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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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なぁ~あれ。

早くしてくれ。俺がイライラで殺される前に・・・(ヴァンツァー風)

そんなわけで、夏季休暇が待ち遠しい橘です。人にやさしく出来ない心理状況でサポートの仕事は良くないなぁ、と。昨日ご飯を食べた友人から、ちょっと早い誕生日プレゼントもらいました。巨大なアロマキャンドルです。おおお、なぜ私がローズマリー好きだと知っている!(笑)さすがでございます。

火事に気をつけながら、炎と香りで癒されたいと思います。

ちょこっと小ネタ。



**********
それは、本当に突然だった。
予報では晴れのち曇りで、降水確率は20%程度だったというのに。

「うっわー、ひでー雨!」
「どうする、もうちょっと待ってみるか?」
「通り雨ならいいけどなぁ・・・」
「うわっ、光った!」

──ズドーーーーーンッ!

直後、凄まじい轟音。
そう遠くない場所に雷が落ちたのであろう。
空模様を見つめ、シェラは思わずため息を零した。
彼が持つちいさいバッグの中には信じられないほどたくさんの小物が入っている。
もちろん折りたたみ傘は晴雨兼用のものを常備しているが、果たして役に立つのかどうか。
それでも、寮には門限もあるから帰らないわけにはいかない。
理由を話せば理解は得られるだろうが、帰れないならまだしも、帰れるのならばその努力をすることも必要だ。
今日は、リィの姿は近くにない。
シェラは先ごろログ・セール大陸で行われた手芸の品評会に出展をしており、入選を果たした彼は賞状の授与式に参加してきたのだ。
もう一度ため息を吐いてバッグから傘を取り出し、開こうとしたとき。
隣に、慣れた気配が生まれた。
思わず見上げると、類稀な美貌を隠しもしない男が空を見上げて佇んでいた。
ゲリラ豪雨に騒ぐ少年少女の声も、男の美貌に息を呑む女性たちの様子も、激しい雨音そのものも。
まったく感じさせないような静かな視線。
シェラに気づきもしないのか、男は軽く嘆息すると雨の中へ一歩を踏み出そうとした。

「──ちょっ」

思わず。
本当に、思わずだった。
手が、勝手に男の服を掴んでいたのだ。
掴まれた男よりも、きっと掴んだシェラの方が驚いていたに違いない。

「なんだ」

静かな低い声に問われても、シェラに返す言葉はない。
本当に、思わず手を伸ばしてしまったのだから。

「銀色」
「・・・」

ずっと背の高い男に頭を見下されている視線を感じるが、口を開くことが出来ない。
男──ヴァンツァーは、嘆息するとこう言った。

「用がないなら手を離せ。先を急いでいる」
「・・・・・・雨、だ」

ようやくそれだけの言葉を口にした。
何だか喉がカラカラだ。

「見れば分かる」
「・・・傘、は」
「降るという予報はなかった」
「・・・・・・」

では、傘を持っていない、ということだ。

「・・・この雨で、傘をささないつもりか?」
「つもりもなにも、ないのだから仕方がない」

確かに、ヴァンツァーの言う通りだった。
自分は何をしようとしているのか、シェラはグルグルグルグル頭の中で考えていた。


**********

ぬお、時間が足りない・・・
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