小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
なりました。医者の処方する薬は効くね。まぁ、医者によるけど(笑)
回復してきたところで、ヲタヴァンは少し置いておいて、ちょっとキニアン書きたい気分なので・・・この前更新したお話の続き・・・なのか?
回復してきたところで、ヲタヴァンは少し置いておいて、ちょっとキニアン書きたい気分なので・・・この前更新したお話の続き・・・なのか?
**********
今日は12月25日──クリスマスったらクリスマス。
「お邪魔します────シェラーーーー!!」
玄関を入ってぺこり、と一礼した礼儀正しい青年は、一目散にリビングへと向かった。
「ちょ、こら、邪魔っ」
「シェラの『嫌』はすk」
「違うって言ってるだろうが!!」
ドアを開けた途端、目に飛び込んできたのは一方的にいちゃいちゃしている夫婦で。
「・・・・・・出直してきます」
ぺこり、とまた頭を下げてドアを閉めようとしたキニアンに、シェラは「待った、待った!」と声を掛けた。
きょとん、とした顔で『待て』の号令に従った青年に、ヴァンツァーの腕の中からどうにか抜け出してきたシェラは荒い呼吸を収めつつ「どうしたの?」と訊ねた。
「あ、はい、あの」
「──あ、その前に」
「はい?」
「アー君、さっき『お邪魔します』とか言わなかった?」
「はい、言いました」
「こら。違うでしょ?」
むむむ、と難しい顔を作っても可愛らしいシェラに、しばらく目をぱちくりさせていたキニアンだったけれど。
「──あ・・・『ただいま』」
「うん、おかえり」
よしよしいい子だ、よく出来ました、とだいぶ高いところにある頭を撫でてくれるシェラに、キニアンはくすぐったそうな顔を向けた。
「それで? どうしたの?」
「あ、そうだった! シェラ、俺やりました!!」
彼にしては珍しく満面の笑みを浮かべると、シェラの細い身体をぎゅっと抱きしめた。
「ん~?」
何をこんなに尻尾を振って喜んでいるのだろう、と。
しばし首を捻ったシェラ母さん。
「カノンが、カノンが受け取ってくれたんです!」
「ん? ──あぁ、指輪?」
「はい! ありがとうございました!」
俺やりました!! と飛び上がりそうになって喜んでいる青年に、シェラは笑みを深めた。
「よしよし、良かったね」
「はい!」
シェラにとってみれば、どんな玩具の指輪を渡してもカノンが喜ぶのは分かっていたことだったのだけれど、この青年にとっては一世一代の大勝負だったのだろう。
「俺には?」
ソファの上から、ちょっとからかうような声で話しかけてきた男に、キニアンははっとしてシェラから離れた。
「あ・・・ありがとうございます、ヴァンツァー」
ちょっと照れた様子で礼を言ってくる3人目の息子に、ヴァンツァーは「うん」と微笑みを浮かべて頷いた。
「はい」
「え?」
そしてそのまま腕を伸ばしてくる男に、キニアンは首を傾げた。
「何だ。シェラにはしたのに、俺にはしてくれないのか?」
「え・・・・・・えええええ!!」
そりゃあ、シェラには勢いで抱きついてしまったけれど、同じことをしろというのか。
何だかとても恥ずかしいぞ、と頬を染める青年に、シェラは呆れたように呟いた。
「・・・あいつ、何か今ハタ迷惑なくらいスキンシップ過剰なんだ・・・」
私の代わりに犠牲になってくれ、とでも言いたげな様子に、キニアンは戸惑いながらもヴァンツァーの方へ歩み寄り、自分よりも逞しい身体にそっと腕を回した。
シェラとは違う力強さと、同じほどのあたたかさに、何だかひどく安心した。
「よし! 今日はごちそうにするぞー!!」
何だかとても微笑ましい光景に気合を入れるシェラ。
この年のクリスマスは家族6人揃った、とても賑やかで、とても幸せな1日となったのだった。
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・・・本気でキニアン欲しい・・・愛でたい・・・。
今日は12月25日──クリスマスったらクリスマス。
「お邪魔します────シェラーーーー!!」
玄関を入ってぺこり、と一礼した礼儀正しい青年は、一目散にリビングへと向かった。
「ちょ、こら、邪魔っ」
「シェラの『嫌』はすk」
「違うって言ってるだろうが!!」
ドアを開けた途端、目に飛び込んできたのは一方的にいちゃいちゃしている夫婦で。
「・・・・・・出直してきます」
ぺこり、とまた頭を下げてドアを閉めようとしたキニアンに、シェラは「待った、待った!」と声を掛けた。
きょとん、とした顔で『待て』の号令に従った青年に、ヴァンツァーの腕の中からどうにか抜け出してきたシェラは荒い呼吸を収めつつ「どうしたの?」と訊ねた。
「あ、はい、あの」
「──あ、その前に」
「はい?」
「アー君、さっき『お邪魔します』とか言わなかった?」
「はい、言いました」
「こら。違うでしょ?」
むむむ、と難しい顔を作っても可愛らしいシェラに、しばらく目をぱちくりさせていたキニアンだったけれど。
「──あ・・・『ただいま』」
「うん、おかえり」
よしよしいい子だ、よく出来ました、とだいぶ高いところにある頭を撫でてくれるシェラに、キニアンはくすぐったそうな顔を向けた。
「それで? どうしたの?」
「あ、そうだった! シェラ、俺やりました!!」
彼にしては珍しく満面の笑みを浮かべると、シェラの細い身体をぎゅっと抱きしめた。
「ん~?」
何をこんなに尻尾を振って喜んでいるのだろう、と。
しばし首を捻ったシェラ母さん。
「カノンが、カノンが受け取ってくれたんです!」
「ん? ──あぁ、指輪?」
「はい! ありがとうございました!」
俺やりました!! と飛び上がりそうになって喜んでいる青年に、シェラは笑みを深めた。
「よしよし、良かったね」
「はい!」
シェラにとってみれば、どんな玩具の指輪を渡してもカノンが喜ぶのは分かっていたことだったのだけれど、この青年にとっては一世一代の大勝負だったのだろう。
「俺には?」
ソファの上から、ちょっとからかうような声で話しかけてきた男に、キニアンははっとしてシェラから離れた。
「あ・・・ありがとうございます、ヴァンツァー」
ちょっと照れた様子で礼を言ってくる3人目の息子に、ヴァンツァーは「うん」と微笑みを浮かべて頷いた。
「はい」
「え?」
そしてそのまま腕を伸ばしてくる男に、キニアンは首を傾げた。
「何だ。シェラにはしたのに、俺にはしてくれないのか?」
「え・・・・・・えええええ!!」
そりゃあ、シェラには勢いで抱きついてしまったけれど、同じことをしろというのか。
何だかとても恥ずかしいぞ、と頬を染める青年に、シェラは呆れたように呟いた。
「・・・あいつ、何か今ハタ迷惑なくらいスキンシップ過剰なんだ・・・」
私の代わりに犠牲になってくれ、とでも言いたげな様子に、キニアンは戸惑いながらもヴァンツァーの方へ歩み寄り、自分よりも逞しい身体にそっと腕を回した。
シェラとは違う力強さと、同じほどのあたたかさに、何だかひどく安心した。
「よし! 今日はごちそうにするぞー!!」
何だかとても微笑ましい光景に気合を入れるシェラ。
この年のクリスマスは家族6人揃った、とても賑やかで、とても幸せな1日となったのだった。
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・・・本気でキニアン欲しい・・・愛でたい・・・。
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