小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
本日は、ガッくんが原案・脚本・演出・主演の『義経秘伝』を観てきました。場所は東京国際フォーラムです。『眠狂四郎』のときも使ったホールですね。感想はあとで『つづき』に書きますが、今回思ったのは、
・・・ハコ(劇場)がデカすぎる。
ということですかね。1500席って、多すぎです。せめてその半分。ハコが大きいと何がいけないかって、反応が遅れるんですよねぇ。
役者が舞台の上に立って、演技をしている。当然相手がいる。相手の反応を見て、自分も演技をする。
この反応が、大きな舞台だと遅れるんです。よっぽど計算して動ける役者か、分かるくらいやり込んだ役者か、天性の勘を持っている役者じゃないと。理由は簡単。台詞が反響してしまうから。会場が広くなればなるほど、音や声は反響する。実際目の前に立っている役者どうしで言葉を交わしあい、演技をしているつもりでも、実は壁に反響している声に反応して演技をしてしまうことがある。そうすると、目の前にいる役者ではなく反響音を相手に芝居をするので、どうしても反応が遅れる。結果、テンポが悪くなる。
難しいんだよなぁ、反応って。広い会場だと、マイク使ってても声張らないといけないし、そうすると、余計な力が入ることがある。余分な緊張は余計に反応を鈍くするから、本当は切り詰められる間が山ほど出来る。たとえまったりした場面でも、間は詰められるんですけどねぇ。テンポが悪いのと間を取るのはまったく別の話。
なんせ、ついこの間シアターコクーンで『ふくすけ』観たあとですからね。全然違うんだよ、テンポが。阿部サダヲと古田新太、大竹しのぶのあとじゃ、何を見ても間の取り方に首を傾げて当然かも知れないですけどね。
偉そうなこと書いてますけど、印象論です(笑)感動して泣いた場面もあったし、『この世から争いをなくしたい』という、ガッくんの不変のメッセージはきちんと届いてます。ただ、ハコの大きさと、ほんのコンマ何秒とかで遅れる反応がもったいなさすぎて・・・。たくさんの人に見てもらいたいという作り手の思いもあるだろうし、人数たくさん入れる必要があるからにはハコは大きくないといけないんだろうけど・・・っていうか、さすがにコクーンくらいの大きさの劇場だとLEDの映像活きてこないだろうしね。難しいよなぁ・・・LEDを活かせる大きさのハコでやりたいなら、役者が相当計算して動かないと、難しいなぁ。
さて、内容を書きますかね。
・・・ハコ(劇場)がデカすぎる。
ということですかね。1500席って、多すぎです。せめてその半分。ハコが大きいと何がいけないかって、反応が遅れるんですよねぇ。
役者が舞台の上に立って、演技をしている。当然相手がいる。相手の反応を見て、自分も演技をする。
この反応が、大きな舞台だと遅れるんです。よっぽど計算して動ける役者か、分かるくらいやり込んだ役者か、天性の勘を持っている役者じゃないと。理由は簡単。台詞が反響してしまうから。会場が広くなればなるほど、音や声は反響する。実際目の前に立っている役者どうしで言葉を交わしあい、演技をしているつもりでも、実は壁に反響している声に反応して演技をしてしまうことがある。そうすると、目の前にいる役者ではなく反響音を相手に芝居をするので、どうしても反応が遅れる。結果、テンポが悪くなる。
難しいんだよなぁ、反応って。広い会場だと、マイク使ってても声張らないといけないし、そうすると、余計な力が入ることがある。余分な緊張は余計に反応を鈍くするから、本当は切り詰められる間が山ほど出来る。たとえまったりした場面でも、間は詰められるんですけどねぇ。テンポが悪いのと間を取るのはまったく別の話。
なんせ、ついこの間シアターコクーンで『ふくすけ』観たあとですからね。全然違うんだよ、テンポが。阿部サダヲと古田新太、大竹しのぶのあとじゃ、何を見ても間の取り方に首を傾げて当然かも知れないですけどね。
