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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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私信:メルフォでお問い合わせ下さっている『せつこ様』、『すずにゃ。様』。昨日までにお返事いたしましたが、もしまだ返事がない、ということであればお知らせ下さい。よろしくお願いいたします。


さて。今日は私の出番ないので稽古お休みですが、あと10日しかないんですって・・・頑張ろう。演じている側も、お客さんも、何か『ほっこり』するものを感じてくれたら、それで幸せ。

ひな祭りですが、子ネタは散々書いたので・・・やっぱりフィギュアがいいんじゃないかな、フィギュアが(笑)


**********

「──え、レティーが作ってくれるの?」

今季のプログラム、ショートに関してはヴァンツァーではなくレティシアが作るという。
猫眼の青年は、飴色の瞳をきらり、と煌かせた。

「おうよ。ま、俺はやさしいからこいつみたいな鬼プログラムは作らないけどな」
「どんなの?」

『わくわく、どきどき』と顔中に書いている少女に、とりあえず、とレティシアは切り出した。

「ジャンプは3ルッツ-3トゥループ、ステップ直後の3フリップに規定の2アクセル。キャメルとビールマン出来るだろ? あとはシットスピンからのY字スピンでレヴェル4いけるな。スパイラルも、お嬢ちゃんの柔軟性なら体幹ブレなきゃレヴェル取れるだろうし」

あとは、と言葉を切る。

「サーキュラーとストレート、どっちがいい?」

ステップの話だ。
シェラは首を傾げると、コーチである青年に訊ねた。

「フリーはどうするの?」

弟子と友人の話に興味すらなさそうに珈琲を飲んでいた青年は、「ストレート」とだけ口にした。

「じゃあサーキュラー」

にっこりと笑った少女に、猫眼の青年は「りょーかい」と答えた。

「フリーは『ラ・カンパネラ』でしょ。ショートは結局何にしたの?」
「タンゴ。俺の専門分野」
「あぁ、そうか。レティーがソシアルダンスって、何かイメージ違う気がするけど」
「お前、コーチに似て失礼なヤツだな」
「それこそ失礼よ。私はヴァンツァーみたいに性格悪くないもん」
「確かに」
「でしょ?」

と、本人が真横にいるのに平気で会話をするふたり。
当の本人は慣れているのか、何を言っても無駄だと思っているのか、まったく意に介した様子がない。

「ねーねー、ヴァンツァー! フリーは?」

元気いっぱいの少女に、美貌の青年はゆっくりと口端を吊り上げた。

「──とりあえず、3アクセル2回」

猫眼の青年も、少女も、大きく瞳を瞠った。


**********

さ。伝説の序章が幕を開けるぞ。
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