小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
私の中のイチ押し。世界最高のステップとトリプルアクセルを武器とする、史上最高のスケーター。ジュベールだって彼を尊敬していて、ジャンプのアドバイザーになってもらっていたのです。・・・でも、振付師のモロゾフとソリが合わなくてアドバイザーやめちゃったんだよねー、ヤグディン様(笑)
そんなモロヤグ? ヤグモロ? な展開です。
そんなモロヤグ? ヤグモロ? な展開です。
**********
ねちっこくてねばっこいえっちには自信のあるモロゾフでしたが、何といっても魔王様は絶倫です。
絶倫でない魔王なんて、ただの小悪党です。
だって考えても見て下さい。
勃たないヴァン○ァーなんて、本気で顔しか取り柄のないド最悪なだけの男になっちゃうじゃないですか(憤慨)
そんなわけで、ヤるだけヤられてポイされたモロゾフは、地べたを這いずるようにしてお家へ帰ったのです。
残念なことに、可愛い男の子たちにメダルを与える代わりにその貞操を奪ってきたモロゾフにも、『バリダチ』の称号だけは与えられなかったのです。
栄冠は、魔王・プルシェンコの頭上に輝きました──まぁ、彼も正妻と愛妾の尻に敷かれているダメ魔王ですが。
いやいや、そんなことはともかく、彼は自分に与えられた大きなお屋敷に戻ってくると、そーっと、そーっと中の様子を伺いながらドアを開けたのです。
自分の家なのですから、そこまでする必要はないはずです。
しかし。
「──あぁ、戻ったんですか」
這って室内へ入り込んだモロゾフは、頭上から落ちてくる穏やかな美声に、「ひっ」と息を呑みました。
そうして、恐る恐る顔を上げると、そこには美貌の青年。
短い金髪に、その甘い美貌を彩らせている、
「・・・陛下」
そう、この国の若き皇帝陛下・アレクセイ・ヤグディン様です。
「お散歩は、楽しかったですか?」
にっこりと微笑む青年に、モロゾフは立ち上がってぱたぱたと服を叩きながら「ま、まぁね」と返しました。
皇帝陛下相手に、「まぁね」です、何て罰当たりなのでしょうか。
それでも、青年は「そうですか」と気にした風もなく笑みを浮かべています。
その手には、真っ赤な林檎。
慣れた手つきで綺麗に皮を剥いていきます。
その表情はとても穏やかで、上品で、繊細で、且つ力強さのある理想的な美貌です。
おかーさんこういう顔大好きです(←私情)
「──で? 今日はどちらまで行ってきたんです?」
品の良い陛下ですから、家臣に対しても言葉遣いはとても丁寧です。
そんなやさしい皇帝陛下だというのに、モロゾフは暑くもないのにだらだらと汗を流しています。
「ん?! ん、あ、う、うん。いい~ところだった、か、なぁ~?」
明らかに声が上ずっています。
陛下はため息を吐かれました。
「言い方を変えましょう。──どこで、男漁りをしてきたんです?」
「ひっ」
タン、とモロゾフの顔のすぐ横に、林檎の皮を剥いていたナイフが刺さっています。
さすが皇帝陛下。
刃物の扱いも超一流です。
「し・・・してない! してない!!」
「嘘を吐いてもダメですよ」
もう1本、今度は反対側に刺さります。
「う、ううう、嘘じゃない、嘘じゃない!! 今日は漁ったんじゃなくて漁られたんだ!!」
つい、本当のことを言ってしまって、はっとしました。
「・・・まったく」
案の定、陛下は盛大なため息を吐きました。
腕を組んでモロゾフの前まで来ると、クンッ、とナイフを壁から抜きました。
そして、それを男の頬にぺたり、と宛がったのです。
「ほどほどにして下さいと、何度言えば分かるんです?」
微笑むヤグディン様はそれはそれはお美しくていらっしゃるのですが、いかんせん目が笑ってません。
「国内で貴族が男漁りをしているなど、外聞が悪いでしょうが」
わたしの国を何だと思っているのです、と嘆く陛下に、モロゾフは食ってかかります・・・何て生意気な・・・(怨)
「だって・・・──だってみんな可愛いんだ!!」
力説するモロゾフに、陛下はやはりにっこりとその美貌に笑みを浮かべたのです。
「そうですか。わたしひとりでは、満足出来ない、ということですね?」
「え、あ、い、いや・・・そういうことでは・・・でもでも、だって可愛いんだ・・・」
「えぇ、よく分かりました。でも、いい加減いい歳なんですから、控えて下さいね」
「・・・」
不満そうに唇を尖らせるモロゾフに、ヤグディン様は仰いました。
「そうしないと────繋いだ上で潰しますよ・・・?」
すっと視線を鋭くし、どこからか細い鎖を取り出したのです。
「・・・・・・・・・・・・Yes, Her Majesty.」
「おや、わたしは『皇帝』なんですがねぇ」
楽しそうに哂ったヤグディン様、モロゾフの首に縄をつけて、これからお仕置きの時間のようです。
さて、ではその様子をおかーさんたちも・・・
「──あぁ、ここから先はプライヴェート・ルームですので、撮影はご遠慮下さい」
いい子にしているんだよ、とヤグディン様に微笑まれては、おかーさんも引き下がらないわけにはいきません。
仕方がないので、今日はここまで。
**********
・・・何か、不完全燃焼・・・。
PR