小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
恐ろしいもので、先週はずっと9時頃には寝ている生活だったので、昨日23時過ぎに寝たら今日危うく寝坊するところでした(笑)そうか、そんなに寝たいか、私・・・。まぁ、しばらくはちょっと早めに寝るように心掛けようかと思います。
さて。キニアンに癒してもらったので、今日はまたオタクに戻りましょうかね。フィギュアとか風邪のおかげで、結構間開きましたね。
さて。キニアンに癒してもらったので、今日はまたオタクに戻りましょうかね。フィギュアとか風邪のおかげで、結構間開きましたね。
**********
「おや、可愛らしいお嬢さんだ」
部屋に入るなりシェラを見てそう微笑んだのは、一度見れば忘れられないような美貌の壮年男性だった。
「をを・・・みすた・だんでぃー」
美形の品評会でも行われるのではないかというくらい、室内にいる男たちの容貌は際立っている。
ちいさい頃に読んだお伽話の王子様がみんなここに集まっているのではないかと錯覚しそうになったシェラ。
「わたしによく似た銀髪だね──隠し子のひとりかな?」
にっこり微笑んでそんなことを言うので、シェラは一瞬何を言われたのか理解出来ずに目をぱちくりさせた。
「そうかもね」
ヴァンツァーまで気のない素振りでそんなことを言うものだから、シェラは彼にしては珍しく言葉を紡げなくなっていた。
「こらこら。みんなして若いお嬢さんをからかうなよ」
こんなときに助けてくれるのはやはりケリーで、もしかするとこの家ではこういう会話はよくあることなのかも知れない。
「これは失礼」
くすくすと笑った男は、「はじめまして」と言うとシェラをそっと抱きしめ頬にキスをした。
ただの挨拶だということは分かっているのだが、香水か何か、とても良い香りがして思わず照れてしまったシェラである。
「兄貴じゃなくて、父さんの愛人にでもしてもらえば?」
「──え?! だ、だから私はそんなつもりは」
「おや、やきもちかい?」
「父さんに、男を囲う趣味があればの話だけど」
「わたしは、美しいものに対して、性別だなんていう瑣末な枷をつけるつもりはないよ?」
「あ、そう」
さっきまでは「セレ○ティ、セレ○ティ」言って笑いかけてくれたのに、すっかりいつものヴァンツァーに戻ってしまっていてシェラはがっかりした。
「あ、あの、シェラといいます・・・私・・・」
不安そうな顔で見上げてくるシェラに、銀髪の壮年は『みんな分かっているよ』という顔をして頷いてみせた。
「わたしはサリエラ・ファロット」
「サリエラ・・・サリエル、さま?」
「──おや、知っているのかい?」
銀色の目を瞠る男の反応に、シェラはぱぁぁっと顔色を明るくした。
「はい! 天使様のお名前です!」
昔読んだ物語の中に出てきた、偉大な天使の名だ。
「お義父様は、天使様なんですね!」
「そんなわけあるか」
アホらしい、と呟くヴァンツァーを、シェラはキッ、と睨みつけた。
「いいじゃない、別に! やさしいし、ダンディーだし、素敵だし、やさしいし!」
「同じこと2回言ってる」
「んもう! ヴァンツァーやさしくない!」
「だから、兄貴か父さんの愛人にしてもらえば?」
「~~~~っ!!」
ひどい、ひどい! と薄っすら涙目になっているシェラを見かねたサリエラは、シェラの肩に手を置くとそっと微笑み掛けてやった。
「まぁまぁ。あれは照れているだけだから」
「違う」
「じゃあ、やっぱりやきもちだ」
「違うって言ってる」
むすっとした顔でテーブルに頬杖をついていたヴァンツァーは、はぁ、とため息を吐くと席から立ち上がった。
「じゃあ、挨拶は済んだから」
「どこへ行く?」
「部屋。やりかけのゲームがあるから」
「あとでもいいだろう。せっかく久しぶりに会ったのに」
「それ、置いてくから。好きにして」
シェラを顎で示すと、ヴァンツァーは本当に部屋を出て行ってしまった。
頬を膨らませながらその様子を見送ったシェラに、サリエラとケリーは顔を見合わせて苦笑した。
「まったく。いつまで経っても子どものようだね、あの子は」
「親父が甘やかすからだろ」
「お前も人のことは言えないと思うが?」
「まぁ、何だかんだ言って、可愛いからねぇ」
「うん。あの子は可愛い」
「・・・どこが」
思わず呟いてしまったシェラは、しゅん、と俯いてスカートを握りしめた。
こんな格好までして、ご家族に挨拶だと浮かれて。
初めてやさしく微笑んでくれたと思ったのに、またいつものヴァンツァーに逆戻り。
「・・・大丈夫かなぁ」
こんなことで、本当に結婚なんて出来るんだろうか。
そもそも、結婚を勧められるのが面倒で自分にしたとか言ってたし、とどんどん落ち込むシェラ。
「大丈夫だよ」
「おと・・・サリエラさん?」
「父と呼んでもらえると嬉しいね」
「あ、はい・・・あの大丈夫って?」
「うん。まぁ、あの子は気難しそうに見えて、案外単純だから」
「はぁ・・・」
全然そんな感じはしないのだけれど、と眉を下げるシェラに、サリエラはにっこりと微笑んで見せた。
