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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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あと1日・・・あと1日・・・あと9時間頑張れ、私・・・

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笛の音に、目が覚めた。
少し硬質ではあるが、美しい音色だ。
昨夜の情事の名残で気だるい身体に染み入るような音色に、再び瞼を閉じ、とろとろとまどろむ。
ふと、音色が途絶えた。
音を誤ったというわけではなく、不自然に、ぷつり、と。
だから、シェラは身を起こし、着物を肩に引っ掛けると襖を開けた。

「・・・音曲を、嗜まれるのですね」

淡い笑みを口許に浮かべると、窓辺の男はいつもの冷たい視線を向けてきた。
褥での熱情が嘘であるかのような、冷淡な美貌。

「手慰みだ」

嗜むというほどのものではない、と短く告げる。

「美しい音色でございました。どうぞ、続けて」
「興が殺がれた」
「・・・私のせい、でございますか?」
「さてな」

着物の前を合わせて俯く『鞘』に、男は音もなく歩み寄るとその顎を取った。

「お前の声が耳に残って、笛の音が入って来ん」
「・・・あの」
「ならば、お前のせい、ということになるのだろうな」
「・・・・・・申し訳、ありません」
「なぜ謝る?」
「──え?」
「お前は、姿が変わると気性まで変わるのだな」
「・・・新月のときは」

消え入るような声で呟く『鞘』に、男は訊ねる。

「では、満月は?」
「え?」
「満月の晩は、どうなる?」
「・・・・・・」

切なげに眉根を寄せ、軽く唇を噛む。
そんな仕草にも色気が漂う『鞘』は、ぽつり、と呟いた。

「・・・そのときになれば、お分かりになります」

『刀』である男は、ふん、と鼻を鳴らした。

「明日になれば、その姿はあの小煩い童に戻るのか?」
「はい」
「記憶は?」
「・・・はい?」
「今のお前の記憶は、あれに引き継がれるのか?」

男の質問の意図は分からなかったが、『鞘』は曖昧に首を傾げた。

「今の私は、満月と新月の晩にのみ現れる幻のようなもの・・・あの子も成長すれば私と同じ姿になるでしょうが、今の私の記憶が引き継がれることは・・・少なくとも、今まではありませんでした」

それが何か? と問うてくる『鞘』に、男は口端を吊り上げた。

「別に。──お前なら、少しは楽しめそうだ、と思っただけだ」

言って、華奢な身体を寝乱れた褥に横たえた。


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リハビリ、リハビリ。ヘタレてないヴァンツァーの練習、練習(笑)
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