小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
重い(笑)笑い事ではないんですが、笑うしかないという。うちの体重計は身体の部位別に体脂肪と筋骨率が表示されるんですが、体幹は普通なのに、脚だけおかしな数値なんですよねぇ・・・やっぱり脚で全部滞ってるんだなぁ、と思って、これでも毎日湯船に浸かってマッサージしてるんですが、長年かけて溜め込んだものは、すぐには解消されません。
マッサージとかエステでリンパ流してもらうと、だいぶ違うんですけどね。自分でやるにしても、どうしてもやりづらい箇所ってあるので、本職に任せるのが良いです。いい加減しんどいので、今度また友達の店に押しかけようかと思います。安くしてもらってるので、長時間居座るわりに売上に貢献してないんですが(笑)
さて。長く書いてきた小ネタですが、終わらせましょう。
マッサージとかエステでリンパ流してもらうと、だいぶ違うんですけどね。自分でやるにしても、どうしてもやりづらい箇所ってあるので、本職に任せるのが良いです。いい加減しんどいので、今度また友達の店に押しかけようかと思います。安くしてもらってるので、長時間居座るわりに売上に貢献してないんですが(笑)
さて。長く書いてきた小ネタですが、終わらせましょう。
**********
わくわくしている乙女3人と、落ち着き払った男ふたり、そして緊張のために心臓をどきどき言わせている男がひとり。
再度プレイルームに6人が顔を合わせ、今度は男Ver.のダンス披露会となった。
──大丈夫、俺はやればデキる子。
よし! と気合を入れたキニアンを頂点とする三角形の向かって右にヴァンツァー、左にライアンが立っている。
これは、双子とシェラがそうだったように配置したものである。
前奏が流れ、ヴァンツァーとライアンは左右対称の動きを、キニアンはヴァンツァーと同じ動きを始めた。
「儚く散った 淡い片想い 笑い話だね 今となれば」
オリジナルの曲からヴォーカルだけを消した音に重なる、VOCALOIDよりもオクターブ低い声。
緊張と照れのせいか決して大きくはない声だけれど、しっかり踊りながら歌っている。
シェラなど、「おおお!」と目をきらきらさせて喜んでいる。
キニアンよりもずっと余裕のある男ふたりはときどきウィンクも入れたり、動きそのものも無駄な力が入っていないのはさすがだ。
「ハッピーシンセサイザ きみの 胸の奥まで」
手でハートを作って『どき☆どき』とやっている3人に、シェラとソナタは「「可愛い~」」とご満悦だ。
カノンは何だか難しい顔でじっとダンスを見つめているのだが、きっと内心で『頑張れっ! 頑張れっ!』と応援することに忙しくて純粋に楽しむ余裕がないに違いない。
1番が終わると、キニアンは少しほっとしたように息を吐き出した。
──よし、大丈夫、大丈夫。やればデキる。
踊れる男ふたりが前にいるというのも、とても心強い。
分からなくなりそうになったら、お手本を見れば良いのだから。
「ごめんね夜遅く 寝るところだったでしょ?」
『驚いた私もかけようとしてた』、という歌詞はやっぱり可愛らしくて、キニアンは自然と目元を緩めた。
1番をやりきったことで、多少余裕が出てきたのだろう。
その表情から緊張が薄れ、楽しそうな様子が見て取れるようになってきた。
そこで、シェラはこっそりカノンに「アー君可愛いね」と耳打ちした。
カノンは「そう?」と返していたけれど、彼の肩からも力が抜けて、ようやくほっとした顔になってきている。
2番も無事終わり、間奏に入る。
ここの振り付けがちょっと難しくて、背中側で左右の手足を触れ合わせるのだけれど、右手と左足、左手と右足という風に手足をクロスさせるような動きになったり、左手と左足、右手と右足という風に同じ側の手足だったりとなかなか複雑だ。
実はキニアンが一番苦戦していたところでもあるのだけれど、『コソ練』の成果はしっかりと出ているようである。
──が。
「「おおおおお!」」
シェラとソナタが歓声を上げたのは、ライアンがいきなりオリジナルの振り付けを始めたからである。
「すごーい、ムーンウォークだ!」
かっこいい~!! ときゃーきゃー言って喜ぶソナタ。
まったく打ち合わせていないアドリブをかます男に、キニアンは一瞬動きを止めかけた。
彼が踊り続けることが出来たのは、ひとえに一瞬こちらにアイコンタクトを送ってきたヴァンツァーがいたからにほかならない。
──・・・まったく、俺が突発事項に弱いの知ってるくせに・・・。
恨み言を胸中で呟いた青年は、やはり心の中でヴァンツァーに礼を言った。
──ヴァンツァー、やさしいなぁ。
良かった、ヴァンツァーがいて、とほっとしたキニアン。
間奏が終わりに近づき、アドリブを終えて元の位置に戻ってきたライアン、ヴァンツァー、キニアンの3人は一度動きを止め、サビの繰り返しに備える。
──よしよし、次は「ハッピーシンセサイザ きみの」だな。
そう思って「ハ」の形に口を開きかけたキニアン。
「h────はぁぁぁぁぁあああ?!」
彼にしてはとても珍しく大声でそう叫んでしまったのは、前にいる男ふたりがいきなりバク宙したからだ。
「「──ッピーシンセサイザ きみの 胸の奥まで」」
その上、呆然としているキニアンの前でヴァンツァーとライアンはすごく楽しそうな顔で、歌まで歌って踊り出した。
──~~~~なんだよ、もうっ!!