偉そうなこと書いてますけど、印象論です(笑)感動して泣いた場面もあったし、『この世から争いをなくしたい』という、ガッくんの不変のメッセージはきちんと届いてます。ただ、ハコの大きさと、ほんのコンマ何秒とかで遅れる反応がもったいなさすぎて・・・。たくさんの人に見てもらいたいという作り手の思いもあるだろうし、人数たくさん入れる必要があるからにはハコは大きくないといけないんだろうけど・・・っていうか、さすがにコクーンくらいの大きさの劇場だとLEDの映像活きてこないだろうしね。難しいよなぁ・・・LEDを活かせる大きさのハコでやりたいなら、役者が相当計算して動かないと、難しいなぁ。
さて、内容を書きますかね。
泣き虫のヘタレ王子でした(笑)
いやー、まさか、まさかですよ。義経が泣き虫の根性なしのヘタレとは!!(笑)そのへなちょこを、ガッくんがやってるわけですよ。
「・・・めんどくさいなぁ・・・やだなぁ・・・行きたくないなぁ・・・」
と呟いて。純真そのものの少年なわけです。声も高めに出しててさ。
「か~わ~い~い~~~~~!!」(萌)
と叫びそうになって口許を抑えました。40近いおっさんが、ブリっ子全開ですよ(笑)いやー、でも、ガッくん上手くなったなぁ。ものすごい大根役者だったのに、さすが努力の人です。終盤にまたその努力の成果が発揮されるわけですが・・・。
さて、ストーリーをば。
若本規夫さんのナレーションで、舞台の幕が開きます。大塚明夫様だった『眠狂四郎』に続いて若本さんとか、どんだけ豪華なナレーション(笑)
時は平安時代後期。人間にはない異能を持ち、古来より時に神のように崇められてきた物ノ怪──その物ノ怪と交わって特殊な能力を得た人間は『人に非ざる者』という意味で、『者ノ不』と呼ばれていた。人が持ち得ない力を持つ『者ノ不』は、次第に数を増やし、その特殊能力で人の世を支配していった。
登場人物は『人』・『物ノ怪』・『者ノ不』に分けられる。武人は『者ノ不』。千差万別の特殊能力を持った異能の人間。
父の死後、兄・頼朝と再会した義経は、気の良い仲間たちと穏やかに暮らしていた。義経は未だ『者ノ不』としてのチカラに覚醒しておらず、争いがあっても戦力外。面倒くさがりで争いを厭う性分から、争いから遠ざかる生活をしていた。
兄・頼朝は異母弟である義経を寵愛していたが、その妻・北条政子は測り切れない義経のチカラに苛立っていた。
実は義経はチカラに覚醒しており、その『百鬼』という鬼の力はあまりにも強大で、かつて一度弁慶との戦いの際に暴走して以来、義経の力は弁慶によって封印されていた。
義経の元には、のちに『義経四天王』と呼ばれる弁慶を始めとする男たちが集まっている。また、分家の出ではあるが、戦では負け知らずの従兄弟・義仲とその恋人でもある巴御前とも、楽しく日々を過ごしていた。
また、彼ら者ノ不以外にも、義経には『陰』と呼ばれる百年を生きる性別のない物ノ怪が付き纏っている。陰はかつて義経に命を救われて以降、「あれは私の獲物だ」、「あいつの成長を見届け、最後には私が倒すのだ」と口にしては傍を離れない。この陰が、早乙女太一君の演じる役。今回骨折してしまったので、弟の友貴君とふたり1役。ふたりで一緒に舞台に出てきていることもありましたが、大きな動きがあるときは友貴君が動く。太一君は、立ったり座ったりくらいはしますが、あまり動きません。手に傘を持っているので、それをくるくる回したり、閉じたりと、小道具で動きを見せるのはさすがに上手いですね。
女形の彼は、今まで舞台で台詞を喋ったことがないらしく、何だか昔のガッくんを見ているような台詞回しでした。でも、声は低くて綺麗ですし、その抑揚のなさがまた、物ノ怪っぽい・・・というか、ツンになりきれないツンデレ物ノ怪・陰っぽい。
気の合う仲間たちと楽しく過ごすときは長くは続かず。頼朝は、義仲に北陸周りで京都へ向かうよう命じる。北陸には平氏が一大勢力を築いており、平氏の軍勢10万に対して、義仲軍3万。誰の目から見ても無謀でしかない進軍だったが、義仲は分家として疎んじられている自分たちが、武勲を上げることによって本家の人間に認めてもらえるならば、と進軍を決意する。義仲には、巴御前が付き従った。義仲と義経たちは、再会を願って酒宴を開く。
