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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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何か、カノンをデレさせたいんだぞ。普段はツンデレデレデレデレなカノンだけど、本人の前以外だと基本デレなんだぞ。

あ、言っておくけど、返品不可なんだぞ。


**********

ある日カノンは、キニアンが部活を終えるのを体育館の前で待っていた。
体育館に続く階段の端に腰掛けていると、上級生たちに声をかけられた。

「──あれ? カノンちゃん、どしたの?」
「待ちぼうけ?」
「あいつ、しばらく自主練してると思うよ?」

校内では『天使』だの『王子様』だので通っているカノンは、女の子たちからの人気もさることながら、上級生男子たちからの人気も凄まじいものがあった。

「・・・いいんです。たぶん、そんなことだろうと思ってたので」

明日は土曜だ。
だから、部活が終わったらうちに誘って、寮生活の育ち盛りにシェラお手製の美味しい料理を食べてもらって、一緒に過ごそうかと思っていたのだ。
本人の了解を取らずにいたから、キニアンが時間通りに部活をやめないのは仕方のないことで、それを待っているのは苦ではないから構わなかった。

「カノンちゃん待たせるなんて、ひでぇヤツだなぁ」

悪気がないことは分かっているけれど、その物言いにはカチンときた。
元はと言えば、何も言っておかなかった自分がいけないのだ。
キニアンが責められることじゃない。

「別に・・・ぼく、待ってるって言わなかったので」
「呼んできてやろうか?」
「いいです。邪魔したくないですから」
「あ~、可愛いこと言っちゃって。カノンちゃんを邪魔だなんて言うヤツはお兄さんが懲らしめてやるぜ~?」

あはは、と笑っている上級生たちに、カノンは眉を顰めた。
悪い人たちではないのだ。
キニアンも、いつもからかわれているみたいだけれど、それは高校生特有の稚気がそうさせるのであって、決して悪意も害意もないのである。

──それは、分かっている。

「ってゆーかさ、カノンちゃん、あんな無愛想なヤツのどこがいいの?」
「あ、オレも不思議。無口だし、愛想悪いし。顔はいいし、性格も悪くないんだけど、何かかっこつけてる、っていうかさ」
「だよな。からかってもあんま面白くないし」
「分かる、分かる」

──むか。

きゃはは、と腹を抱える先輩たちを、カノンは思い切り睨みつけてやった。
ダメだ、ちょっと我慢出来ない。

「──あれは、無口じゃなくて寡黙って言うんです。ベラベラ喋る男なんて信用出来ないし、アリスは先輩たちと違って人のこと悪く言ったこともありません」

ぽかん、と目を丸くしている上級生相手に、カノンは尚も言葉を続けた。

「無愛想って言いますけど、どこ見てるんですか? 正直だから、全部顔に出てるじゃないですか。あんな分かりやすい反応するのに面白くないなんて、そっちの方がどうかしてます」

それに、とカノンは腰に手をあてて、ツン、と顎を反らした。

「──アリスは、かっこつけてるんじゃなくて、かっこいいんです!」

分かったかダメンズども! と鼻息も荒く憤慨するカノンだった。

「──・・・カノン・・・?」

しかし、背後から聴こえてきた低音に音速で振り返る。
そこには、新緑色の瞳を丸くしている長身の少年。
額や首筋を伝う汗もどこか色気を感じさせるその姿を目に入れた瞬間、かぁぁぁぁっ、と首まで真っ赤になった。

「~~~~~~~~っ!!」
「・・・何やってんだ、お前?」

目をぱちくりさせて汗を拭う少年に、カノンはみるみるうちに全身の毛を逆立てた猫のようになった。

「~~~~~っ、う、煩い!! アリスの馬鹿!!」
「──・・・は?」
「べ、別に、アリスのことなんて、待ってないんだからね!」
「・・・はぁ・・・」
「シ、シェラが、う、うちでご飯食べれば、って・・・ぼ、ぼくはどうでも良かったんだけど、シェラが言うから!!」
「あぁ・・・そう・・・?」

ポリポリ、と頬を掻いている少年に、カノンは思い切り胸を反らして言ってやった。

「き、来たければ、来れば!」
「あぁ、分かった。着替えてくるから待ってろ」

平然とした顔で頷くキニアンに、カノンは余計に真っ赤になった。

「──なっ! 何でぼくが待ってなきゃいけないの?!」
「車出すよ。ちょっと待ってな」
「あ、あとから来ればいいでしょ?!」
「いいから待ってろ」

ぽん、とカノンの頭に手を乗せると、そのまま部室の方へ行ってしまった。

「~~~~~~~、あの、KY!!!!」

叫んだカノンだったが、そんなふたりのやり取りを間近で目撃させられた上級生たちこそ、そう言いたい気分なのだということには気づいていないのだった。


**********

キニアンはイケメンです。昨日アップした絵を友人に見せたら、「キニアン、イケメン!」と叫ばれて、こっちがびっくりしました(笑)いや、イケメン設定ですけど? と言ったら、もうちょっとガテン系の兄ちゃんだと思っていたとのこと(笑)あぁ、なるほど(笑)
橘は、ガテン系の兄ちゃんよりも、細身の美形が力持ち設定の方が萌えるタイプなので、筋骨質なヴァンツァーですら細身です。いや、それは公式もそうですが・・・ライアンなんて、クリティカルヒットです(笑)キニアンはまだ身体が出来ていないので、ひょろっとした感じです。190あるしな(笑)筋肉つかない自分の身体にコンプレックスを抱いている、可愛い高校生です(コラ)
カノンは現在172くらいですが、もうちょっと背が伸びる予定です。20センチの身長差はちょっと大きいので、もうちょっと縮めたい(笑)

そんな、訳の分からない妄想をしつつ、橘のGWは進んで行くのです。

あ、そうそう、もっとどうでもいい話ですが、某大河で最近お気に入りの『バジリスク~甲賀忍法帖』という山田風太郎氏原作のコミックの文庫版を購入し、明日届きます。結末知っているだけに買おうかどうしようか迷っていたのですが、読まなくてはいけない気がして購入。コミックだと5冊ですが、文庫だと3冊なのでサクサク読み終わるでしょう。朧がシェラで、弦之介がヴァンツァーだな。間違いない。何より豹馬様がかっこ良くて仕方ない。

そんなどうでもいい話でした。
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