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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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ほぼ毎日寝坊しました(コラ)まぁ、10分~30分と幅はイロイロですが・・・30分寝坊したときは、家出るまでに10分で支度しました(笑)ファンデーション塗って眉毛描いただけで。あとは会社でやりましたよ。電車も寝過ごすことが多くて、最高5駅ほど寝過ごしましたね。あと2駅で終点でした(笑)いやー、暁をおぼえなさすぎ(^^;)

ん~、何か書きたい気分なので、思いつくままにつらつらと・・・

**********

「わたくしのコーチになって下さらない?」

豊かな黒髪に、10代ながら『妖艶』と称される美貌を誇る少女は、高飛車に顎を反らしてそう言った。
まぁ、相手との身長差があるから、必然的に見上げなければならないのだけれど。
この少女に話しかけられれば、どんな男でも舞い上がってしまっても仕方ない。
だが、言われた方は常の無表情を欠片も崩さなかった。

「点数も順位も伸びていかない選手を育てていても、仕方ないでしょう? わたくしのコーチになって下されば、あなたはかつての選手としての名声同様、コーチとしての評価も高まりますわ」

少女──シャーリー・アレンが男を見る瞳はどこか熱っぽい。
恋をしているような瞳を正面から受けても、やはり男の表情は動かない。
そんな感情は、昔から受け取りすぎているのだ。
遊び相手に不自由などしたことのない男は、心中呟いた。

──あの馬鹿がいなくて良かった。

彼の弟子である少女は、今はリンクの上。
人が訪ねてきた、と呼び出されたから何かと思えば、──下らない。

「評価が欲しくてコーチをしているわけではありませんので」

話がそれだけなら失礼します、と踵を返した男に、更に声が掛けられる。

「いくらお支払すれば、引き受けて下さるの?」

評価ではなく金が欲しいと思ったらしい少女の台詞に、ヴァンツァーは思い切り顔を顰めた。
余程、「俗物が」と言ってやりたくなった。
相手が女子どもだろうと容赦はしない性格だったが、この少女は対応を間違えると後が煩い。
メディアでも国でも人でも何でも動かして、ヴァンツァー自身ではなく、シェラを貶めにかかるだろう。
せっかく面白い素材を見つけたのに、邪魔などさせるものか。

「そうですね。あなたの国の、国家予算くらいご用意いただければ」

振り返り、その美貌にゆっくりと笑みを浮かべた男に、少女は眉を顰めた。

「・・・随分、欲深いのね」

どっちがだ、と思ったが、それも言わなかった。

「あの子のコーチ料も、それくらいいただいているの?」
「いいえ」
「それならどうして? あんな、貧相で芸術性のない演技をする子に、あなたほどの方が時間を割くのはもったいないと思いますわ」
「もし、仮に、あれの演技に芸術性がないのなら、それはコーチであるわたしの落ち度でしょう」

この言葉に、シャーリーはむっとした表情を作った。
けれど、『もし』と『仮に』が強調されていることには気づいていないらしい。

「・・・庇うんですのね」
「庇う? わたしが? あれを?」

わざとらしく藍色の瞳を丸くした男は、くつくつと笑った。

「わたしは事実を述べたまでです。あれの点数が伸びないのも、必然的に結果が出せないのも、すべてわたしの責任です」
「そんなこと」
「そんな男に指導を仰ぐと、あなたの現在の輝かしい功績すら、地に落ちかねませんよ?」
「・・・・・・」
「オーロンさんは五輪で表彰台に乗ったこともある選手でした。彼の指導を受けていれば、きっとあなたも表彰台に乗れますよ」

この上もない厭味だったが、シャーリーは悔しそうな顔をしたものの、「分かりました」と答えた。

「もしわたくしのコーチになって下さる気になりましたら、いつでもご連絡下さい」

では、と出て行った少女に、「誰が」と悪態をつく。
15分も使ってしまった。
こんな無駄なことはない。
自分が席を外したところであの練習の虫が足を止めているとは思わなかったが、今は1分1秒でも惜しい。
まずは、徹底的に基礎と技術を身に付けさせる。
すべてはそれからだ。
シェラには天性の音感に加え、優雅さと気品がある。
あれに芸術性がないとか、表現力がないと言う輩は、己の感性のなさをひけらかしているに過ぎない。

「──技術のない芸術家など、いない」

それが、ヴァンツァーの持論だった。

**********


あれ。シェラが出て来ない(笑)
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