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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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橘にはまったく、まっっっっっったく、理解出来ませんが。真央ちゃんはSPもFSも、3AでDG取られています。FSの単独は認定されたけど・・・そのおかげで、FSの得点は特にひどくて、転倒して更にジャンプが1回転になった選手よりも、点数低いです。きっとまた、マスゴミに『2回の3Aを決めてもFSで1位になれない』的なこと書かれるんじゃないですかね。ほんと、日本のマスゴミはプライドないのかな? 勉強しろよ、もっと。
まぁ、見る位置によっても違うでしょうが、素人の、ド素人の橘が見る限り、SPもFSも、すべての3Aの回転は足りています。あれでDGなら、男子も軒並みDGです。テクニカルパネルの天野は、いったい何の恨みがあり、そしていくらもらって、19歳の女の子にあんな仕打ちをするんですかね? ちょっとタラママいないと思って調子に乗りやがって・・・あら、言葉遣いが。失礼いたしました。

さ、誰を殴りましょうか? 今回のFSは完璧でした。3Tも入ったし、3Fも綺麗に決まっていました。当然、五輪よりも点数が出て然るべき出来です。3A認定されていれば、135点出ています。橘は真央ちゃん大好きなので、3Aには1点以上の加点があって然るべきだと思っていますし、芸術点だってもっと伸びていい。140点近い点数が出てもおかしくないと思うんだ。もう、そんな点数は神の領域だよね。あ、これ皮肉ですよ?(笑)キャンデロロ様はこの点数に激怒したらしいです(笑)もう、大好きだよロロ様(笑)

まぁ、最近書いているフィギュア小ネタは、そんな橘の怒りの成分をふんだんに盛り込んでいるわけですが・・・小説として楽しく書いていますけど、あれ、抗議文書ですからね?(笑)
真央ちゃんのFS『鐘』も、フィギュア界、そしてジャッジに対する警鐘です。今回は完成版が見られて、本当に嬉しかった。猫ジャッジどもは深く反省しろ。あの演技を見て、まだ真央ちゃんに表現力がないとか、『鐘』は真央ちゃんには合わないとか、曲変えろとかいうヤツはかかってこい。相手になってやる。法学部出身者のディベート能力ナメんなよ。最近あんまり使ってないから錆びついてるけど(笑)
真央ちゃん以外の誰に、あのプログラムが滑れるっていうんだか。あれは、女王のプログラムです。橘は最初に見たときから、今回の完成版を思い描いて楽しみで仕方なかった。世界女王返り咲きおめでとう、真央ちゃん。

そんな勢いで、書いてみましょう。

**********

フィニッシュのポーズを決め、満足気な表情で腕を下ろす。
歓声は止むことを知らず、スタンディングオベーションも起こっている。
この会場のお客さんはあたたかいな、とショートプログラムのときから思っていたシェラだったが、自分の演技が祝福されているようでとても嬉しかった。
リンクサイドへ戻ると、無愛想なコーチがスケートガードを渡してきた。

「疲れた~」

言う割にはにこにこと嬉しそうな顔をしているシェラに、コリオグラファーの青年は言った。

「そりゃそうだろ、あんな鬼プロ。心のやさしい俺には作れないね」

ジャンプ構成だけでも男子並み、それに加えて演技終盤での長いストレートラインステップ。
相手がまだ10代の少女であることを度外視して作っているとしか思えない演技構成だ。
実際、レティシアも最初に演技構成を打ち明けられ、シェラの練習を見ていたときには滑り切れるとは思っていなかった。
3アクセルは、男子スケーターでも半数程度しか跳べない。
女子選手に至っては、過去試合で決めたことがあるのは10人にも満たない。
しかも、フリースケーティングでは2回の3アクセルだ。
まず体力がもたない。
だから、世界選手権の舞台でフィニッシュのポーズを決めたシェラを見たときに、リンクサイドで友人である男に言ったのだ。

「──お前の勝ちだ」

これには何の返答もなかったが、見下ろしてきた藍色の瞳が『当然だろう?』と言っていた。
彼は、この完成形を見越してプログラムを作ったのだろうか。
だとすれば、彼はコーチというポジションが意外と合っているのかも知れない。

