小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
女の子。
ユキノさんのこの台詞に、思わず涙が零れた。戻ってきたと思っては、またすぐ戦場に向かってしまうシチロージに、彼女は何度涙を流したのだろう。だってシチロージは、5年だか10年ぶりだかに再会したカンベエに、自分から「お供します」と言った。「今度こそ死ぬかも知れん」と言われても、ただ頷いた。そういう人だもん、シチさん。ユキノさんがシチさんを拾って5年間、夫婦同然だったのに。
さらりと自分を見送るユキノに「さっぱりしたもんだ」と言うシチさん。
「お土産、持ってきてくれなかったじゃありませんか」
とそっぽを向く彼女の、何と可愛いことか。胸が痛くて、怖くて、仕方なかっただろうに。強く在ろうとする女性の姿には、感服するばかりです。気負うのと、頑張るのは違う。無理をするのと、しっかりするのも違う。分かっているけれど、私には出来ない。強くて、可愛いなぁ、と。追いかけるのも強さだけれど、きっと待つ方がずっと辛い。きっと、彼女にはキララが眩しく映っただろうな。
女性では、彼女が一番好きです。決して強いわけじゃない。それでも、強く在ろうとする。そうでないと、送り出せないから。帰る場所になることが、出来ないから。女の子は、大変だ。
今日で、最後まで見ました。都合4日で全話。よくやったよ(笑)
ゴロベエの次には、へーさんもお亡くなりになりました。米が食いたいと叫んで、本丸の主機関と一緒に墜ちていった。いつも笑顔な彼は、裏切りというものを知るからこそ、誰よりも裏切りを赦さない厳しい人だった。野伏を斬るまで人を斬ったことはなかったけれど、自分のせいでたくさんの仲間が死んだ。自分が殺した。自分を赦すことの出来なかった彼の、仲間というものへの強い思い入れと、やさしさ、厳しさ。戦のときに怖い顔ばかりしていたから、笑えと言われて笑うようになったという。小説だと、そういうエピが見られるのかな。
人にも、それ以上に自分にも厳しいあなたが、大好きです。
キクチヨはなぁ。彼の言葉は、心を打ちます。農民の出身でありながら、身体を機械にしてまでサムライになったキクちゃん。農民の心が分かる彼は、サムライを野伏に売ろうとした農民たちを理解し、だからこそ怒り、それでも農民を護ろうと命をかける自分が情けないと涙を流し。やかましいけど、すごく素直。コマチと、幸せになって欲しかったなぁ・・・結婚の約束をしている時点でフラグ立ってるけど、それでも。農村を守り、墜ちる本丸が村にぶつかるのを食い止めるため、脚だけになりながらも立っている姿に泣けてきた。
そして、きゅーちゃん。彼の死に様も知っていたし、そもそも赤いコート着てる時点で最初からフラグ立ってるけど・・・やっぱり辛いな。もうすぐ、もう少しでこの戦いが終わって、カンベエと決着をつけられるところだったのに。都と戦おうとしているカンベエに、「まだ仕事が残っているな」と呟くきゅーちゃん。「すまない。待たせるな」と返すカンベエ様。カンベエの『仕事』が終わるのを待ち、終わらせるために手を貸すきゅーちゃん。
だからこそ、ミミズクに銃で狙われているカンベエを助けようと、向かっていったんだよね。彼は何度も言っていた。「あいつは俺が斬る」と。「俺以外に斬られるな」と。キュウゾウの、『生きたい』理由。
きっと、彼ならミミズクが撃つ前に、斬っていたことでしょう。でも、そこに動転したカツシロウがいた。剣を飛ばされ、倒れて、目の前に撃たれようとしている先生がいる。思わず落ちていた銃を拾い、ミミズクを撃った。その向こうに、カンベエを助けるためにミミズクを斬ろうとしていたキュウゾウがいるのなんて、見えなかった。きっと、キュウゾウも、カツシロウは見えなかった。ふたりとも、理由は違うけれど、カンベエを助けたいと思っていただけなのにね。
カンベエが、倒れる仲間に手を差し伸べるのを、初めて見たかも知れない。倒れるキュウゾウを抱きとめ、「約束を忘れるな」というキュウゾウに、「忘れていない。わしもすぐに行くから冥府で待っていろ」と。目を開けたまま死んだキュウゾウの瞼を、手袋外して閉じてやっていた。雷電を切り刻み、野伏数十機を瞬く間に斬った彼の、それが最期。彼が傷を負うときはいつだって、仲間を守るためだった。このときだって、直前に野伏の放つ巨大な銃弾に当たって、右腕を負傷していたのに。「まだ左腕は使える」と言って戦場に戻ってきた。それも全部、カンベエと決着をつけるため。村を守るというカンベエの仕事が終わるのを待つため。自分以外に、カンベエが倒されることを阻止するため。
生きたかい? 生きてる、って、少しでも感じられたかい?
