそんな大音声が、というほどの大きな声が上がり、シェラはヴァンツァーの腕を掴んで無理やり席に座らせた。
「お前は礼儀というものを知らんのか!」
鬼の形相になったシェラの言葉にも、しかしヴァンツァーは涼しい顔をしている。
むしろとても迷惑そうだ。
「俺がいても仕方なかろう。だからレポートを」
「黙れ! だいたいお前は」
それから10分ほどシェラの説教は続き、結局ヴァンツァーはこの場に残ることとなった。
シェラの言葉を理解した、というよりは、「さっさとこの場を終わらせた方が早く帰れそうだ」と判断したからに違いない。
聞き分けのない弟に諦めの境地の兄、という印象を受けたビアンカだった。
また別の日は・・・。
「シェラ? どうかしたの?」
「・・・」
その日もやはり3人で会っていたのだが、シェラは終始浮かない顔をしている。
「あたし、迷惑だった?」
「そんなことはありません」
そこはきっぱりと否定してくれたシェラだったのだが、どうにもその表情は硬い。
それでも、これから作ろうとしているちょっと大物のタペストリーの図案が決まって、さぁ、帰ろう、という段になったときのこと。
「──っ、おい」
はしっ、とシェラが帰路に着こうとしているヴァンツァーの服の裾を掴んだ。
歩みを止められた方の男は「またか」というように深々とため息を零して銀色の頭を見下ろした。
「何だ。用があるなら口で言え」
もっともだ、と思ったビアンカは、また「あれ?」と首を捻ったのだった。
その原因が分からず気持ち悪い思いをしていたのだが、続くシェラの言葉にそんな思いは霧散した。
「ゆ・・・遊園地」
「──は?」
「だ、だから遊園地! 再来週の日曜日!」
これには、ビアンカもヴァンツァーもぽかん、とした表情になった。
先に自分を取り戻したのはビアンカだった。
「シェラ、それってデートのお誘い?」
正直なところ、兄に遊園地行きを強請る妹のように見えなくもないのだが。
面白がるようにキラキラと瞳を輝かせての問いに、シェラは一瞬首を傾げ、次いで真っ赤になった。
「ば、馬鹿なこと言わないで下さい! 何で私が!!」
「あら。再来週の日曜日に、ヴァンツァーと遊園地でデートしたい、って話じゃ」
「違います! これは私たちの課外授業の話で!」
あたふたしながら身振り手振りで弁解しようとしているシェラを宥めたのはヴァンツァーだった。
「落ち着け。課題の話なら、さっさと用件を纏めて話せ」
シェラの肩に手を置き、やはりどこか呆れた表情を浮かべて見せるヴァンツァーに、ビアンカは内心で首を捻った。
──何なのかしら、もう!
胸の内のモヤっとしたものが消えてくれず、歯がゆい思いをすること1ヶ月。
ビアンカは、プライツィヒ高校近くのカフェでヴァンツァーと会っていたときに、その正体に気付いたのだった。
「──あれ、ヴァンツァーか?」
声を掛けてきたのは、プライツィヒの生徒のようだった。
ヴァンツァーほどではないが背は高めで、これもヴァンツァーほどではないがそこそこ整った顔立ちの少年だ。
「珍しいな、きみが女の子と──」
ヴァンツァーの肩に手を置こうとした少年は、目的地の到達する寸前でその手を止めた。
「何か用か」
「いや、知った顔を見たから声を掛けただけさ」
邪魔をして悪かったね、と、少年は肩をすくめ、ビアンカに軽い会釈をすると、ヴァンツァーに手を振ってその場を離れて行った。
──あら・・・? 今、何か・・・。
何かを掴みかけた気がしたのだが、「そろそろ行くか」というヴァンツァーの声に、思考の糸は纏まる前に解れてしまった。
当然のように伝票を持って席を離れていくヴァンツァーに気づき、ビアンカは慌てて後を追った。
「あ、ヴァンツァー、待って!」
引き止めようと手を伸ばし、はっと気付いた。