倶利伽羅峠の戦い、篠原の戦いと、義仲は奇跡的な勝利を治めた。しかし、頼朝に頼んだはずの兵糧と援軍が届かず、兵たちは疲弊していく。頼朝には義仲を助けるつもりは毛頭なく、平氏の力を削ぎつつ、義仲も滅べば一石二鳥と、兵糧と援軍の要請を無視していた。
義仲は巴御前の言葉で、支援を待たず、京へ向かうことを決意。そこで、法皇から頼朝に匹敵するだけの地位を授けられ、もうひとりの源氏の頭領となる。その話を聞いた頼朝は京へ軍を向かわせる。勢いに乗った義仲軍は、援軍が来ると聞けばさらに西の平氏を討つだろう、と予想したためで、しかし、義仲を助ける気など毛頭なかった頼朝は、義仲が平氏の軍を前にしたそのときに、援軍を引き上げさせてしまった。
援軍はなく、しかし敵は目前。一旦引こうと告げる巴御前や家臣たちに、この戦いに勝利すれば光が見えると考えていた義仲は頷かず。結果、巴御前が身体を張って敵軍を食い止め、義仲を逃した。
この巴の戦いの場面で、涙が零れましたね。「必ずあとから参ります」と言っていたけれど、自分がもう義仲の元へ戻れないのは明白で。義仲を逃がしながら、
「ここから先へは行かせない!!」
と叫んで敵兵に突っ込み、討ち取られる巴の姿に胸が痛くて。巴の死に、義仲は援軍を寄越さなかった頼朝を、裏切った源氏を恨むようになる。復讐だけを願うようになり、穢れた源氏の姓を捨て、『木曾義仲』と名乗るようになる。
この少し前、巴は陰に、「もし私がいなくなって、誰も殿(義仲)を止められなくなったら、殿を止めてね」とお願いをしていた。陰は「そのときになったら考えよう」とだけ返した。そして巴が死に、やさしい義経では義仲を止められないと判断した陰は、義経四天王たちに「義経の傍にいてやってくれ」と言い置いて単身義仲の元へと向かう。
再会した義仲は、己の命と引換えに『閻』という物ノ怪と契約を交わし、力を手に入れていた。
この閻と陰の戦いがすごかった。この戦いの間に舞台転換をしなければいけないので、大道具の前にスクリーンを降ろし、そこに映像を流す。陰はスクリーンの前で、映し出される敵と戦うんですが・・・
旅役者、ぱねぇ!!
このときは友貴君だったと思うのですが、これは、本当に、ここだけでもいいからこの舞台見て欲しい! 陰の武器は鉄扇。女物の着物を来た妖艶な銀髪の物ノ怪である陰が、実体を持たない闇の物ノ怪・閻と戦う。スクリーンには、烏の姿や、楔の形をした閻の攻撃が次々と展開されているわけですが、陰は鉄扇でその攻撃を防ぎ、弾いていく。
映像はもう決まってしまっているわけで、あとは役者が合わせるしかない。しかも代役。4日間で凄まじく素早い攻撃に対応する動きを覚えたというんですから、旅役者がぱねぇのか、早乙女兄弟がぱねぇのか。戦闘シーンの中で、ここだけは鳥肌立つくらいすごかったです。
しかし、実体のない閻に陰は追い詰められ、身体のあちこちを貫かれていく。このときの色気ったらすごいですね。けれど最期のときに、陰は一瞬実体を現した閻を仕留める。そして、巴に詫びるのです。「(義仲を止めるという)約束を守れなくてすまない」、「義経、義仲を止めてくれ」と。
まさか陰が死ぬとは思っていなかったので、「なんでーーーーー?!」と思いました。ぐすん。
あ、あと、早乙女兄弟だけでなく、お母様と妹さんも出てたんですが、お母様は北条政子でした。迫力ぱねぇ(笑)陽和(ひより)という、銀髪で衣装も真っ白な物ノ怪を演じる妹さん可愛いし。陰は、着物をずらずらと引き摺って着ているんですが、陰と陽和が手を繋いで歩いても、無造作に歩いているように見えるのに、陽和ちゃん絶対陰の裾踏まないし。無邪気な可愛らしい子でした。
さて、ようやく義仲の元へと到着した義経。巴を失い、源氏にも裏切られ、復讐以外考えられなくなった義仲に、ヘタレ王子はそれでもまだ、戦いたくない! と言います。問答無用で切りつける義仲。顔中ぼっこぼこに殴られ、倒れこんだ義経に止めを刺そうとする義仲。
──と、雷鳴とともに、覚醒の時。
ワイヤーアクションでした(笑)義仲の刀から逃れるため、くるくるくる~と宙を舞い。ゆらり、と立ち上がった義経の口から出てくるのは、さきほどまでの少年のような明るくやさしい声音ではなく、地獄の底から這い上がってくるような力強く昏い声。