仕方のなかったことだけれど、己をサムライだと言い続けていたカツシロウが、銃を手にしたことが赦せなかった。お前、サムライじゃないのかよ! って思った。野伏を斬るたびに凶気に染まっていくのを見て、危ないな、とは思っていたけれど。若さゆえかも知れない。でもやっぱり、辛いものは辛い。
好きか嫌いかと言われれば、カツシロウは嫌いなタイプ。視野が狭い。未熟で、酔いやすくて。生き恥をさらすくらいなら死を選ぶと言ってしまう、子ども。生きたこともないのに、死ぬことを考える、子ども。まるで何年か前の自分を見ているようで、嫌い。でも、そこから人は成長する。きっとね。たくさんの仲間の死、尊敬する人を自分の手で殺めてしまったこと。恋に破れ、剣に生き、カンベエから刀を譲り受けた彼は、どう成長するのかな。ぼくは、まだまだ子ども。最近すごく、そう思う。頭がふわふわしている。地に足がついていない。分かっている。でも、止め方も分からない。そのうち、分かるようになるのかも知れない。ならないかも知れない。
今日、うちの本部長に言われた。「楽しい?」すごいなぁ、何で分かるんだろうなぁ。「悩んでると、ちいさい殻の中のことしか見えなくなる。だから、悩みすぎちゃダメだよ」見てる人は見てるんだなぁ、と。この人と仕事したくて、今の会社に入った。面倒くさいことも、嫌になることもたくさんあるけれど、彼から得るものは、とても多い。ほんの少しでも、成長出来ていたらいいな。していたいな。
そういえば、キュウゾウは二刀流だけど、小太刀じゃなくて普通の長さの刀で二刀流かも知れない。墓標になっていた刀、他のみんなの刀と同じくらいの長さあったもんな。いや、あんまり速いから、さすがに小太刀かな、と思ったんだけど・・・普通の刀をあの速さで振れるからこそ、キュウゾウなのかなぁ・・・そうだよな、きゅーちゃん、ほっせーけど力あるもんな。雷電の銃担いでぴょんぴょん崖登ってくるんだもんな。左腕一本でキクチヨの剣弾き飛ばすし。
あぁ。大好きだよ、きゅーちゃん。御前を助けたところとか。待ってくれ、って言われて、待ってあげたところとか。すごく、やさしい子なんだ。見てれば分かる。「生きたい」って思える人間が、きっと一番強いんだ。
「村で、待つ」
もう少し、待っててね。カンベエ様、そのとき刀持ってないかも知れないけど(笑)
ユキノさんのこの台詞に、思わず涙が零れた。戻ってきたと思っては、またすぐ戦場に向かってしまうシチロージに、彼女は何度涙を流したのだろう。だってシチロージは、5年だか10年ぶりだかに再会したカンベエに、自分から「お供します」と言った。「今度こそ死ぬかも知れん」と言われても、ただ頷いた。そういう人だもん、シチさん。ユキノさんがシチさんを拾って5年間、夫婦同然だったのに。
さらりと自分を見送るユキノに「さっぱりしたもんだ」と言うシチさん。
「お土産、持ってきてくれなかったじゃありませんか」
とそっぽを向く彼女の、何と可愛いことか。胸が痛くて、怖くて、仕方なかっただろうに。強く在ろうとする女性の姿には、感服するばかりです。気負うのと、頑張るのは違う。無理をするのと、しっかりするのも違う。分かっているけれど、私には出来ない。強くて、可愛いなぁ、と。追いかけるのも強さだけれど、きっと待つ方がずっと辛い。きっと、彼女にはキララが眩しく映っただろうな。
女性では、彼女が一番好きです。決して強いわけじゃない。それでも、強く在ろうとする。そうでないと、送り出せないから。帰る場所になることが、出来ないから。女の子は、大変だ。
今日で、最後まで見ました。都合4日で全話。よくやったよ(笑)
ゴロベエの次には、へーさんもお亡くなりになりました。米が食いたいと叫んで、本丸の主機関と一緒に墜ちていった。いつも笑顔な彼は、裏切りというものを知るからこそ、誰よりも裏切りを赦さない厳しい人だった。野伏を斬るまで人を斬ったことはなかったけれど、自分のせいでたくさんの仲間が死んだ。自分が殺した。自分を赦すことの出来なかった彼の、仲間というものへの強い思い入れと、やさしさ、厳しさ。戦のときに怖い顔ばかりしていたから、笑えと言われて笑うようになったという。小説だと、そういうエピが見られるのかな。
人にも、それ以上に自分にも厳しいあなたが、大好きです。
キクチヨはなぁ。彼の言葉は、心を打ちます。農民の出身でありながら、身体を機械にしてまでサムライになったキクちゃん。農民の心が分かる彼は、サムライを野伏に売ろうとした農民たちを理解し、だからこそ怒り、それでも農民を護ろうと命をかける自分が情けないと涙を流し。やかましいけど、すごく素直。コマチと、幸せになって欲しかったなぁ・・・結婚の約束をしている時点でフラグ立ってるけど、それでも。農村を守り、墜ちる本丸が村にぶつかるのを食い止めるため、脚だけになりながらも立っている姿に泣けてきた。
