小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
キャンプが流行ってるらしいですね。いつから流行ってるかは知らんけど(笑)
妹の旦那さんが、ハマってるらしいです。
ほんのちょっとだけ小ネタ。
妹の旦那さんが、ハマってるらしいです。
ほんのちょっとだけ小ネタ。
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夜風に、チェロの音が溶けていく。
降ってきそうな満天の星々と、さわりさわり揺れる木の葉。
パチパチと弾ける薪の炎が、大切な人たちの顔を明るく照らしている。
──この世界はなんと美しく、やさしいのだろう・・・。
ぼぅっとしていたら、右手をきゅっと握られた。
目を向けたらやけに視界が滲んでいて、思わず瞬きをした。
「ロン・・・?」
はっきり見えるようになった同い年の兄が、いつもみたいにやさしく笑っている。
「楽しいね、フーちゃん」
繋いでいるのと反対の手で、軽く頬を拭われる。
「うん」
「明日もお絵描きする?」
「川があった」
「お魚いたよ」
「鳥もいるかな?」
「きっといるよ」
じゃあ、明日は川に行く。
そう言ったら、「ぼくは釣りしようかなー」とのんびりした声が返ってきた。
そんな話をしていたら、曲が変わった。
「無伴奏・・・」
呟いたら、この森のような若葉の瞳の音楽家が、口許にほんの少し笑みを浮かべた。
緩やかに、さやさやと流れる水の音がする。
バッハの曲は、祈りを捧げたくなる。
──ありがとうございます。
今日も、明日も、大好きなこのひとたちが幸せでありますように。
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キャンプの話を書いて! と友人にネタをもらったのですが、まとまるには時間がかかるかも知れないので抜粋。
私も星と木と風の中でぼーっとしたい。
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