小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
食欲の秋です(コラ)
昨日は久々に料理しました。まぁ、味覚が変わらない限り味は落ちないので、その辺は心配してません。『レンジで10分チンするとご飯が炊けるお釜』略してチン釜買ったので、炊き込みご飯炊いてみました。具も自分で煮て、味は完璧なんですが、水加減間違えました・・・いや、だって、ひとり暮らし始めてから初めてお米買ったし。6人分の食事なら作ってたけど、ひとり分の水の分量ってよく分かんないし・・・嘘です。220mlと120mlを勘違いしていただけです。でも、芯残ってたけど食べられるからいい。今度は間違えない。
そんなこんなで、秋ですから。
昨日は久々に料理しました。まぁ、味覚が変わらない限り味は落ちないので、その辺は心配してません。『レンジで10分チンするとご飯が炊けるお釜』略してチン釜買ったので、炊き込みご飯炊いてみました。具も自分で煮て、味は完璧なんですが、水加減間違えました・・・いや、だって、ひとり暮らし始めてから初めてお米買ったし。6人分の食事なら作ってたけど、ひとり分の水の分量ってよく分かんないし・・・嘘です。220mlと120mlを勘違いしていただけです。でも、芯残ってたけど食べられるからいい。今度は間違えない。
そんなこんなで、秋ですから。
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「アリスってさ、チェロ以外に何か弾けるの?」
デートで街中を歩いているとき、ふとカノンがそう訊ねてきた。
「え? あー・・・ピアノとヴァイオリンとドラムくらいなら」
「たくさん出来るんだね」
「ピアノは基本だし、ヴァイオリンはマリア──あぁ、母親な。母親が専門家だからやらされて、ドラムはリズム感養うのに丁度いいんだ」
「ふぅん」
じゃあさ、と切り出すカノンに、若干嫌な予感がしたキニアンである。
隣を見ると、女王様はにっこりとご機嫌な笑みを浮かべていた──怖い。
「ちょっと弾いてみようか?」
指差した先には、楽器店のグランドピアノがあった。
「・・・いいけど、俺、ピアノはあんまり」
「ちょっと聴きたいだけ。ね、いいでしょ?」
「・・・・・・」
可愛くおねだりされては、キニアンに抗う術などない。
ふたりは店内へと足を踏み入れた。
店員に演奏許可を取ると、キニアンは「何がいいんだ?」と訊ねた。
「んとね、『ラ・カンパネラ』」
「・・・・・・お前な・・・・・・無茶振りも大概にしろよ」
思わず頭を抱えてしまったキニアンである。
『練習曲』と名付けられながら、超絶技巧すぎて音大生でも二の足を踏む曲だ。
「聴きたいの。ぼく、好きなんだこれ」
「好き? コンサートか何か行ったのか?」
「ううん。──父さんが弾いてくれたの」
「・・・・・・」
この隠れファザコンが、と内心で思ったキニアンだったが、もちろん口には出さない。
「弾けないならいいけど」
「弾きます」
これで『やらない』と言えればキニアンも成長の一端を見せたのだろうが、何せかっこつけたがり、背伸びしたがりの高校生だ。
仮にも専門家を目指すものとして、恋人の父親が弾けるものを弾けませんとは言えない。
──・・・ヴァンツァーさんのことだから、簡易版じゃないんだろうな・・・。
別にヴァンツァー自身には何の恨みもないが、『何でも出来る美形の男なんか敵だ』、と思いながらキニアンはため息を吐いて鍵盤に指を置いた。
ひと呼吸あって──。
店内に響く鐘の音。
軽やかに、弾むように、長い指が鍵盤を滑る。
苦手だとは言いながら、さすがに両親ともに音楽家である意地があるのだろう。
後半など左手は音が飛びすぎて鍵盤の上に手の残像が残るほどの速弾きである。
店員も、まばらにいた客も、呆気にとられてピアノが奏でる鐘の音を聴いていた。
やがて、終演。
一瞬の静寂のあと、店員や客から拍手が沸き起こった。
けれど、当のキニアンは不満そうな顔だ。
「・・・ダメだな。しばらく弾いてないから、ミスタッチが多すぎる・・・」
「厳しいなぁ。お客さんは、こんなに拍手くれてるよ?」
「そりゃ、どんなに下手でもこの曲弾こうとする人間には、拍手くらいするだろう」
「そうかな? ぼくには、ちゃんと鐘の音、聴こえたけど」
「・・・・・・」
「父さんはミスタッチもしないし、荘厳な鐘の音って感じだったけど、『ラ・カンパネラ』ってちいさい鐘でしょう? アリスの音、きらきらしてて、ぼくは好きだよ」
にっこりと微笑んで拍手をくれる恋人に、全面降伏なキニアンなのだった。
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えーと、中途半端ですが、人が来たので。
時間があれば帰って修正するような、しないような。
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