そして、きゅーちゃん。彼の死に様も知っていたし、そもそも赤いコート着てる時点で最初からフラグ立ってるけど・・・やっぱり辛いな。もうすぐ、もう少しでこの戦いが終わって、カンベエと決着をつけられるところだったのに。都と戦おうとしているカンベエに、「まだ仕事が残っているな」と呟くきゅーちゃん。「すまない。待たせるな」と返すカンベエ様。カンベエの『仕事』が終わるのを待ち、終わらせるために手を貸すきゅーちゃん。
だからこそ、ミミズクに銃で狙われているカンベエを助けようと、向かっていったんだよね。彼は何度も言っていた。「あいつは俺が斬る」と。「俺以外に斬られるな」と。キュウゾウの、『生きたい』理由。
きっと、彼ならミミズクが撃つ前に、斬っていたことでしょう。でも、そこに動転したカツシロウがいた。剣を飛ばされ、倒れて、目の前に撃たれようとしている先生がいる。思わず落ちていた銃を拾い、ミミズクを撃った。その向こうに、カンベエを助けるためにミミズクを斬ろうとしていたキュウゾウがいるのなんて、見えなかった。きっと、キュウゾウも、カツシロウは見えなかった。ふたりとも、理由は違うけれど、カンベエを助けたいと思っていただけなのにね。
カンベエが、倒れる仲間に手を差し伸べるのを、初めて見たかも知れない。倒れるキュウゾウを抱きとめ、「約束を忘れるな」というキュウゾウに、「忘れていない。わしもすぐに行くから冥府で待っていろ」と。目を開けたまま死んだキュウゾウの瞼を、手袋外して閉じてやっていた。雷電を切り刻み、野伏数十機を瞬く間に斬った彼の、それが最期。彼が傷を負うときはいつだって、仲間を守るためだった。このときだって、直前に野伏の放つ巨大な銃弾に当たって、右腕を負傷していたのに。「まだ左腕は使える」と言って戦場に戻ってきた。それも全部、カンベエと決着をつけるため。村を守るというカンベエの仕事が終わるのを待つため。自分以外に、カンベエが倒されることを阻止するため。
生きたかい? 生きてる、って、少しでも感じられたかい?
仕方のなかったことだけれど、己をサムライだと言い続けていたカツシロウが、銃を手にしたことが赦せなかった。お前、サムライじゃないのかよ! って思った。野伏を斬るたびに凶気に染まっていくのを見て、危ないな、とは思っていたけれど。若さゆえかも知れない。でもやっぱり、辛いものは辛い。
好きか嫌いかと言われれば、カツシロウは嫌いなタイプ。視野が狭い。未熟で、酔いやすくて。生き恥をさらすくらいなら死を選ぶと言ってしまう、子ども。生きたこともないのに、死ぬことを考える、子ども。まるで何年か前の自分を見ているようで、嫌い。でも、そこから人は成長する。きっとね。たくさんの仲間の死、尊敬する人を自分の手で殺めてしまったこと。恋に破れ、剣に生き、カンベエから刀を譲り受けた彼は、どう成長するのかな。ぼくは、まだまだ子ども。最近すごく、そう思う。頭がふわふわしている。地に足がついていない。分かっている。でも、止め方も分からない。そのうち、分かるようになるのかも知れない。ならないかも知れない。
今日、うちの本部長に言われた。「楽しい?」すごいなぁ、何で分かるんだろうなぁ。「悩んでると、ちいさい殻の中のことしか見えなくなる。だから、悩みすぎちゃダメだよ」見てる人は見てるんだなぁ、と。この人と仕事したくて、今の会社に入った。面倒くさいことも、嫌になることもたくさんあるけれど、彼から得るものは、とても多い。ほんの少しでも、成長出来ていたらいいな。していたいな。
そういえば、キュウゾウは二刀流だけど、小太刀じゃなくて普通の長さの刀で二刀流かも知れない。墓標になっていた刀、他のみんなの刀と同じくらいの長さあったもんな。いや、あんまり速いから、さすがに小太刀かな、と思ったんだけど・・・普通の刀をあの速さで振れるからこそ、キュウゾウなのかなぁ・・・そうだよな、きゅーちゃん、ほっせーけど力あるもんな。雷電の銃担いでぴょんぴょん崖登ってくるんだもんな。左腕一本でキクチヨの剣弾き飛ばすし。
あぁ。大好きだよ、きゅーちゃん。御前を助けたところとか。待ってくれ、って言われて、待ってあげたところとか。すごく、やさしい子なんだ。見てれば分かる。「生きたい」って思える人間が、きっと一番強いんだ。
「村で、待つ」
もう少し、待っててね。カンベエ様、そのとき刀持ってないかも知れないけど(笑)
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