小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
毎度、週末はあっという間に過ぎていきますなぁ。昨日は、妹と親戚の家に行って料理教室みたいなことしてきました。私がえせパソコン教室やってるおばの家なのですが、まぁ、料理上手で。料理を教えてくれる親がいなかったもので、なんか新鮮なんですよねぇ。あぁ、普通の家庭はこんな感じなのか、と(笑)
いちごと砂糖をレンチンするだけで素晴らしく美味しいいちごのソースが出来て、それをひと晩水切りしたヨーグルトにかけて食べると絶品だったり。手作りシュウマイがえらい美味かったり。まぁ、美味しいものたくさん食べてきました(笑)
明日からはまた仕事ですが、何とか生きていきましょうね。
いちごと砂糖をレンチンするだけで素晴らしく美味しいいちごのソースが出来て、それをひと晩水切りしたヨーグルトにかけて食べると絶品だったり。手作りシュウマイがえらい美味かったり。まぁ、美味しいものたくさん食べてきました(笑)
明日からはまた仕事ですが、何とか生きていきましょうね。
**********
「追われているのか」
問い掛けというよりは確信をもっての言葉に、シェラは頷くこともしなかった。
相手は見たところ旅の剣士のようだ。
異国の衣装に身を包み、細身の剣を左手に。
床に座し、壁に背中を預けているのだが、力の抜けた様子とは裏腹にまったく隙というものが感じられない。
おそらく、相当腕が立つ男だろう。
美しい顔立ちをしているが、触れたら切り裂かれる刃のような雰囲気が周囲に漂っている。
無関係な人間を巻き込みたくはないが、ひとり逃げるのも厳しくなってきた。
ゴクリ、と唾を呑み込み、シェラは必死で訴えかける表情を作った。
自分が庇護欲を刺激する容姿だということを自覚しているシェラは、目に涙すら浮かべて男に縋った。
「た・・・助けて下さい! し、知らない男たちが・・・」
こちら側に引き込むことは出来なくても、この男が追手と対峙している間に逃げれば、多少は時間を稼げる。
そんな思いを心の奥に隠して助けを求めたシェラを、男は鼻で笑った。
「・・・? な、なんですか・・・?」
困惑の表情を浮かべるシェラに、男はこう言った。
「修道士のくせに、血の匂いがする」
「──っ!」
クイッ、と顎を持ち上げられ、瞳の奥を覗かれる。
思わず見つめ返した藍色の瞳は底が知れなくて、ゾクッ、と背中が騒いだ。
声をかける相手を間違えた、とは思ったが、射すくめられたように身体が動かない。
これまでか、と死を覚悟したシェラであったが。
「──まぁいい。ちょうど退屈していたところだ」
「・・・は?」
「数は20といったところか。逃げても構わんぞ」
「・・・・・・」
「余興にもならん手数だが、暇潰しにはなろう」
「・・・助けて、くれるのですか?」
「──助ける?」
意外、といった風に丸くなった男の瞳に、シェラは戸惑った。
「お前が死のうが生きようが、わたしには関係ない」
「・・・・・・」
「わたしはただ、退屈しのぎがしたいだけだ」
そんなやりとりをしている間に、廃墟の周りは追手に囲まれた。
内心舌打ちを漏らしたシェラだったが、結局その場を逃げ出しはしなかった。
そんなことをするまでもなかった。
気づいたら、自分を追ってきた暗殺者のことごとくが、男の刀の錆と化していた。
男が、自分たち暗殺集団の間にも知れ渡る『剣魔』と呼ばれる存在だと知ったのは、もう少しあとのことだった。
**********
まぁ、こんな出会いの剣士@ヴァンツァーと修道士@シェラ。
なんでしょうね。踊り子フィーナを助けたナバール的な。
「追われているのか」
問い掛けというよりは確信をもっての言葉に、シェラは頷くこともしなかった。
相手は見たところ旅の剣士のようだ。
異国の衣装に身を包み、細身の剣を左手に。
床に座し、壁に背中を預けているのだが、力の抜けた様子とは裏腹にまったく隙というものが感じられない。
おそらく、相当腕が立つ男だろう。
美しい顔立ちをしているが、触れたら切り裂かれる刃のような雰囲気が周囲に漂っている。
無関係な人間を巻き込みたくはないが、ひとり逃げるのも厳しくなってきた。
ゴクリ、と唾を呑み込み、シェラは必死で訴えかける表情を作った。
自分が庇護欲を刺激する容姿だということを自覚しているシェラは、目に涙すら浮かべて男に縋った。
「た・・・助けて下さい! し、知らない男たちが・・・」
こちら側に引き込むことは出来なくても、この男が追手と対峙している間に逃げれば、多少は時間を稼げる。
そんな思いを心の奥に隠して助けを求めたシェラを、男は鼻で笑った。
「・・・? な、なんですか・・・?」
困惑の表情を浮かべるシェラに、男はこう言った。
「修道士のくせに、血の匂いがする」
「──っ!」
クイッ、と顎を持ち上げられ、瞳の奥を覗かれる。
思わず見つめ返した藍色の瞳は底が知れなくて、ゾクッ、と背中が騒いだ。
声をかける相手を間違えた、とは思ったが、射すくめられたように身体が動かない。
これまでか、と死を覚悟したシェラであったが。
「──まぁいい。ちょうど退屈していたところだ」
「・・・は?」
「数は20といったところか。逃げても構わんぞ」
「・・・・・・」
「余興にもならん手数だが、暇潰しにはなろう」
「・・・助けて、くれるのですか?」
「──助ける?」
意外、といった風に丸くなった男の瞳に、シェラは戸惑った。
「お前が死のうが生きようが、わたしには関係ない」
「・・・・・・」
「わたしはただ、退屈しのぎがしたいだけだ」
そんなやりとりをしている間に、廃墟の周りは追手に囲まれた。
内心舌打ちを漏らしたシェラだったが、結局その場を逃げ出しはしなかった。
そんなことをするまでもなかった。
気づいたら、自分を追ってきた暗殺者のことごとくが、男の刀の錆と化していた。
男が、自分たち暗殺集団の間にも知れ渡る『剣魔』と呼ばれる存在だと知ったのは、もう少しあとのことだった。
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まぁ、こんな出会いの剣士@ヴァンツァーと修道士@シェラ。
なんでしょうね。踊り子フィーナを助けたナバール的な。
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