小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
えー、キニアンは放っておくことにしました(コラ)
某イラスト投稿サイトでちょっと前からお気に入りの絵師さんがいるんですが・・・シチュが気に入っているので、ヴァンシェラ風味のファロット一家で。
※実際は神羅時代のセフィクラでした。
某イラスト投稿サイトでちょっと前からお気に入りの絵師さんがいるんですが・・・シチュが気に入っているので、ヴァンシェラ風味のファロット一家で。
※実際は神羅時代のセフィクラでした。
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「行ってきます」
「・・・行ってらっしゃい」
出掛けに、シェラの額にキスをひとつ。
双子が物心ついた頃から、毎朝見ている光景だ。
シェラはちょっと嫌そうな顔をするけれど、本当はただ恥ずかしいだけなのだ、と双子は知っていた。
そして、ヴァンツァーがシェラの額に『行ってきますのキス』をしたあと、双子は両側からシェラの頬にキスをするのだ。
「「──よし、元気いっぱい! 行ってきまーす!!」」
「行ってらっしゃい」
くすくすと笑ったシェラは、ヴァンツァーと目が合うとふいっ、と顔を逸らした。
それを見てヴァンツァーが肩をすくめ、双子がこそこそ笑いあうのも、毎朝のこと。
ある日、双子は父に訊いてみた。
「「どうして、唇にキスしないの?」」
この父ならば、朝からそれはもう濃厚なのをかましてくれてもおかしくないのに、と思う双子に、ヴァンツァーはちいさく笑った。
「そっちは、夜までお預けだ」
「「何で? シェラが怒るから」」
綺麗なユニゾンに、ヴァンツァーは首を振るとにっこりと微笑んだ。
「──その方が、死ぬ気で帰って来たくなるだろう?」
・・・・・・納得出来たが、納得してしまったことが何だか悲しくなった双子だった。
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いや、馬鹿な話に見えて、実は深いよ?(オイ)
ヴァンツァーに生きる気力を持たせるというのは、シェラの使命みたいなものですからね。
「・・・お前が『愛してる』って言ってくれたら、もう、死んでもいいと思うんだ」
寝物語に、ふと微笑んでヴァンツァーがそんなことを言ったとしたら、シェラは何があっても、たとえ、心からその言葉を口にしたくなっても、どんなに愛しさが溢れて胸が苦しくても、絶対にその言葉を口にしないと思います。あの子は、そういう子です。
「だったら、今際の際に言ってやる・・・」
って返して、本当に、自分のその言葉を忠実に守るんだと思います。
とか言ってますけど、ヴァンツァーはシェラ本人にそんなこと言わないんだな。シェラが苦しむの分かってるから。彼は、二度と『死んでもいい』という言葉は口にしない。それが、強そうに見えて脆い彼の、精一杯のやさしさなんでしょうね。
でも、双子にはポロっと零して、でシェラに伝わって、あのシェラの台詞、とかだったら、ありえる流れですね。うん。
・・・いや、何が言いたいのか分からんけど・・・ま、でこちゅーって好きよ、って話。
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