先を見通し、選手の能力を引き上げ、信じる力。

それが、ヴァンツァーには備わっているということだ。

「ちゃんと出来てた?」

Kiss&Cryへ向かいながら無邪気な表情で訊ねてきた少女に、コーチは答えた。

「お前が女王だ」

だが、これに対して少女はちょっと唇を尖らせた。

「そうじゃなくて、3アクセル、ちゃんと2回とも跳べてた? 他のジャンプも回転不足になってない?」

気になるのはそこらしい。
順位や点数よりも先に、自分が完璧な演技が出来たか。
それが何よりも大事なこと。
観客は祝福してくれた、それはとても嬉しかった。
だが、この無愛想で性格の悪い、けれど世界のトップに君臨していたコーチの眼にはどう映っていたか──そこが気になる。

「さて。ジャッジがどう判断するかな」
「そりゃそうだけど・・・」

そういうことではなく、まず彼の眼でどう判断されたのかを聞きたかったというのに。
3人並んで座り、得点を待つ。
シェラは真剣な顔で、発表を待った。
今回は、納得のいく演技だった。
フリップも決まったし、トゥループも跳べた。
ステップだって、ちゃんと踏めてたと思う。
だから、3アクセルでの回転不足さえ取られなければ、得点は自ずと伸びていくはずだった。

──けれど。

笑顔はなかった。

総合では暫定1位、このあとの滑走者を見る限り優勝はほぼ決定した瞬間だったが、それでもKiss&Cryの3人のうち、誰ひとりとして笑顔を浮かべてはいなかった。
フリーの得点は129.50で、高得点と言える点数だ。
だが、演技後の満足そうな表情とは打って変わって、天使や妖精と呼ばれるシェラの美貌には厳しい色しかない。
会場からもブーイングの嵐。
カメラとマイクの存在を考慮し、シェラはささやくような声でコーチに訊ねた。

「・・・2回目の3アクセル、回転不足・・・?」
「らしいな」

だからそういうことを聞きたいのではないのだ、と思ったシェラだったが、それ以上は何も言わずに席を立った。
インタビュースペースへ向かい、記者の質問などに答えていく。
その頃にはいつもの笑顔を浮かべていたが、インタビューが終わった瞬間にすっと真顔に戻る。

──納得いかない。

そう思いはしても、彼女は人目のあるところでそれを口にしたりはしなかった。
控え室に戻り、コーチとコリオグラファーしかいないのを確認し、再度訊ねた。

「回転不足?」

今度は答えなさいよ、と瞳に力を込めたシェラに、ヴァンツァーは相変わらずの無表情で答えた。

「言っただろう? お前が女王だ、と。少なくとも俺のいた位置からは、回転不足には見えなかった」
「足りてたのね?」
「見る位置によって、見え方は違うがな」
「何でそんな曖昧な言い方しかしてくれないの?!」

さすがに声を荒げる。
柳眉を吊り上げる少女に、コーチは静かな口調で告げた。

「──判断するのは、俺じゃない」
「・・・・・・」

口調は静かなのに、その藍色の瞳が珍しく不満そうな色を浮かべているのに気づいたから、シェラは口を閉ざした。

「だが」

続けられた言葉に、シェラは軽く目を瞠った。

「あれがダウングレードなら、俺の3アクセルもダウングレードだ」
「──・・・ヴァンツァー」

シェラが憧れてやまないヴァンツァーの3アクセル。
彼の3アクセルには、いつだって2点近い加点がついた。
旧採点の頃は、技術点に6.0をつけるジャッジもいた。
そんな青年が眉を顰め、吐き捨てるように告げた言葉の内容に、シェラは決意を新たにする。

「・・・だったら、4分の1の判定なんて甘いこと言ってないで、8分の1以内に着氷出来るようになるわ」

そう、認定される4分の1回転ギリギリで着氷しているからいけないのだ。
もっと高く、もっと速く回れば、男子のトップスケーターのように空中で着氷の姿勢を取って降りてくることが出来るはずだ。

次はもっと。
誰もが認めるくらいに強く。

負けず嫌いの少女の闘志が、更に燃え上がった瞬間だった。


**********

・・・猫ジャッジどもが・・・
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