ええい、やけくそ! とキニアンは半泣きになりながらダンスを再開した。
突発事項には弱くとも、『コソ練』でしっかり身体に覚え込ませた振り付けを間違えることはない。
そして、最後まで踊り終えた3人に、乙女たちは拍手を送ったのである。
「・・・・・・」
キニアンだけが悄然とした面持ちで立ち尽くしている。
「アー君? どしたの?」
やりきった顔で話しかけてくる男を、キニアンはキッと睨みつけた。
あ、半泣き可愛い、と思ったライアンだったけれど、「ひどいじゃないか!」と言われてしまったので口には出さなかった。
「やるならやるって言ってくれよ!」
「あー、うん、ごめん。やるつもりなかったんだけど、なんか勝手に身体が動いた」
「なっ・・・」
「ちゃんと踊れていたじゃないか」
偉い、偉いとヴァンツァーに頭を撫でられうっかり絆されそうになりかけたキニアンだったけれど、はっとして表情を引き締めた。
「ヴァンツァーだって、あんなの俺聞いてないです」
「あんなの?」
「バク宙なんて、俺出来るわけないじゃないですか!」
「あぁ。うん。なんか身体が勝手に動いた」
「なっ、ヴァンツァーまで!」
「それに、アルはそれでいいんじゃないかな」
「な、何ですかそれ」
「いや、驚いた顔が可愛かったから」
俺は満足、とドヤ顔の男に、思わず返す言葉をなくしてしまったキニアン。
けれどこのままでは丸め込まれてしまう、と思って何とかガツンと言ってやろうと頑張った。
「それに、ふたりとも歌えるじゃないですか」
あんなこと言って俺だけに歌わせるなんてひどい! と言う青年に、ヴァンツァーとライアンは顔を見合わせた。
「いや、別に嘘は吐いてないんだよ? おれたち、1回聴いたくらいじゃ歌まで覚えられないし」
「覚えてたじゃないか」
「そりゃあ、アー君と踊りながら何十回も聴いたからね」
1回じゃ無理でも、何回も聴けば覚えるよ、とこちらも『悪気はないんです』という顔をしている。
「そんな・・・」
俺、あんなに必死で頑張ったのに全部持っていかれた・・・と、足元から崩れ落ちそうになっている青年。
全然いいところがない、と項垂れてちいさくなっている青年だったが、服を引かれて顔を上げた。
「・・・カノン?」
そこには、彼がどうしても『いいところ』を見せたかった相手がいて、じっとこちらを見上げてきている。
「あの・・・ごめん、俺」
「上手だったよ?」
「──え?」
「ちゃんと出来てたじゃん」
「あ・・・あ、でも、俺」
「ぼく、歌とダンス一緒に出来ないもん。すごいね」
にこぉ、っと笑いかけてくる顔が可愛くて見惚れてしまいそうになったキニアンだったが、「でも」と言ってちらりと年長の男ふたりに目を向けた。
「ヴァンツァーたちも出来てた」
「規格外じゃん」
「え?」
「あんなのと一緒だと思っちゃダメだよ」
「・・・えっと?」
「だって、あのふたり半分『人間やめました』みたいな人たちじゃん」
「・・・・・・」
言いたいことを言われているふたりがほんのちょっと気の毒になったキニアンではあったのだけれど、どうやら褒められているらしい、と感じたのでカノンに訊いてみた。
「俺、合格ですか?」
「何が?」
「え? だ、だから、その・・・」
ぼそっと、「かっこ良かった?」と呟く青年に、カノンは「あー」とちょっと天井を仰いだ。
「はいはい、かっこ良かった、かっこ良かった」
言って、よしよし、と頭を撫でてやった。
みるみるうちに相手の緑の瞳が輝き出したので、カノンは思ったのだ。
──『褒められて伸びるタイプ』か。
なるほど、なるほど、と。
彼の心の中にある『彼氏改造計画メモ』に、そう書き加えた。
彼らの周りにいる2組の夫婦は、その様子を微笑ましそうに見ていたのである。
**********
おしまい。
キニアン、嫁に来い。そして、たまには素直にデレるカノンも良かろう。あー、みんな可愛い。
カノンはきっと、「あんなの規格外じゃん」とか言いながら、ヴァンツァーとライアンに「うちのわんこいじめないでよ!」という視線を向けていたに違いない。かわゆす。
完全な自己満ですが、可愛い人たちの可愛い様子をたくさん書いて満足しました。よしよし、たぶん今週中は頑張れると思う(笑)
