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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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ガッ君は一流でした(*^^*) さすがは我らが兄貴、チートすぎる(笑)自信ないって言ってたトリュフも当ててるしね。そしてまた、きりやんのかっこいいこと。なんというイケメンコンビ。元旦からありがとうございます。

橘も一緒になって格付けしてましたが、さすがに味覚は分からないので、音と映像とダンスは当てました。ふふふ。橘も、まだまだ捨てたもんじゃありませんぜ。とりあえず、音と映像に関しては毎年当ててるので、ちょっとほっとしてます(笑)これで外したら、「偉そうなこと言いやがって」ってなっちゃいますからね・・・ほっ。音は、生で聴いたらもっと違うんだろうなぁ。あ、お肉は私にも分かるかも知れない。ワインは絶対分からない。飲んだことないから(笑)

さぁ、さぁ。うちの子たちにやらせたら、どうなるでしょうか(笑)

**********

「それでは、『第1回ファロット家格付けチェック』を行いまーす!!」

ここは、ファロット邸母屋の地下にあるプレイルーム。
司会であるレティシアの言葉に、いえ~い! と盛り上がるカノン、ソナタ、ライアンの3人。
ヴァンツァーとキニアンは他の3人のように盛り上がってはいなかったが、一応ぱちぱちと手を叩いている。
シェラはひたすらにこにこしているところを見ると、子どもたちと一緒に遊べるのが嬉しいらしい。

「うわー、父さんが3流だったらどうしよう!」

わくわく、と顔に書いてあるカノンに、

「・・・俺は『映す価値なし』かも知れません」

と始まる前から弱気なキニアン。

「これチーム戦なんだから。アリスが『映す価値なし』だったら、ぼくもそうなるんだよ」
「・・・頑張ります」
「ぼくも頑張る」
「カノン・・・」

にっこりと微笑みかけてくれた恋人を、うっかり抱きしめそうになるキニアン。
確認するまでもないが、ヴァンツァーとシェラ、カノンとキニアン、ソナタとライアンは同じ組である。
味覚チェックで使う料理はシェラが作るが、その場合は回答者がヴァンツァーということになる。

「では、第1問。『ワインのテイスティング』」

ここで、「えっ」と目を瞠った青年がひとり。

「あ、あの、ワインって赤ですよね? 俺、苦手で・・・カノンも飲めないんですけど」
「白は?」
「まぁ、赤よりは・・・」

レティシアの問い掛けに、恐縮がちにこたえるキニアン。
前もってどんな内容で『格付け』を行うかは聞いていたが、その場合代替品を用意する手はずになっていたと思うのだが。

「あぁ、じゃあ今回は白にしよう」
「いいんですか?」
「赤もまだどれにすっか決めてなかったからな」
「──はい?」
「いや、安い方は用意してきたぜ? でも、高い方はここん家のワインセラーから持ってくればいいかな、とね」
「はぁ・・・」
「ヴァッツ、適当に持ってきていいんだろ?」
「あぁ。いいワインは」
「右奥の棚、だろ?」

勝手知ったるなんとやら。
にやり、と笑うレティシアに、ヴァンツァーは苦笑して頷いた。
そして、ワインセラーから戻ってきたレティシアは、そのまま司会用の目隠しパーティションの中に入り、デカンタへ中身を移した。

「はいはい。俺にとってはお馴染み、1本3000円のワインと、1本100万のヴィンテージ白ワイン!」
「ひゃく──?!」

飛び上がるキニアンに、レティシアはにっこりと微笑んだ。

「だぁいじょうぶだって。これっくらいのワインなら、ここんち山ほどあるんだからよ」
「山ほどはない」
「100本くらいはあるから気にすんなよ」

律儀に訂正を入れたヴァンツァーの言葉を軽く流すレティシア。
さぁ、どうぞ、と。
今回格付けチェックを行われるヴァンツァー、キニアン、ライアンの前にグラスが置かれる。
回答者の席の間もパーティションで仕切られており、相手の表情などは見えない。
同じ組の相棒たちは、『一流』と書かれたボードを首から下げ、固唾を呑んで見守って──。

「あ、この紅茶美味しい!」
「でしょ? 焼き芋風味なの!」
「ちょっとお砂糖入ってる?」
「うん。ほんのちょっとね。香りだけじゃなくて、味も甘い方がお芋っぽいから」
「何かほくほくする~」

