小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
見てたいわぁ、真央ちゃん、真央ちゃん、と。
おはようございます。今日もへろへろりーぬ橘です。頭痛と眩暈が恒常的って、よっぽどだよね(笑)
なので、少しでも楽しいことを・・・
おはようございます。今日もへろへろりーぬ橘です。頭痛と眩暈が恒常的って、よっぽどだよね(笑)
なので、少しでも楽しいことを・・・
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「──ありゃ。お嬢ちゃん、また跳べねぇの?」
背後から投げられた声に振り返るでもなく、藍色の瞳はリンクの上で転倒から立ち上がろうとする少女を見つめている。
「女子初のショートプログラムでの3アクセルもいいけど、ショートでミスすると後がキツくなるぜ?」
フェンスに腕を乗せて隣の青年を見るともなしにそう呟くのは、金茶色の髪と瞳の青年。
小柄ながら、大きな猫目が特徴的な、整った顔立ちをしている。
「あれは、そんなものは目指していない」
やはり隣を見ずに、黒髪の青年は答えた。
「『女子初』とか、『ショートで3アクセル』とか、そんなものは頭の悪いマスコミが騒いでいるだけだ」
「あー、『マスゴミ』ね」
くつくつ、と喉を鳴らす猫目の青年は、「で?」と訊ねた。
「あのお嬢ちゃんは、どこまで行きたいわけ?」
これに対して、無口だの無愛想だの言われている青年が珍しく口許に笑みを刻んだ。
「さぁ?」
「何だそりゃ。お前コーチだろ?」
「それが?」
「コーチなら、選手の目標くらい掴んでるものだろう」
「それが出来たら苦労しない」
「はぁん?」
胡乱気なまなざしを送ってくる青年に初めて視線を落とし、妖艶なまでの美貌を誇る青年は言った。
「上が見えないから面白いんだよ、あいつは」
課題を出せば、いくらでも乗り越える。
難しい課題であればあるほど。
不安があれば何時間でも氷の上で練習を重ねる。
「見た目と違って、ド根性だからな、あのお嬢ちゃんは」
きゃはは、と笑う猫目の青年には何も答えず、青年はただ、ひたすらに跳び続ける少女を見つめていた。
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あー、楽しい。個人的に。
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