「今日は泊まっていきなさい。ゆっくり話をしよう」
**********
どこまで続く・・・ハネムーンいつだよ・・・。
パパはやっぱりパパにしました。結構悩んだんですけどね。しかし、銀髪から黒髪ふたり生まれたのか・・・まぁいいや。
「おや、可愛らしいお嬢さんだ」
部屋に入るなりシェラを見てそう微笑んだのは、一度見れば忘れられないような美貌の壮年男性だった。
「をを・・・みすた・だんでぃー」
美形の品評会でも行われるのではないかというくらい、室内にいる男たちの容貌は際立っている。
ちいさい頃に読んだお伽話の王子様がみんなここに集まっているのではないかと錯覚しそうになったシェラ。
「わたしによく似た銀髪だね──隠し子のひとりかな?」
にっこり微笑んでそんなことを言うので、シェラは一瞬何を言われたのか理解出来ずに目をぱちくりさせた。
「そうかもね」
ヴァンツァーまで気のない素振りでそんなことを言うものだから、シェラは彼にしては珍しく言葉を紡げなくなっていた。
「こらこら。みんなして若いお嬢さんをからかうなよ」
こんなときに助けてくれるのはやはりケリーで、もしかするとこの家ではこういう会話はよくあることなのかも知れない。
「これは失礼」
くすくすと笑った男は、「はじめまして」と言うとシェラをそっと抱きしめ頬にキスをした。
ただの挨拶だということは分かっているのだが、香水か何か、とても良い香りがして思わず照れてしまったシェラである。
「兄貴じゃなくて、父さんの愛人にでもしてもらえば?」
「──え?! だ、だから私はそんなつもりは」
「おや、やきもちかい?」
「父さんに、男を囲う趣味があればの話だけど」
「わたしは、美しいものに対して、性別だなんていう瑣末な枷をつけるつもりはないよ?」
「あ、そう」
さっきまでは「セレ○ティ、セレ○ティ」言って笑いかけてくれたのに、すっかりいつものヴァンツァーに戻ってしまっていてシェラはがっかりした。
「あ、あの、シェラといいます・・・私・・・」
不安そうな顔で見上げてくるシェラに、銀髪の壮年は『みんな分かっているよ』という顔をして頷いてみせた。
「わたしはサリエラ・ファロット」
「サリエラ・・・サリエル、さま?」
「──おや、知っているのかい?」
銀色の目を瞠る男の反応に、シェラはぱぁぁっと顔色を明るくした。
「はい! 天使様のお名前です!」
昔読んだ物語の中に出てきた、偉大な天使の名だ。
「お義父様は、天使様なんですね!」
「そんなわけあるか」
アホらしい、と呟くヴァンツァーを、シェラはキッ、と睨みつけた。
「いいじゃない、別に! やさしいし、ダンディーだし、素敵だし、やさしいし!」
「同じこと2回言ってる」
「んもう! ヴァンツァーやさしくない!」
「だから、兄貴か父さんの愛人にしてもらえば?」
「~~~~っ!!」
ひどい、ひどい! と薄っすら涙目になっているシェラを見かねたサリエラは、シェラの肩に手を置くとそっと微笑み掛けてやった。
「まぁまぁ。あれは照れているだけだから」
「違う」
「じゃあ、やっぱりやきもちだ」
「違うって言ってる」
むすっとした顔でテーブルに頬杖をついていたヴァンツァーは、はぁ、とため息を吐くと席から立ち上がった。
「じゃあ、挨拶は済んだから」
「どこへ行く?」
「部屋。やりかけのゲームがあるから」
「あとでもいいだろう。せっかく久しぶりに会ったのに」
「それ、置いてくから。好きにして」
シェラを顎で示すと、ヴァンツァーは本当に部屋を出て行ってしまった。
頬を膨らませながらその様子を見送ったシェラに、サリエラとケリーは顔を見合わせて苦笑した。
「まったく。いつまで経っても子どものようだね、あの子は」
「親父が甘やかすからだろ」
「お前も人のことは言えないと思うが?」
「まぁ、何だかんだ言って、可愛いからねぇ」
「うん。あの子は可愛い」
「・・・どこが」
思わず呟いてしまったシェラは、しゅん、と俯いてスカートを握りしめた。
こんな格好までして、ご家族に挨拶だと浮かれて。
初めてやさしく微笑んでくれたと思ったのに、またいつものヴァンツァーに逆戻り。
「・・・大丈夫かなぁ」
こんなことで、本当に結婚なんて出来るんだろうか。
そもそも、結婚を勧められるのが面倒で自分にしたとか言ってたし、とどんどん落ち込むシェラ。
「大丈夫だよ」
「おと・・・サリエラさん?」
「父と呼んでもらえると嬉しいね」
「あ、はい・・・あの大丈夫って?」
「うん。まぁ、あの子は気難しそうに見えて、案外単純だから」
「はぁ・・・」
全然そんな感じはしないのだけれど、と眉を下げるシェラに、サリエラはにっこりと微笑んで見せた。
「今日は泊まっていきなさい。ゆっくり話をしよう」
**********
どこまで続く・・・ハネムーンいつだよ・・・。
パパはやっぱりパパにしました。結構悩んだんですけどね。しかし、銀髪から黒髪ふたり生まれたのか・・・まぁいいや。
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