・・・いるわけもなく。
女子会よろしく、呑気なティータイムを楽しんでいた。

「──あ、ちなみに、格が下がると、待合室で出てくるお菓子のグレードも下がります」
「「「えーーーー!!」」」
「彼氏の皆さん、彼女たちのゴキゲンを取りたければ、死ぬ気で正解して下さいね」

にんまり、と笑うレティシアに、『当然』という顔をした男と、『まぁ、平気かな』という顔をした男と、『???・・・っ、?!?!?!』とテンパりながら左右のグラスを見比べる男。

「さぁ、それでは! 100万円のワインは──どっち!!」

掛け声に合わせて、手元の『A』もしくは『B』の札を上げる回答方法だが。

「おー、全員『B』です!」

レティシアのこの声に、背後の乙女組も「おー」と声を上げて手を叩いた。

「注目の正解は──『B』!」

目を固く瞑ってずいっと『B』の札を出していたキニアンがぱっと顔を上げた。

「ほ、ほんとですか?!」
「ほんとー。さてさて、それでは理由を聞いてみましょう。まぁ、つまんねーけどヴァッツから」

はい、とエアーマイクを差し出すレティシア。

「この濃厚な甘さはディケム特有だ」
「俺、高い方はディケムって言ったっけ?」
「言ってないが、ディケムだろう?」
「まぁ、そうなんだけどよ」

やっぱつまんねーなー、とぼやいて頭を掻いたレティシアは、次に隣のライアンにエアーマイクを向けた。

「んー、決めては色、ですかね。貴腐ワインは綺麗な黄金色が多いですけど、それを通り越して琥珀に近い色ですよねー。すごく綺麗です」
「貴腐ワインだって分かりますか」
「甘いですからねぇ」

えへ、と満面の笑みを浮かべる金髪美人に、レティシアもにまっ、と笑ってみた。

「さ、そして何と正解したことに自分が一番びっくりしているお坊ちゃん」
「あ、はい」
「決めては何でしょうか?」
「いや、全然分かりません」

きっぱり言い切った青年に、ちいさく吹き出す隣の席の男たち。
背後の乙女組も、くすくす笑ったり呆れた顔をしたりしている。

「風味とか色とか、そういう難しいことはよく分からないんですけど、『A』の方が飲みやすかったです」
「逆の『B』にした、と?」
「『B』は少しとろみがあるというか・・・余韻が口の中に残るのは圧倒的に『B』だったので、年代物なんじゃないかなぁ、と」

ぱちぱちぱち、と手を叩くのはヴァンツァーとライアンだ。

「『B』の方が高い気はするけど、自分じゃ間違っても買わない、って顔してるね、アー君」
「んー・・・酒が好きだったら買うのかも知れないけど」

ごめんなさい、とヴァンツァーに頭を下げる。
もちろん、ヴァンツァーが彼の言葉に腹を立てているはずもない。

「アルのチェロと同じだ。これくらいのヴィンテージワインになると、味や香りも楽しむが、骨董品としての価値が高い。飲むだけなら、レティー御用達のワインだって十分美味いと俺は思う」
「安物で悪かったですねー」
「うちでも安物出すぞー」
「そうなんですか? 俺、いつも高いのばっかり飲んでるんだと思ってました」
「確かに美味しいけど、毎日飲むには向かないかもなー」

シェラの呟きに、キニアンは目を丸くし、ライアンは手元のグラスを傾けた。

「さ! 第1問は仲良く全員正解ということで、次のチェックに移ります!!」

レティシアの声に、乙女組は『うしっ』と気合を入れたのだった。


**********

気が向いたら続けます。
シェラの料理と、キニアンのヴァイオリンは書きたいね。

通貨単位が円なのは、気にしないで下さい。茅田さんも円のつもりで書いてるはず。確かルウの絵が1枚10億くらいだったよね。違ったかな、まぁいいや。ただ、通貨単位が出てなかった。たとえば単位がドルだと1000億円でしょ? 今円高だから800億円でもおつりが来るけど・・・でも、ピカソの絵だって1枚1000億はしねーもんよ(笑)なので、ほぼ円と同じ価値の通貨だと思う。どうでもいい話でした。
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