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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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今日も休みだったら良かったのにな・・・さてさて。パワーアップしたPCでの小ネタ第1弾は、うちの芸術家なメンズたちで。そういえば、新年に書いていた格付けも完結はしてなかったですね。まぁいいや。大事なのは勢いです。

**********

──それから1時間後。

「・・・──ぃよしっ、出来た~!」

拳を突き上げてジャンプした青年に、年長の男ふたりはぱちぱちと拍手を送った。
『コソ練』をしていたキニアンに合流し、最後の仕上げとばかりに3人で踊ったのだが、真面目で頑張り屋さんな青年は歌も踊りもきっちり覚えていた。

「お兄ちゃんの応援が効いたかな?」
「さすが、やればデキる子」

褒められた青年は、ちょっと照れたように頬を掻いた。

「やー、でもやっぱり結構声ブレますね・・・歌いながら踊る歌手ってすごいなぁ・・・」
「一生懸命で可愛いよ」
「ヴァンツァー・・・『可愛い』はちょっと・・・」

苦笑する青年に、最年長の男は首を傾げた。

「褒めたぞ?」
「いや、男に可愛いは・・・」
「シェラとカノンは喜ぶ」
「あのふたりは『男の娘』だから」
「俺も結構嬉しい」
「・・・・・・」

あまり言ってもらえないけれど、とどこかしょんぼりした様子で話す男を見て、思わず『きゅんっ』とかしてしまって焦ったキニアン。
カノンがヴァンツァー似なのか、その逆なのか、それともシェラがこんな感じだから夫と息子が似たのか、と色々考えたが、みんな似たものどうしなんじゃないかと思うことにした。

「あ、あの・・・俺、ヴァンツァー、か・・・可愛い、と・・・思います・・・」

紅くなって俯いた青年の言葉に驚いたように目を瞠ったあと、ヴァンツァーは「うん」と言って微笑んだ。

「アルも可愛い」
「そんな・・・」

お互いを褒め(?)合うふたりを見て、ライアンは『何このお花畑!』と思わず口を押さえた。

「おれ、アー君ならイケると前々から思ってたけど、意外とパパさんもイケるかも知れない」

しみじみと呟いた男に、「や、やめろよ」と動揺するキニアン。
ヴァンツァーは顔色ひとつ変えることなく「別にいいけど」と返した。

「その代わり、お前が下だぞ」
「あー、やっぱり。シェラさんかアー君じゃないとダメか~」

ざんねーん、と特に残念がってない男の言葉に、キニアンは「何言ってんだよ!」と大慌てだ。

「な、なな何で俺なんだよ!」
「えー、だってパパさん、シェラさんかアー君にだったら抱かれてもいいって」
「──はぁ?! 何言ってんだよ、あんた!!」
「シェラには『したいならいいよ』と言ったんだが、なかなかソノ気にならないらしい」
「・・・・・・」

ちょっと残念そうにしているヴァンツァーに、キニアンは緑の目を大きく瞠った。

「・・・ヴァンツァーって、その・・・どっちでも平気なんですか?」
「平気じゃない。こんな見た目だから昔から男にもよく懸想されたんだが、気色悪くて仕方なかった」
「え、だって」
「シェラに可愛がられると嬉しいから、シェラは平気」
「・・・・・・」
「アルもしたい?」
「──え?!」
「したい?」

じーっとこちらを見つめてくる藍色の瞳があまりに澄んでいるものだから、キニアンは『いいえ』と答えるべきなのに何だかドギマギしてしまって上手く言葉を発せなかった。
何だか、ヴァンツァーは時々子どものように純粋な瞳を向けてくる気がするのだ。

「・・・それ・・・『したい』って言ったら・・・どうするんですか?」

思わずそんな風に切り返してしまって、内心で『何言ってんだ、俺!』と激しく焦っていた。
ヴァンツァーはといえば、キニアンの緑の瞳の奥を覗き込むように視線を合わせたまま、何も言わない。
しばらく見つめ合ったまま時間が流れ、キニアンが我慢の限界を覚えた頃。

