小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
日曜日に作った豚の角煮が、月曜日には腐るくらい・・・ショックでした・・・。日曜の午前中に作って、その日は妹の家に行きました。泊まる予定なかったのに泊まってしまって、そしたら月曜は子守を任されてしまったので、家に帰ったのは月曜の夕方・・・ものの見事にカビてました・・・。塩分控えめに作ってるので、余計でしょうね。やっぱり夏場に丸1日台所放置は危険です。皆さんも、気をつけて下さいね。
そんなわけで、ファロット一家の皆さんに癒してもらいましょう。ヲタヴァンも書きたいんだけどなー。
そんなわけで、ファロット一家の皆さんに癒してもらいましょう。ヲタヴァンも書きたいんだけどなー。
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シェラの料理があまりにも美味しいので、キニアンはファロット一家の面々に訊ねてみた。
きっとみんな美味しいんだろうけど、何が一番好きなのか、と。
そうしたら、皆口を揃えたのだ。
「「「──ハンバーグ!」」」
ちょっとびっくりしたキニアンだった。
同級生である双子ならばともかく、美形で長身、頭も良くて仕事もバリバリ出来るヴァンツァーの好物がハンバーグとは。
──意外と、お子様味覚なのかな?
と思って微笑ましくなったのだけれど。
「食べれば分かる」
どこかキラキラした瞳でそんな風に訴えてくるものだから、彼としては珍しくシェラにおねだりをしてみたのだ。
「あの、シェラのハンバーグ、食べたいです」
もうすっかりキニアンも自分の子だと思っているシェラは、大きい仔犬のような青年の言葉にいたく感激し、その日の夕飯はリクエスト通りのものが出されることとなったのであった。
見た目は、きのこたっぷりのデミグラスソースがかかった普通のハンバーグ。
結構な大きさなのは、育ち盛りであることも考慮してのものか。
付け合わせは、定番の人参のグラッセとマッシュポテトだ。
皿ではなく、熱した鉄板の上に乗って出てくるのが嬉しい演出。
ジュウウウゥゥ、と食欲をそそる音と、香ばしいソースの匂いに胃袋が刺激される。
新鮮な生野菜のサラダとカゴいっぱいのパンも一緒に出され、キニアンと一緒にお呼ばれしたライアンも交えての夕飯となった。
どれどれ、と。
ハンバーグにナイフを入れたキニアンは、次の瞬間耳に届いた『ジュワワァァァァッ』という音に思わず手を止めて聞き入った。
「すご・・・」
思わず呟くと、シェラは「ふふふ」と微笑み、双子は我がことのように嬉しそうな顔をしている。
「肉汁って、こんなに溢れてくるものなんですか・・・?」
「ものなんですよ?」
さぁさぁ、熱いうちに召し上がれ、と促されて、キニアンは「いただきます」とハンバーグを頬張った。
ゆっくりと、しかし大きく緑の目が見開かれ、朝露に濡れた若葉のようにキラキラと輝き出す。
その表情だけで、味が分かろうかというもの。
「・・・あの、シェラ」
「はい?」
「あの、俺・・・今すごく困ってます」
「困る?」
こくん、と頷く青年に、シェラは思わず首を傾げた。
ひた、とシェラと目を合わせた青年は、本当に困ったように呟いた。
「・・・俺、これからこのハンバーグしか食べられないかも知れません・・・」
どうしよう、どうしよう、という表情を見つめたシェラは、ふんわりと笑みを浮かべた。
「いつでも作ってあげるけど・・・じゃあ、可愛いアー君には、特別に作り方を伝授しちゃおうかな」
「え、俺、作れますか?」
「大丈夫、大丈夫! 簡単なもんですよ」
シェラレヴェルでの『簡単』ってどんなもんだろう? とちょっと不安になったキニアンだったのだけれど。
「じゃあ、ぼく味見係ね!」
とカノンが嬉しそうに笑うから。
キニアンもちょっと笑って「頑張ります」と返した。
「カノンは、アー君の作ったご飯も大好きだもんね?」
シェラがからかうように訊ねれば、
「うん、美味しい」
と、素直な答えが返ってきたものだから。
おや、と一同目を丸くした。
「はは~ん。アー君の手料理には、お兄ちゃんへの愛情がいっぱいってことだね」
そんなライアンの言葉にも、
「うん。そうなんじゃないかな」
と平然とカノンが答えるものだから。
「・・・・・・何だ、この罰ゲーム感」
添えられた人参のように紅くなったキニアンは、それでも一生懸命味を覚えるべく、ハンバーグを口に運んだのだった。
**********
何かよく分からないけど、橘はハンバーグが食べたいらしいです(笑)
シェラの料理があまりにも美味しいので、キニアンはファロット一家の面々に訊ねてみた。
きっとみんな美味しいんだろうけど、何が一番好きなのか、と。
そうしたら、皆口を揃えたのだ。
「「「──ハンバーグ!」」」
ちょっとびっくりしたキニアンだった。
同級生である双子ならばともかく、美形で長身、頭も良くて仕事もバリバリ出来るヴァンツァーの好物がハンバーグとは。
──意外と、お子様味覚なのかな?