わくわくしている乙女3人と、落ち着き払った男ふたり、そして緊張のために心臓をどきどき言わせている男がひとり。
再度プレイルームに6人が顔を合わせ、今度は男Ver.のダンス披露会となった。
──大丈夫、俺はやればデキる子。
よし! と気合を入れたキニアンを頂点とする三角形の向かって右にヴァンツァー、左にライアンが立っている。
これは、双子とシェラがそうだったように配置したものである。
前奏が流れ、ヴァンツァーとライアンは左右対称の動きを、キニアンはヴァンツァーと同じ動きを始めた。
「儚く散った 淡い片想い 笑い話だね 今となれば」
オリジナルの曲からヴォーカルだけを消した音に重なる、VOCALOIDよりもオクターブ低い声。
緊張と照れのせいか決して大きくはない声だけれど、しっかり踊りながら歌っている。
シェラなど、「おおお!」と目をきらきらさせて喜んでいる。
キニアンよりもずっと余裕のある男ふたりはときどきウィンクも入れたり、動きそのものも無駄な力が入っていないのはさすがだ。
「ハッピーシンセサイザ きみの 胸の奥まで」
手でハートを作って『どき☆どき』とやっている3人に、シェラとソナタは「「可愛い~」」とご満悦だ。
カノンは何だか難しい顔でじっとダンスを見つめているのだが、きっと内心で『頑張れっ! 頑張れっ!』と応援することに忙しくて純粋に楽しむ余裕がないに違いない。
1番が終わると、キニアンは少しほっとしたように息を吐き出した。
──よし、大丈夫、大丈夫。やればデキる。
踊れる男ふたりが前にいるというのも、とても心強い。
分からなくなりそうになったら、お手本を見れば良いのだから。
「ごめんね夜遅く 寝るところだったでしょ?」
『驚いた私もかけようとしてた』、という歌詞はやっぱり可愛らしくて、キニアンは自然と目元を緩めた。
1番をやりきったことで、多少余裕が出てきたのだろう。
その表情から緊張が薄れ、楽しそうな様子が見て取れるようになってきた。
そこで、シェラはこっそりカノンに「アー君可愛いね」と耳打ちした。
カノンは「そう?」と返していたけれど、彼の肩からも力が抜けて、ようやくほっとした顔になってきている。
2番も無事終わり、間奏に入る。
ここの振り付けがちょっと難しくて、背中側で左右の手足を触れ合わせるのだけれど、右手と左足、左手と右足という風に手足をクロスさせるような動きになったり、左手と左足、右手と右足という風に同じ側の手足だったりとなかなか複雑だ。
実はキニアンが一番苦戦していたところでもあるのだけれど、『コソ練』の成果はしっかりと出ているようである。
──が。
「「おおおおお!」」
シェラとソナタが歓声を上げたのは、ライアンがいきなりオリジナルの振り付けを始めたからである。
「すごーい、ムーンウォークだ!」
かっこいい~!! ときゃーきゃー言って喜ぶソナタ。
まったく打ち合わせていないアドリブをかます男に、キニアンは一瞬動きを止めかけた。
彼が踊り続けることが出来たのは、ひとえに一瞬こちらにアイコンタクトを送ってきたヴァンツァーがいたからにほかならない。
──・・・まったく、俺が突発事項に弱いの知ってるくせに・・・。
恨み言を胸中で呟いた青年は、やはり心の中でヴァンツァーに礼を言った。
──ヴァンツァー、やさしいなぁ。
良かった、ヴァンツァーがいて、とほっとしたキニアン。
間奏が終わりに近づき、アドリブを終えて元の位置に戻ってきたライアン、ヴァンツァー、キニアンの3人は一度動きを止め、サビの繰り返しに備える。
──よしよし、次は「ハッピーシンセサイザ きみの」だな。
そう思って「ハ」の形に口を開きかけたキニアン。
「h────はぁぁぁぁぁあああ?!」
彼にしてはとても珍しく大声でそう叫んでしまったのは、前にいる男ふたりがいきなりバク宙したからだ。
「「──ッピーシンセサイザ きみの 胸の奥まで」」
その上、呆然としているキニアンの前でヴァンツァーとライアンはすごく楽しそうな顔で、歌まで歌って踊り出した。
──~~~~なんだよ、もうっ!!
