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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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虫歯です・・・左上の親知らずが。永久歯になってからは虫歯ないのが自慢だったのよ。ミュータンス菌いないと思っていたのに・・・いや、いるんだけど。普段は俺の勝ちだったわけさ。それが、今年入ってから立て続けに体調崩してたから、抵抗力が落ちてミュータンス菌に負けた・・・くそ・・・金曜に抜歯の予定。削っても、どうせ親知らずじゃまた虫歯になる可能性あるし。ちょっと範囲広いし・・・ってか、舌で触って穴開いてるの分かるし・・・。上の歯は割と抜けやすいという噂なので、この連休中に抜いてしまおうかと思います。

本当は、子守の予定だったんですけどね。今日もそうでしたが、妹の子が水疱瘡になってしまって今週いっぱいくらいは保育園に行けないんです。妹夫妻は今日も金曜も出勤のため、先週末もやりましたが出張ベビーシッターやる予定でした。ただ、GWなので歯医者が金曜しか開いてなくて。土曜は予約でいっぱいらしく、日曜はおやすみ。来週になると平日行く時間ないし。あまりにも虫歯なんて久々すぎて、進行の度合いが分からないから、他の永久歯に影響出たら嫌だし、ということで早く済ませたかったんです。
金曜は、旦那さんのお母さんが仕事おやすみらしいので、見てもらえることになりました。歯医者が2時半でしか予約取れなくて・・・いざとなったら午前中私が子守して、妹が仕事早退してくるって言ってましたが、心置きなく歯医者に行ける(笑)
旦那さんには妹さんもいるのですが、子守に不慣れだと、見る方も、見られる子どもの方も不安で、相互の不安が伝染するので子どもは泣き喚くんですよねぇ。抱き方ひとつで、慣れてるかどうか子どもって分かるんですよ。すごいなぁ、って思いますけど。
私や妹の場合は姉が子沢山だったので、場数は踏んでます(笑)大抵のことでは動じませんし、泣いたら諭す、それでダメなら放置が基本です。そのうち諦めますからね。頭いいんだ、子どもって。つけあがるほど甘やかしてはいけません。というか、ナメられてはいけません(笑)やってもいいことは、言う必要ないと私は思っています。ダメなことだけダメって言えばいいんです。らくがき帳にシールを貼ってるのは好きにさせとけばいいけど、テレビに貼ってたら止める、とかね(笑)あとは、ちびが自分で考えるし、楽をしたかったらNHKとアンパンマンに頑張ってもらえばいい。ほんと、ビデオつけとくとおとなしいんだ。ヤツらの力はすごいです。で、私はいそいそゲームをしている、という。
頭のいい子なので、1歳半ですがこっちの言ってることしっかり分かるし、意思表示もしてくれるし、「パンパン(アンパンマンの意)やっ。わんわん(いないいないばぁの意)!!」とか言ってくれるので、助かります。ご飯もいっぱい食べてくれるし、まぁ、大して手はかかりません。だから、子守は全然構わないんですが、虫歯は困る(笑)

くそぅ・・・これも身体が訴えてるんだろうな。分かってる、分かってるよ。『お前、ここまでしないと休まないじゃねーか』と言われてるんでしょうね。あはは。人体の神秘。偉い、偉い。

さ。この前のフィギュア小ネタの続き的なものを書いてみましょうかね。まぁ、言いたいことは、一緒です(笑)

**********

ヴァンツァーが室内に戻ると、レティシアは先ほどと同じように壁に背を預けて立っていた。

「何でわざわざ動揺させるようなこと言うかね」
「率直な意見を言ったまでだ」
「フリーに影響したらどうすんだよ」
「別に」

素っ気なく言い放ち、普段より些か乱暴にソファに座る。
脚と腕を組んで顔を背けている男に、レティシアは目を眇めた。

「・・・お嬢ちゃんは、お前のせいになんてしねーぞ」

この言葉に、ヴァンツァーは口許にうっすらと笑を浮かべた。

「──何かのせいに出来るなら、その方がいい」


*****


シーズン最後の演技は、決して完璧と言えるものではなかった。

「サルコウ、惜しかったなぁ・・・」

Kiss&Cryで得点を待つ間、シェラはポツリと呟いた。

「トゥループも」
「でも、全体の流れは悪くなかったぜ?」
「・・・ん」

コーチとコリオグラファーに挟まれたシェラは、微笑を浮かべた。
少しずつではあるが、良くなってきている感覚はある。
今朝は、アクセルの調子も良かった。
試合でも、100点満点ではないが、そう悪くないジャンプだった。
ちらり、とコーチに視線を向ける。
無表情で得点の表示される掲示板を見つめる淡麗な横顔。
この顔の向きだと、通った鼻梁と形の良い唇が強調される。
かっ、と頬が熱くなって、視線を落とした。
しかし、直後名前がコールされ、得点を見なくては、と顔を上げ────表情が、凍りついた。
ヴァンツァーの表情は変わらない。
レティシアは、ふぅ、とため息を吐き、微笑を浮かべるとシェラの頭を軽く撫でた。
3人は席を立ち、シェラはバックヤードのインタビュースペースへと向かった。
それから、どんなコメントしたのか、あまり覚えていない。
ただ、笑顔を浮かべなくては、ということだけは意識していた。
控え室に戻ると、コーチとコリオグラファーのふたりだけがそこにいた。