と思って微笑ましくなったのだけれど。
「食べれば分かる」
どこかキラキラした瞳でそんな風に訴えてくるものだから、彼としては珍しくシェラにおねだりをしてみたのだ。
「あの、シェラのハンバーグ、食べたいです」
もうすっかりキニアンも自分の子だと思っているシェラは、大きい仔犬のような青年の言葉にいたく感激し、その日の夕飯はリクエスト通りのものが出されることとなったのであった。
見た目は、きのこたっぷりのデミグラスソースがかかった普通のハンバーグ。
結構な大きさなのは、育ち盛りであることも考慮してのものか。
付け合わせは、定番の人参のグラッセとマッシュポテトだ。
皿ではなく、熱した鉄板の上に乗って出てくるのが嬉しい演出。
ジュウウウゥゥ、と食欲をそそる音と、香ばしいソースの匂いに胃袋が刺激される。
新鮮な生野菜のサラダとカゴいっぱいのパンも一緒に出され、キニアンと一緒にお呼ばれしたライアンも交えての夕飯となった。
どれどれ、と。
ハンバーグにナイフを入れたキニアンは、次の瞬間耳に届いた『ジュワワァァァァッ』という音に思わず手を止めて聞き入った。
「すご・・・」
思わず呟くと、シェラは「ふふふ」と微笑み、双子は我がことのように嬉しそうな顔をしている。
「肉汁って、こんなに溢れてくるものなんですか・・・?」
「ものなんですよ?」
さぁさぁ、熱いうちに召し上がれ、と促されて、キニアンは「いただきます」とハンバーグを頬張った。
ゆっくりと、しかし大きく緑の目が見開かれ、朝露に濡れた若葉のようにキラキラと輝き出す。
その表情だけで、味が分かろうかというもの。
「・・・あの、シェラ」
「はい?」
「あの、俺・・・今すごく困ってます」
「困る?」
こくん、と頷く青年に、シェラは思わず首を傾げた。
ひた、とシェラと目を合わせた青年は、本当に困ったように呟いた。
「・・・俺、これからこのハンバーグしか食べられないかも知れません・・・」
どうしよう、どうしよう、という表情を見つめたシェラは、ふんわりと笑みを浮かべた。
「いつでも作ってあげるけど・・・じゃあ、可愛いアー君には、特別に作り方を伝授しちゃおうかな」
「え、俺、作れますか?」
「大丈夫、大丈夫! 簡単なもんですよ」
シェラレヴェルでの『簡単』ってどんなもんだろう? とちょっと不安になったキニアンだったのだけれど。
「じゃあ、ぼく味見係ね!」
とカノンが嬉しそうに笑うから。
キニアンもちょっと笑って「頑張ります」と返した。
「カノンは、アー君の作ったご飯も大好きだもんね?」
シェラがからかうように訊ねれば、
「うん、美味しい」
と、素直な答えが返ってきたものだから。
おや、と一同目を丸くした。
「はは~ん。アー君の手料理には、お兄ちゃんへの愛情がいっぱいってことだね」
そんなライアンの言葉にも、
「うん。そうなんじゃないかな」
と平然とカノンが答えるものだから。
「・・・・・・何だ、この罰ゲーム感」
添えられた人参のように紅くなったキニアンは、それでも一生懸命味を覚えるべく、ハンバーグを口に運んだのだった。
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何かよく分からないけど、橘はハンバーグが食べたいらしいです(笑)
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