──魔王様、降臨です(笑)ヘタレ、からの、魔王(鬼)。さすがです。
で、魔王様と義仲の戦いになって魔王様は勝利しますが・・・書けるようであれば明日、書きます。
すみません。今日は死ぬほど眠いです・・・。
ではでは。
いやー、まさか、まさかですよ。義経が泣き虫の根性なしのヘタレとは!!(笑)そのへなちょこを、ガッくんがやってるわけですよ。
「・・・めんどくさいなぁ・・・やだなぁ・・・行きたくないなぁ・・・」
と呟いて。純真そのものの少年なわけです。声も高めに出しててさ。
「か~わ~い~い~~~~~!!」(萌)
と叫びそうになって口許を抑えました。40近いおっさんが、ブリっ子全開ですよ(笑)いやー、でも、ガッくん上手くなったなぁ。ものすごい大根役者だったのに、さすが努力の人です。終盤にまたその努力の成果が発揮されるわけですが・・・。
さて、ストーリーをば。
若本規夫さんのナレーションで、舞台の幕が開きます。大塚明夫様だった『眠狂四郎』に続いて若本さんとか、どんだけ豪華なナレーション(笑)
時は平安時代後期。人間にはない異能を持ち、古来より時に神のように崇められてきた物ノ怪──その物ノ怪と交わって特殊な能力を得た人間は『人に非ざる者』という意味で、『者ノ不』と呼ばれていた。人が持ち得ない力を持つ『者ノ不』は、次第に数を増やし、その特殊能力で人の世を支配していった。
登場人物は『人』・『物ノ怪』・『者ノ不』に分けられる。武人は『者ノ不』。千差万別の特殊能力を持った異能の人間。
父の死後、兄・頼朝と再会した義経は、気の良い仲間たちと穏やかに暮らしていた。義経は未だ『者ノ不』としてのチカラに覚醒しておらず、争いがあっても戦力外。面倒くさがりで争いを厭う性分から、争いから遠ざかる生活をしていた。
兄・頼朝は異母弟である義経を寵愛していたが、その妻・北条政子は測り切れない義経のチカラに苛立っていた。
実は義経はチカラに覚醒しており、その『百鬼』という鬼の力はあまりにも強大で、かつて一度弁慶との戦いの際に暴走して以来、義経の力は弁慶によって封印されていた。
義経の元には、のちに『義経四天王』と呼ばれる弁慶を始めとする男たちが集まっている。また、分家の出ではあるが、戦では負け知らずの従兄弟・義仲とその恋人でもある巴御前とも、楽しく日々を過ごしていた。
また、彼ら者ノ不以外にも、義経には『陰』と呼ばれる百年を生きる性別のない物ノ怪が付き纏っている。陰はかつて義経に命を救われて以降、「あれは私の獲物だ」、「あいつの成長を見届け、最後には私が倒すのだ」と口にしては傍を離れない。この陰が、早乙女太一君の演じる役。今回骨折してしまったので、弟の友貴君とふたり1役。ふたりで一緒に舞台に出てきていることもありましたが、大きな動きがあるときは友貴君が動く。太一君は、立ったり座ったりくらいはしますが、あまり動きません。手に傘を持っているので、それをくるくる回したり、閉じたりと、小道具で動きを見せるのはさすがに上手いですね。
女形の彼は、今まで舞台で台詞を喋ったことがないらしく、何だか昔のガッくんを見ているような台詞回しでした。でも、声は低くて綺麗ですし、その抑揚のなさがまた、物ノ怪っぽい・・・というか、ツンになりきれないツンデレ物ノ怪・陰っぽい。
気の合う仲間たちと楽しく過ごすときは長くは続かず。頼朝は、義仲に北陸周りで京都へ向かうよう命じる。北陸には平氏が一大勢力を築いており、平氏の軍勢10万に対して、義仲軍3万。誰の目から見ても無謀でしかない進軍だったが、義仲は分家として疎んじられている自分たちが、武勲を上げることによって本家の人間に認めてもらえるならば、と進軍を決意する。義仲には、巴御前が付き従った。義仲と義経たちは、再会を願って酒宴を開く。
倶利伽羅峠の戦い、篠原の戦いと、義仲は奇跡的な勝利を治めた。しかし、頼朝に頼んだはずの兵糧と援軍が届かず、兵たちは疲弊していく。頼朝には義仲を助けるつもりは毛頭なく、平氏の力を削ぎつつ、義仲も滅べば一石二鳥と、兵糧と援軍の要請を無視していた。
