小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
今週も終わります。毎週書いている気がします(笑)やる気がないわけではありません。引きこもり症候群なのです(笑)
さて、景気付けに。
へ~んしんっ!!
さて、景気付けに。
へ~んしんっ!!
**********
「「──なんっじゃこりゃ~~~~~!!」」
早朝の爽やかな空気を切り裂くような、二重の大声。
いつもと同じように同じベッドで寝ていた高校生の双子は、ほぼ同時に目を覚まし、「「おはよ」」と朝の挨拶をしようとして違和感に気づいた。
はて? と首を捻った一瞬の後、ふたりは声を揃えて飛び起きたのである。
「シェラ~~~~!! 大変~~~~!!」
「ぼ、ぼくたち・・・ぼくたち・・・!!」
バンッ、と慌しく両親の寝室のドアを開ける。
そういえばノックを忘れていたが、そんな場合ではない。
最中だの事後だのに踏み込んだこともあるから、別に何が起きていようが今更驚きはしない。
──と、思ったのだが。
「「──なんっじゃそりゃあああああああああ!!!!」」
双子はまた、叫んだのである。
「・・・ってゆーかさ。ぼくたち、これでも一般市民なわけ。ファンタジーな世界に生きてるわけじゃないんだよね」
「でも、よく見たら可愛いよ」
「いや、可愛いよ。シェラとソナタはものすごく可愛いよ」
「ありがと。カノンも可愛いよ」
ふふ、と機嫌良さそうに微笑むソナタの頭には、ぴん、と立った長い──耳。
ふわふわとした短い毛で覆われたそれは、うさぎの耳のようだった。
真ん丸い尻尾だってついている。
対するカノンの頭には、こちらもふわふわとした、けれど短い耳。
ふわっふわの髪の毛と同じくやわらかそうな毛のそれは、同じくふわふわの長い尻尾と併せて考えると猫のそれなのだろう。
「何か・・・もう慣れたよね」
苦笑するシェラの頭には、短めでちょっと垂れた耳がある。
マルチーズか何かの耳だろうか。
「──ってゆーか、父さん・・・」
呆れたというか、げんなりした表情で見た先では、デカい図体して、シェラに膝枕をしてもらっている男がひとり。
ぴん、と尖った耳と、長く真っ直ぐ伸びた尻尾。
「どうやら俺は、豹のようだな」
「「「──猫だよ」」」
得意気な顔で大型肉食獣の名を口にしたヴァンツァーだったが、直後に家族全員からツッコミが入る。
本人は黒豹のつもりらしいが、彼の性格を知る家族としては大きな黒猫くらいにしか思えないのだろう。
いや、だって、膝枕だし。
「・・・なんだってまた、こんなコスプレ紛いな」
「えーいいじゃん、これ。可愛いよー」
「シェラとかソナタはいいよ? 似合ってるし、可愛いから」
「カノンも似合ってるって。キニアン呼んでみなよ。鼻血出して喜ぶと思うよ?」
「ドン引きに決まってるよ」
「いやいやいや、絶対あーゆーむっつり系は、猫耳とか、裸エプロンとか大好きだって」
「・・・そうかなぁ?」
ちょっとその気になってきたカノンである。
シェラは膝の上から重たい頭を退かそうと試みているのだが、張り付いたようにびくともしない。
休日とはいえ、朝食の用意をしたいのだ。
こんなデカ猫に付き合っている暇はない。
「意外とライアンもキニアンも、耳と尻尾生えてたりして」
きゃっきゃと手を叩いたソナタは、ふたりにメールを打ち出した。
そして、約2時間後、帽子を目深に被ったキニアンと、平然とした顔で耳と尻尾を生やしているライアンがやってきたのだった。
**********
よく分からん。でも、耳と尻尾はロマンだ。断言しよう。
「「──なんっじゃこりゃ~~~~~!!」」
早朝の爽やかな空気を切り裂くような、二重の大声。
いつもと同じように同じベッドで寝ていた高校生の双子は、ほぼ同時に目を覚まし、「「おはよ」」と朝の挨拶をしようとして違和感に気づいた。
はて? と首を捻った一瞬の後、ふたりは声を揃えて飛び起きたのである。
「シェラ~~~~!! 大変~~~~!!」
「ぼ、ぼくたち・・・ぼくたち・・・!!」
バンッ、と慌しく両親の寝室のドアを開ける。
そういえばノックを忘れていたが、そんな場合ではない。
最中だの事後だのに踏み込んだこともあるから、別に何が起きていようが今更驚きはしない。
──と、思ったのだが。
「「──なんっじゃそりゃあああああああああ!!!!」」
双子はまた、叫んだのである。
「・・・ってゆーかさ。ぼくたち、これでも一般市民なわけ。ファンタジーな世界に生きてるわけじゃないんだよね」
「でも、よく見たら可愛いよ」
「いや、可愛いよ。シェラとソナタはものすごく可愛いよ」
「ありがと。カノンも可愛いよ」
ふふ、と機嫌良さそうに微笑むソナタの頭には、ぴん、と立った長い──耳。
ふわふわとした短い毛で覆われたそれは、うさぎの耳のようだった。
真ん丸い尻尾だってついている。
対するカノンの頭には、こちらもふわふわとした、けれど短い耳。
ふわっふわの髪の毛と同じくやわらかそうな毛のそれは、同じくふわふわの長い尻尾と併せて考えると猫のそれなのだろう。
「何か・・・もう慣れたよね」
苦笑するシェラの頭には、短めでちょっと垂れた耳がある。
マルチーズか何かの耳だろうか。
「──ってゆーか、父さん・・・」
呆れたというか、げんなりした表情で見た先では、デカい図体して、シェラに膝枕をしてもらっている男がひとり。
ぴん、と尖った耳と、長く真っ直ぐ伸びた尻尾。
「どうやら俺は、豹のようだな」
「「「──猫だよ」」」
得意気な顔で大型肉食獣の名を口にしたヴァンツァーだったが、直後に家族全員からツッコミが入る。
本人は黒豹のつもりらしいが、彼の性格を知る家族としては大きな黒猫くらいにしか思えないのだろう。
いや、だって、膝枕だし。
「・・・なんだってまた、こんなコスプレ紛いな」
「えーいいじゃん、これ。可愛いよー」
「シェラとかソナタはいいよ? 似合ってるし、可愛いから」
「カノンも似合ってるって。キニアン呼んでみなよ。鼻血出して喜ぶと思うよ?」
「ドン引きに決まってるよ」
「いやいやいや、絶対あーゆーむっつり系は、猫耳とか、裸エプロンとか大好きだって」
「・・・そうかなぁ?」
ちょっとその気になってきたカノンである。
シェラは膝の上から重たい頭を退かそうと試みているのだが、張り付いたようにびくともしない。
休日とはいえ、朝食の用意をしたいのだ。
こんなデカ猫に付き合っている暇はない。
「意外とライアンもキニアンも、耳と尻尾生えてたりして」
きゃっきゃと手を叩いたソナタは、ふたりにメールを打ち出した。
そして、約2時間後、帽子を目深に被ったキニアンと、平然とした顔で耳と尻尾を生やしているライアンがやってきたのだった。
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よく分からん。でも、耳と尻尾はロマンだ。断言しよう。
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