ええい、やけくそ! とキニアンは半泣きになりながらダンスを再開した。
突発事項には弱くとも、『コソ練』でしっかり身体に覚え込ませた振り付けを間違えることはない。
そして、最後まで踊り終えた3人に、乙女たちは拍手を送ったのである。
「・・・・・・」
キニアンだけが悄然とした面持ちで立ち尽くしている。
「アー君? どしたの?」
やりきった顔で話しかけてくる男を、キニアンはキッと睨みつけた。
あ、半泣き可愛い、と思ったライアンだったけれど、「ひどいじゃないか!」と言われてしまったので口には出さなかった。
「やるならやるって言ってくれよ!」
「あー、うん、ごめん。やるつもりなかったんだけど、なんか勝手に身体が動いた」
「なっ・・・」
「ちゃんと踊れていたじゃないか」
偉い、偉いとヴァンツァーに頭を撫でられうっかり絆されそうになりかけたキニアンだったけれど、はっとして表情を引き締めた。
「ヴァンツァーだって、あんなの俺聞いてないです」
「あんなの?」
「バク宙なんて、俺出来るわけないじゃないですか!」
「あぁ。うん。なんか身体が勝手に動いた」
「なっ、ヴァンツァーまで!」
「それに、アルはそれでいいんじゃないかな」
「な、何ですかそれ」
「いや、驚いた顔が可愛かったから」
俺は満足、とドヤ顔の男に、思わず返す言葉をなくしてしまったキニアン。
けれどこのままでは丸め込まれてしまう、と思って何とかガツンと言ってやろうと頑張った。
「それに、ふたりとも歌えるじゃないですか」
あんなこと言って俺だけに歌わせるなんてひどい! と言う青年に、ヴァンツァーとライアンは顔を見合わせた。
「いや、別に嘘は吐いてないんだよ? おれたち、1回聴いたくらいじゃ歌まで覚えられないし」
「覚えてたじゃないか」
「そりゃあ、アー君と踊りながら何十回も聴いたからね」
1回じゃ無理でも、何回も聴けば覚えるよ、とこちらも『悪気はないんです』という顔をしている。
「そんな・・・」
俺、あんなに必死で頑張ったのに全部持っていかれた・・・と、足元から崩れ落ちそうになっている青年。
全然いいところがない、と項垂れてちいさくなっている青年だったが、服を引かれて顔を上げた。
「・・・カノン?」
そこには、彼がどうしても『いいところ』を見せたかった相手がいて、じっとこちらを見上げてきている。
「あの・・・ごめん、俺」
「上手だったよ?」
「──え?」
「ちゃんと出来てたじゃん」
「あ・・・あ、でも、俺」
「ぼく、歌とダンス一緒に出来ないもん。すごいね」
にこぉ、っと笑いかけてくる顔が可愛くて見惚れてしまいそうになったキニアンだったが、「でも」と言ってちらりと年長の男ふたりに目を向けた。
「ヴァンツァーたちも出来てた」
「規格外じゃん」
「え?」
「あんなのと一緒だと思っちゃダメだよ」
「・・・えっと?」
「だって、あのふたり半分『人間やめました』みたいな人たちじゃん」
「・・・・・・」
言いたいことを言われているふたりがほんのちょっと気の毒になったキニアンではあったのだけれど、どうやら褒められているらしい、と感じたのでカノンに訊いてみた。
「俺、合格ですか?」
「何が?」
「え? だ、だから、その・・・」
ぼそっと、「かっこ良かった?」と呟く青年に、カノンは「あー」とちょっと天井を仰いだ。
「はいはい、かっこ良かった、かっこ良かった」
言って、よしよし、と頭を撫でてやった。
みるみるうちに相手の緑の瞳が輝き出したので、カノンは思ったのだ。
──『褒められて伸びるタイプ』か。
なるほど、なるほど、と。
彼の心の中にある『彼氏改造計画メモ』に、そう書き加えた。
彼らの周りにいる2組の夫婦は、その様子を微笑ましそうに見ていたのである。
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おしまい。
キニアン、嫁に来い。そして、たまには素直にデレるカノンも良かろう。あー、みんな可愛い。
カノンはきっと、「あんなの規格外じゃん」とか言いながら、ヴァンツァーとライアンに「うちのわんこいじめないでよ!」という視線を向けていたに違いない。かわゆす。
完全な自己満ですが、可愛い人たちの可愛い様子をたくさん書いて満足しました。よしよし、たぶん今週中は頑張れると思う(笑)
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