義仲は巴御前の言葉で、支援を待たず、京へ向かうことを決意。そこで、法皇から頼朝に匹敵するだけの地位を授けられ、もうひとりの源氏の頭領となる。その話を聞いた頼朝は京へ軍を向かわせる。勢いに乗った義仲軍は、援軍が来ると聞けばさらに西の平氏を討つだろう、と予想したためで、しかし、義仲を助ける気など毛頭なかった頼朝は、義仲が平氏の軍を前にしたそのときに、援軍を引き上げさせてしまった。
援軍はなく、しかし敵は目前。一旦引こうと告げる巴御前や家臣たちに、この戦いに勝利すれば光が見えると考えていた義仲は頷かず。結果、巴御前が身体を張って敵軍を食い止め、義仲を逃した。
この巴の戦いの場面で、涙が零れましたね。「必ずあとから参ります」と言っていたけれど、自分がもう義仲の元へ戻れないのは明白で。義仲を逃がしながら、
「ここから先へは行かせない!!」
と叫んで敵兵に突っ込み、討ち取られる巴の姿に胸が痛くて。巴の死に、義仲は援軍を寄越さなかった頼朝を、裏切った源氏を恨むようになる。復讐だけを願うようになり、穢れた源氏の姓を捨て、『木曾義仲』と名乗るようになる。
この少し前、巴は陰に、「もし私がいなくなって、誰も殿(義仲)を止められなくなったら、殿を止めてね」とお願いをしていた。陰は「そのときになったら考えよう」とだけ返した。そして巴が死に、やさしい義経では義仲を止められないと判断した陰は、義経四天王たちに「義経の傍にいてやってくれ」と言い置いて単身義仲の元へと向かう。
再会した義仲は、己の命と引換えに『閻』という物ノ怪と契約を交わし、力を手に入れていた。
この閻と陰の戦いがすごかった。この戦いの間に舞台転換をしなければいけないので、大道具の前にスクリーンを降ろし、そこに映像を流す。陰はスクリーンの前で、映し出される敵と戦うんですが・・・
旅役者、ぱねぇ!!
このときは友貴君だったと思うのですが、これは、本当に、ここだけでもいいからこの舞台見て欲しい! 陰の武器は鉄扇。女物の着物を来た妖艶な銀髪の物ノ怪である陰が、実体を持たない闇の物ノ怪・閻と戦う。スクリーンには、烏の姿や、楔の形をした閻の攻撃が次々と展開されているわけですが、陰は鉄扇でその攻撃を防ぎ、弾いていく。
映像はもう決まってしまっているわけで、あとは役者が合わせるしかない。しかも代役。4日間で凄まじく素早い攻撃に対応する動きを覚えたというんですから、旅役者がぱねぇのか、早乙女兄弟がぱねぇのか。戦闘シーンの中で、ここだけは鳥肌立つくらいすごかったです。
しかし、実体のない閻に陰は追い詰められ、身体のあちこちを貫かれていく。このときの色気ったらすごいですね。けれど最期のときに、陰は一瞬実体を現した閻を仕留める。そして、巴に詫びるのです。「(義仲を止めるという)約束を守れなくてすまない」、「義経、義仲を止めてくれ」と。
まさか陰が死ぬとは思っていなかったので、「なんでーーーーー?!」と思いました。ぐすん。
あ、あと、早乙女兄弟だけでなく、お母様と妹さんも出てたんですが、お母様は北条政子でした。迫力ぱねぇ(笑)陽和(ひより)という、銀髪で衣装も真っ白な物ノ怪を演じる妹さん可愛いし。陰は、着物をずらずらと引き摺って着ているんですが、陰と陽和が手を繋いで歩いても、無造作に歩いているように見えるのに、陽和ちゃん絶対陰の裾踏まないし。無邪気な可愛らしい子でした。
さて、ようやく義仲の元へと到着した義経。巴を失い、源氏にも裏切られ、復讐以外考えられなくなった義仲に、ヘタレ王子はそれでもまだ、戦いたくない! と言います。問答無用で切りつける義仲。顔中ぼっこぼこに殴られ、倒れこんだ義経に止めを刺そうとする義仲。
──と、雷鳴とともに、覚醒の時。
ワイヤーアクションでした(笑)義仲の刀から逃れるため、くるくるくる~と宙を舞い。ゆらり、と立ち上がった義経の口から出てくるのは、さきほどまでの少年のような明るくやさしい声音ではなく、地獄の底から這い上がってくるような力強く昏い声。
──魔王様、降臨です(笑)ヘタレ、からの、魔王(鬼)。さすがです。
で、魔王様と義仲の戦いになって魔王様は勝利しますが・・・書けるようであれば明日、書きます。
すみません。今日は死ぬほど眠いです・・・。
ではでは。
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