「お疲れ様」

にっこりと笑うシェラに、ヴァンツァーがツカツカと歩み寄った。

──パン。

軽く頬を叩かれたシェラ。

「──おい、ヴァッ・・・」
「下手くそ」
「おま──」

さすがに声を荒げかけたレティシアだったが、ヴァンツァーの背から発される威圧感に言葉を紡げなかった。

「面白くもないのに笑うな。──どこぞの女を思い出して不愉快だ」

シェラもレティシアも目を瞠った。
菫の視線が見つめる先には、嫌悪を隠そうともしない表情。
冷たいはずの藍色の双眸には、炎が揺らめいているようにすら見える。

「・・・下手って・・・私の演技が、じゃなくて・・・?」
「誰がそんなことを言った」
「だって・・・点数・・・」
「お前の演技に点数がつかないのなんて、最初から分かっている」
「・・・・・・」
「だから、ひとつだけ言っておく」

ごくり、と喉を鳴らすシェラに、ヴァンツァーは告げた。

「足りてたよ」
「──・・・・・・」

言われた瞬間、シェラの瞳に大粒の涙が浮かんだ。
唇を噛み、堪えようとして、けれど適わずに頬を伝った。
一度溢れると、あとはもう止まらなかった。
ぶつかるようにしてヴァンツァーの胸に顔を埋め、スーツが皺になるほど強く握り締めた。


*****


控え室にはモニターがあり、リンクの様子を見ることが出来る。
シェラは最終グループの演技を最初から最後までじっと見つめていた。
第1滑走のロザモンドの演技に、赤くなった頬を綻ばせた。

「・・・すごい」

後半に5つのジャンプを持ってきた高難度のプログラム。
2Aから3Tへのコンビネーションが2Tになったことは惜しかったが、滑り出しからフィニッシュまで、ピンと張り詰めた空気が伝わってくるような、演技だった。
強い、強い、女王の演技。
瞳に込められた力だけで会場すべてを覆ってしまうような、そんな気迫がある。
指先1本に至るまで神経の行き届いた演技は、氷とバレエの国に住まう人々からも喝采を浴びた。
彼女と同じ国に生まれ、同じスケーターとして同じリンクに立てたことを誇りに思えるくらい、素晴らしい演技だった。
当然、得点はそれまでの選手を圧倒している。
最終グループが始まるまではシェラが暫定1位だったが、現在はロザモンドがその位置にいる。
残りの選手に関して言えば、今季見た中で、ロザモンドを超える点数を出せる女子はいない。

──しかし、ひとり例外がいる。

ショートプログラムをトップで折り返した、五輪の金メダリスト。
第3滑走の彼女の演技を見ながら、レティシアが言った。

「これって、祖国への感謝を込めたプログラムだって聞いたけど」
「らしいな」

ヴァンツァーも同じように画面を見つめ、それだけ返した。

「ずいぶん、スッカスカなプログラムじゃねぇ?」

ジャンプを跳ぶための助走が異様に長く取られ、繋ぎらしい繋ぎがない。
エレメンツをこなしていくだけのプログラム。
ヴァンツァーは、緩く唇を持ち上げた。

「愛国心がスカスカなんだろう」
「──ぷっ! 誰うまっ!」

友人でもある男の言葉に、レティシアは思わず吹き出した。

「何点出るのか・・・見物だな」

眼だけが笑っていない笑みを浮かべるヴァンツァー。
彼らの前に、シャーリー・アレンの得点が表示された。

「わお!」

大仰に驚いてみせたのはレティシアだ。
先ほど喝采を浴びたロザモンドの得点が130.21。
シャーリーの得点は128.59だった。

「シリル嬢はトゥループがダブルになっただけ。『女王様』はフリップとトゥループがシングルになって、それでも128! いいねぇ!」

きゃはは、と楽しそうに笑うレティシア。
当然、その得点が出るはずのない、おかしなものであることは分かっている。

「しかも、更に言うならサルコウがシングルになっただけのはずのお嬢ちゃんと、14点の差がある、と」

にやり、と爬虫類の笑みを浮かべるレティシアの琥珀の瞳は、爛々と光っている。

「──ちょっとぶん殴ってやりてぇ点数だな」
「レティー・・・」

心配そうな瞳を向けてくるシェラに、「やらねぇよ」と今度はやさしい笑顔を浮かべる。

「俺より、そっちのコーチの方が危ないぜ」

肩をすくめるレティシアからヴァンツァーに視線を移す。
特にいつもと変わらない、愛想のない顔だ。

「しっかし、予想はしてたがすげーな。テクニカルの基礎点だけ積み上げると、『女王様』が57.5。シリル嬢が59.66。お嬢ちゃんが65.06。この点差をひっくり返すためには、そりゃあお嬢ちゃんのアクセルは決まらねぇし、PCSには逆に7点も差がつくわけだ──お、これで12点くらいじゃねぇか?」

14点差のカラクリが見えてきたねぇ、と瞳を光らせる。

「優勝はシリル嬢だろうが、あの演技が世界選手権の表彰台かと思うと・・・」

レティシアは肩をすくめた。

「やる気をなくしたか?」

ヴァンツァーの問いかけに、レティシアはにっ、と物騒に笑ってみせた。

「──逆だね。俺は、こういう方が燃える性質だ」



**********

次はちょこっと、シリル様を書きたいですね。
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