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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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若干修正を加えてみた。

いいんだ、みんな2.5次元だから。
『Gacktの騎乗位』並みの萌え。


【CAST】

純情可憐且つ素直で謙虚なヤマトナデシコ@コヅ(小塚崇彦)
可愛い男の子には目がない道楽貴族@ニコライ・モロゾフ
ダルタニアン@フィリップ・キャンデロロ様(←『様』まで名前だから)

魔王@エフゲニー・プルシェンコ
魔王の本妻@ブライアン・ジュベール
魔王の愛人na大天使@ジョニー・ウィアー

森の小鳥@高橋大輔
仔犬@パトリック・チャン

☆特別出演☆

皇帝@アレクセイ・ヤグディン陛下(←なぜかモロ的には『Her Majesty』)


★友情出演★←出演するかしないかは私の裁量次第ふっふっふ

荒地の魔女@イトウミドリ
狙った獲物は外さない絶対の矢を持つ死の狩人@ヤギヌマジュンコ


**********

彼は、ちょっと困っていました。

「・・・あの・・・?」

おつかいの途中だったのです。
早く帰らないと、日本にいる怖いお姉さんたち──ちなみに3姉妹──に叱られてしまいます。
それなのに、気づけば何だかよく分からない森の中にいました。
昼間だというのに薄暗いそこに、ちょっぴり不安そうな顔になる青年──コヅ。
彼の前には、にんまりと笑みを浮かべた、ちょっと最近メタボ気味なんじゃないの? って感じの男の人がいます。
見た目は悪くないのですが、その何とも粘着質な目つきに、コヅは一歩身を引きました。

「あぁ、怖がらなくていいよ。──きみ、名前は? もちろんFirst Nameだよ」
「・・・・・・タカヒコ」
「──タカヒコ! 素敵な名前だ。まるできみのようだね」
「はぁ・・・・・・」

全力でドン引いてるコヅでしたが、ずんずん近寄ってくる男に、身を縮こまらせて震えることしか出来ません。

「きみに、素晴らしいものをあげよう」
「・・・素晴らしいもの・・・?」
「そう────これだ」

言って男が懐から取り出したのは、きらきらと光る黄金のメダルでした。
これには目を瞠ったコヅです。
「欲しくない」と言い切れる人間なんていません。
心の清いコヅだって、ゴクリ、と喉を鳴らす程度には欲しいのです。

「欲しくないかい?」
「・・・」
「ぼくと一緒に来るのなら、これをきみにあげよう」
「・・・あなたと・・・?」
「そう、ぼくと」

男が微笑むと、なぜかそこは室内に変わっていて、びっくりしたコヅですが、驚いたのはその御伽噺のような展開よりも室内の調度でした。
だって、すごく広い部屋なのに、ベッドひとつしか置いていないのですから。
天蓋つきの豪華なベッドに、男は腰掛けてメダルをちらつかせます。

「さぁ、おいで」
「・・・えぇっと・・・亡くなった母に、『知らない人についていっちゃいけません』って言われてて・・・」
「ぼくはニコライ・モロゾフ。是非ニコと呼んでくれ」
「はぁ・・・」
「さぁ」
「・・・ニコ」
「よし、これできみとぼくは友達だ」
「──は?」
「名前を呼んだら、もう友達だ。『知らない人』じゃないね」
「はぁ・・・」

何だか、そう言われるとそんな気がしてきてしまうコヅです。
だって彼はとても素直なのです。
そこが可愛いのです!(←私情)

「さ。おいで」
「えぇっと・・・」
「何だい?」
「お友達なのはいいんですけど・・・ベッドでなくても良くないですか?」
「Oh,sorry!」
「え、あなたロシア人」
「ぼくが貧しいものだから、ベッド以外の家具を買えなくてね」
「いや、こんな立派なベッド。金メダルも持ってるし」
「質の高い人生は、質の高い睡眠から、ってね」
「はぁ」
「さ。質の高い睡眠を取ろうじゃないか」
「え、どうしてぼくが」
「──欲しくないのかい?」

また、金メダルをちらつかせます。
これにはぐっ、と詰まってしまったコヅです。
だって欲しいのです。
怖いお姉さんたちも、これを持って帰れば喜んで、自分を認めてくれるかも知れないのです。

恐る恐る、指先をメダルに向かって伸ばしたそのとき。

「──ダメだよ!!」

どこからともなく聞こえてきたのは、とても美しく澄んだ声です。
ふわり、と現れたその人を見て、コヅは「ふわぁ」と感嘆のため息を吐きました。

「天使だ・・・」

呟くコヅに、大天使ウィアーは微笑みます。
神々しい笑みとはこれのことです。
彼の周りだけ、輝いて見えるのです。

「あぁ、きみでもいいや。きみ、これ欲しく──」
「しぃ」

興奮した面持ちでメダル片手にずいっと身を乗り出したモロゾフに、大天使はにっこり微笑んで唇の前に指を立てました。
そしてその指をモロゾフの唇に『ちょんっ』とつけると、モロゾフはでれでれといやらしく相好を崩しました。

「いけない人ですね──ちょっとお仕置きが必要なようです」

言うと、パチン、と指を鳴らしました。
瞬間、ざわり、と空気が動きます。
室内だというのに、嵐のような突風が吹きました。
飛ばされそうになったコヅを大天使がふわりと抱きしめると、彼らの周りだけ風がやみました。

なになに、どういうこと???

と目を丸くして見上げてくるコヅに、ウィアーはにっこりと微笑みます。
見ているものすべてが幸せになるような笑みを浮かべた彼は、もう一度パチン、と指を鳴らしました。
すると、ひとつの黒い影が現れました。
魔王・プルシェンコです。
びっくりして声も出せないでいるコヅの肩をポンポン、とやさしく叩くと、ウィアーは魔王にも笑顔を向けました。
そしてひと言。

「──Go.」

いきなり低くなった声と真剣な表情にもびっくりしたコヅでしたが、次に見たウィアーの顔はやはり天使の微笑みです。
そして、「ぎぃやぁぁぁ!!」という叫びが聞こえてきたときには、彼はウィアーと一緒に空を飛んでいました。

「お家にお帰りなさい」
「あ、はい・・・ありがとうございます」

礼儀正しいコヅは、よく分からないこの展開の中でも、ちゃんとお礼を言うことは忘れません。
なんていい子なのでしょうか。
おかーさん嬉しいです。


そして、ひらひらと手を振って、大天使様にお別れをしたのでした。



・・・続く。すーげー続く。



**********

ほらな。私は天才だ。
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