──ふわり。

本当に、そんな音が聴こえた気がするほどやわらかく微笑まれて心臓が跳ねた。

「考えておく」
「・・・・・・」

ドッドッド・・・と皮膚を突き破りそうなくらい強い拍動を刻む胸に手を当て、キニアンは呟いた。

「・・・ヴァンツァー」
「うん?」
「・・・たぶん、勘違いされるのは、ヴァンツァーが原因なんじゃないかと・・・」

世の中の美形は自分の笑顔の破壊力をもうちょっとよく考えた方がいいんじゃないか、と思うわけだ。
ソノ気がない人間だって、ソノ気になってしまうではないか。

「俺は見知らぬ男に笑いかけたことなんてないぞ」
「ヴァンツァー、相手の目を見て話すでしょう?」
「それが?」
「それですよ」

よく分かりません、という風に首を傾げる男に、キニアンはため息を零し、ライアンはおかしそうに笑っている。

「なぁんか、ここって宝の山だなぁ」
「宝?」
「そうそう。見た目も中身も綺麗なんだけど、それだけじゃなくて自覚もなく人目を惹きつけちゃう宝の山」

やっぱり当たり引いたなぁ、とご満悦の青年。

「まぁ、パパさんの場合、見た目が見た目ですからねぇ。笑顔なんてなくてもストイックな雰囲気が堪らないし、微笑みかけられたら微笑みかけられたで、天国にも昇ってける気分になるでしょうし」

何より、と人差し指をピンと立てる。

「エロモンがダダ漏れてます」
「何だそれ? ポケ○ンの一種か?」
「あれ、アー君結構ゲーマー? そうじゃなくて、エロいフェロモン、略してエロモン」
「あぁ」

思わず納得してしまったキニアンだった。
確かに、それはダダ漏れている。
カノンの小悪魔は半ば意識してやっていることだけれど、ヴァンツァーの場合本人にはソノ気がないんだろうな、と思ってキニアンは苦笑した。

「ヴァンツァーがソノ気になったら、俺みたいなの堕とすのなんて1分もかからないでしょうね」
「試してみるか?」
「・・・遠慮します。さっきもカノンにこっ酷く怒られたんですから」
「え-、何て、何て?」

興味津々なライアンに、キニアンは先程ここで起こった内容を教えてやった。

「ちょ、お兄ちゃんちょー可愛いんですけど!」

やだどうしよう! と見悶えている青年に、「な」と真顔で相槌を打つキニアン。
本人がいないと相当素直なのは、よく似たふたりなのである。
そして、「じゃあ、コンサート行かない?」と訊ねるヴァンツァーには「行きます」と答えた。
それとこれとは話が別です、ときっぱり言い切ったキニアンに、ライアンは「アー君かっこいい~」と冷やかすような声を発した。

「カノンも、最後は『頑張って』って言ってくれたし、大丈夫です」
「そうか」
「ただ・・・」

言い淀む青年に、年長者ふたりは顔を見合わせた。

「ただ、どうしたの?」
「・・・いや・・・その・・・──俺もとうとう、カノンにやきもちを妬いてもらえるようになったのかと」

それが嬉しくて、とはにかむ青年。

「・・・パパさん」
「うん?」
「おれ、今ちょっとこの家の人みんな嫁にもらいたい気分です」
「いいけど」
「おれが下、ですか?」
「うん」
「何か、それでもいいかも知れないです」
「そうか」
「はい」

そんな感じで、男たちの最後の練習&ミーティングは終了したのである。


**********

次、次。すぐ終わるから、ね。

しかし、高校時代のヴァンツァーはどこにいっちゃったんだろうな? あぁ、ナイフみたいに尖ってた彼が懐かしい・・・いや、別にちっちゃい頃から悪ガキでもなかったでしょうし、15で不良でもなかったでしょうが・・・あ、また若いお嬢さんには分からないネタが・・・そういえば、ABCが『ジュリアに傷心』カバーしてましたね。友達の車の中で聴いて爆笑しました。やっぱりヤス子ちゃんの歌はちょっと古いのが似合うよね。

・・・うちの読者さん、チェッカーズ知らない人どれくらいいるんだろう・・・とんねるずとコントやってたのとか、知らない人いっぱいいるんだろうな・・・こわっ! でもでも、チェッカーズ知らなくても、藤井フミヤは知ってるよね・・・? 知ってる・・・よね?

さて。明日はお休みです。何して過ごそうかなー。『LIAR GAME』はもう全編3回くらい見たからな(笑)特にシーズン2の4回戦。10回くらい見た(笑)4回戦の秋山さんは超絶かっこ良かった。セミファイナルで、直ちゃんに「秋山さんは、あったかい(人)です」って言われて戸惑ってたのも可愛かったけどね。他の演技あんまり知らないけど、翔太君もシーズン1の頃に比べたらだいぶ上手くなったよね。5年間は無駄じゃないね。素敵です。

は~。仕事で、というか、会社でちょっとイラっとすることあったけど、うちのメンズどもと直ちゃんに癒されました。

それでは、明日がお休みの方も、お仕事の方も、少しでも楽しいことが待っている素敵な1日でありますよーに!
おやすみなしゃい。
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