小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
私のそれは、王道というか、女の子の好きな方に向いているのだ、と安心しました。そうか、そうか。みんなちょっと、Sっ気のあるメンズが強引に腕とか引いてきて、それに怒ろうとすると仔犬みたいな上目遣いで見つめてきてにっこり笑われちゃったりすると、撃ち抜かれるんだな(笑)
──月9のヴァンツァーさんは、天然目仔犬科小悪魔系アイドルです。
そんなんでもいいよ、と仰って下さる心の広い方、挙手をお願いいたします。
──月9のヴァンツァーさんは、天然目仔犬科小悪魔系アイドルです。
そんなんでもいいよ、と仰って下さる心の広い方、挙手をお願いいたします。
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「ふぅ・・・」
まさかあのサイズのソファがダンボールに入って送られてくるとは思わなかった。
何かの映画でスーツケースに死体を入れて運ぶというのを見たことがあったが、人間ひとりくらい軽く入ってしまう。
まさか業者が軒先渡しとは思わなかった。
普通家の中まで運んで梱包開けて設置までしていくだろう。
細身に見えて力のある同居人がいて良かった、と思い、ひと仕事したあとのお茶を用意してリビングへ戻った。
と、一歩入ったところで足を止めた。
「──・・・・・・何してるの?」
見遣った先には、この家の主である美貌の男。
しかし、現在その美貌はセルフレームの黒縁眼鏡と下ろした前髪で半ば以上隠れてしまっている。
服装はジーンズにパーカーと、いたってラフだ。
「うん? 捨て猫ごっこ?」
現在彼は飼い猫と戯れていた──ただし、ダンボールの中で。
軽くはない眩暈を感じたシェラだった。
確かに人間くらい軽く入ってしまう大きさだが、何も実際に入ってみることはないではないか。
しかも、ものすごい楽しそうだ。
にこにこして猫と遊んでいる。
秘密基地を手に入れた子どもみたいだ。
「・・・何でまた」
仮にも世界のトップアーティストに名を連ねる男が、世の女性方を魅了して止まない男が、──ダンボールの中で飼い猫と戯れる姿を誰が想像出来るだろう。
シェラですらちょっと引いた。
届いたソファセットの前のテーブルに茶器を置き、訊ねると、美貌の青年は「これ、これ」と何やら指差した。
ダンボールに、文字が書かれている。
「・・・『可愛がってあげて下さい』・・・?」
「うん」
「・・・なに、これ」
「だから、捨て猫ごっこ」
「・・・・・・・・・・もしかして、ヴァンツァーが捨て猫設定?」
「うん」
「わざわざ、これ書いたの?」
「うん。ほら、ビアンカとお揃いの黒髪」
にゃー、と同意するように鳴く黒猫。
「・・・・・・見なかったことにする」
くるっと背を向ければ、「えー」っと抗議の声が上がる。
「拾ってくれないの?」
「間に合ってます」
「よく見ると、可愛い顔してるよ?」
「美人なのは知ってます」
「一緒に寝るとあったかいし」
「・・・それも知ってます」
頑なに背を向け続けていると、きゅう、という可愛らしい音がした。
「・・・お腹空いたね、ビアンカ」
──なー
「でも、ご主人様が拾ってくれないんだよ・・・」
──なーぉ
「やさしい人が、拾ってくれないかなぁ・・・」
ちらっと目が合ってしまい、シェラは呆れて嘆息した。
「人間に戻るなら、夕飯はハンバーグとオムライスにするけど」
「──ごめん、ビアンカ」
いち抜けた、とダンボールから出てくる青年。
そうして、彼は『抜け駆けだわ!』とばかりににゃーにゃー鳴く猫をダンボールの中から抱き上げ、シェラににっこりと微笑みかけた。
「──ポテトサラダもつけて下さい」
これにシェラは苦笑して、「りょーかい」と返したのだった。
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出来上がったあとのふたりは、こんな感じです・・・ううう・・・人格崩壊も甚だしい・・・
記念小説とのギャップがすごいですよね・・・とても同じ人間が書いている同じ人間とは思えない・・・。
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