「ビアンカ?」
袖を掴む直前でヴァンツァーは振り向き、ビアンカの手は空を掴むこととなった。
「どうかしたか?」
不思議そうな顔で見下ろして来るヴァンツァーの様子をしばらくまじまじと見ていたビアンカだったのだが。
「──分かった!」
突然の大声に普段物事に動じないヴァンツァーも目を丸くした。
周囲の客もざわざわと声のした方に目を向けている。
「ビアンカ?」
「──あ・・・は、半分払うから!」
「いや、別に」
「はい、これ!」
さっさとレジカウンターに紙幣を1枚置き、『一度出したものは引っ込めません』とばかりに両手を腰の後ろに持っていく。
軽く嘆息したヴァンツァーは残りの代金を店員に渡すと、ビアンカの分のお釣りをきっちり彼女に手渡した。
「突然どうした?」
店を出るなり訊ねてきたヴァンツァーに、ビアンカはどこか勝ち誇ったような表情を浮かべた。
軽く首を傾げてその様子を見ていたヴァンツァーだったが、続く友人の言葉に目を瞠った。
「──あなた、シェラのことが好きなのね!」
どうだ、言ってやった! とばかりの得意げな顔に、ヴァンツァーはパチパチと瞬きを返すばかり。
その顔は、「大丈夫か、こいつ」とでも言いたげだったが、ビアンカはずっとモヤモヤしていた胸の内が晴れてすっきりしていた。
こんな清々しい気分は久々だ、とすら思ったくらいだ。
「なぜそうなる」
何の動揺も見られないヴァンツァーの声に、ビアンカは「ふふん」とちょっと顎を突き出すようにして笑みを浮かべた。
彼女の美貌と相俟って、少し高飛車な印象は与えるものの、年頃の少年には十分に魅力的に映るものでもあった。
しかし当然、ヴァンツァーの心がそんなものに動いたりはしない。
自分の容姿をよく心得ているビアンカは、「さもありなん」と思ったものだ。
「でなければ、あなたよっぽどシェラに気を許しているのよ」
それこそ何の冗談だ、と思ったヴァンツァーだった。
今でこそ違うが、かつては命を取り合ったふたりだ。
特別警戒こそしていないが、なぜ気を許すという発想になるのか、まったくもって理解できないヴァンツァーだった。
しかし、そんなヴァンツァーの様子を見たビアンカは呆れたように目を真ん丸にした。
「やだ! あなた気付いてないの?!」
驚愕の声を上げて口許に手を持って行った友人に、ヴァンツァーは僅かばかり顔を顰めた。
「理由は何だ」
「簡単よ──あなたに触ることが出来るの、シェラだけだもの」
これには、藍色の瞳が大きく瞠られた。
本当に気付いていなかったのか、とビアンカは信じられない思いだった。
「あなたって、まるで背中に目がついているみたいに人の気配に敏感で、背後から手を伸ばされても絶対に掴まれたりしないのよね。まして、あなたの方から触れるなんてもっとないわ。ちょっと潔癖症なのかと思うくらい」
「・・・・・・」
それは身についた習性のようなものであって、特に意識するようなものではない。
だが確かに、以前人に指摘されて初めて、『普通の高校生』にそんなことは出来ないのだ、と気付かされたことがあった。
「でも、シェラがあなたを引き留めようとしたときは、すんなり捕まって見せる──これってわざと? それとも、偶然?」
「・・・・・・」
答える言葉を、ヴァンツァーは持っていなかった。
**********
最近橘は、ビアンカさんを恋のキューピッドにするのが楽しくて仕方ありません。
早く気付け、ふたりとも♪
シェラとヴァンツァーが再会したときに、はしっ! てシェラがヴァンツァーの服を掴んでた激カワシーンを思い出して。でも、この前の話でヴァンツァーが同じ高校の子たちに一切身体を触らせなかったのも思い出したので、合わせ技で。
PR
この記事にコメントする