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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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昨日、ようやくベッド・マットレスを買いました。いえ、ベッドに置く気はないんですが(笑)床に直接置きます。折りたたみベッドあるんですが、キャスターが壊れてるのよねぇ・・・そのうち粗大ごみですかね。

買ったのは、『マニフレックス』という高反発マットレス。低反発は腰に悪いっていうから・・・低反発だと、腰とか、重い部分が沈み過ぎちゃうんですって。どうりで起きたときに腰痛いと思ったよ・・・。シモンズとか、フランスベッドとか、色々迷って調べたんですが、スプリングの入ったやつだと処分するときに困るのでやめました。スプリングなしなら、いざとなったら切ればいいんだし(笑)シモンズは高いしね(^^;)しかも、シングルサイズでそんなにこだわる必要あんのか、みたいな(笑)
『マニフレックス』はシングルサイズで3万ちょいでしたが、まぁ、12年保証だし、健康を買うと思えばそう高くはないかな、と。身体に合うかどうかは、実際寝てみないとですけどね。でも、さっき横になった感じは悪くないです。今までと違って腰が沈まないので、ちょっと痛く感じたんですけど、たぶん、あれいつも支えきれてない腰が正しい位置に来たから、一時的に痛く感じたんでしょうね(笑)腹筋と背筋鍛えろって話です。

今回買ったお店は、『マニフレックス』買ったらマットレス引き取り無料だというので、今まで使ってたのを引き取ってもらうことにしました。ふふふ。寝るのが楽しみですよ。ちょっとは身体が楽になるといいんですけどねぇ・・・。


──からの、FE小ネタ(コラ)

**********

レイヴァン(傭兵♂)×ルセア(修道士♂)主従

+++++

かつて、人と竜が争った人竜戦役において、世界を救った【八神将】のひとりとして戦った聖女エリミーヌ。
彼女がひらいたとされるエリミーヌ教団は、大陸でもっとも信者の多い宗教であった。
聖女エリミーヌに仕える女性はシスターと呼ばれ、主に傷ついた人々を癒す杖を扱う。
男性は修道士と呼ばれ、主に闇に対抗する光魔法を操る。
それぞれ上級職は司祭と呼ばれ、杖も光魔法も使える。

「・・・──光よ」

祈りを捧げ、力を解放する。
眩い光に包まれた敵の姿は、一瞬にして浄化の炎に灼かれる。

──お赦し下さい・・・。

エリミーヌに仕える修道士ルセアは、敵を倒すたびにその亡骸に向かって手を合わせた。
自分には祈ることしか出来ない。
敵とはいえ、人を傷つけたくなどない。
皆が平和に暮らせるのなら、どんなにいいか。
そして今は、世界に平和を取り戻すために戦う少年たちに同行している──否。

「わたしは・・・」

俯き、両の手のひらを見つめる。
真っ白い手は、しかし血に汚れている。
もう、何十人もこの手にかけた。

「わたし、は・・・」

ぐっと拳を握る。
直後、くらり、と眩暈がした。

──いけ、ない・・・こんなときに・・・っ。

いつもの発作だ。
放っておけば治まるが、激しさを増す戦火の中、そんなことをしている余裕などありはしない。
霞みそうになる視界に、騎馬の姿が目に入った。
味方ではない。
槍を振り上げて、こちらに向かってくる。

「ごめ・・・なさ・・・レイ、モ・・・」

いつだって足手まといだった自分。
幼い頃修道院からコンウォル侯爵家に引き取られたあとは、夢のように幸福だった。
やさしくあたたかな侯爵夫妻と、ぶっきらぼうだけれど本当はいつだってこちらの身を案じてくれたレイモンド。
3つの頃に両親を亡くしたルセアにとって、コンウォル家は本当の家族のようだった。

「ご、め・・・」
「──ルセア!!」

強く、大きな声が耳に届いたかと思うと、鋼のぶつかり合う耳障りな音がした。
それから、肉を裂く音、馬の嘶く声、断末魔の悲鳴と、重いものが地に倒れる音。
視界が真っ白になる中、音だけがルセアに状況を伝えてきた。

「ルセア!!」

がっしりとした腕に抱きとめられる。
誰の腕かなど、確認するまでもない。

「・・・レイ、モンドさま・・・」

主の名を呟く。
それは彼の本名だったけれど、呼んではいけない名だった。
既に捨てた名。
本当は、『レイヴァン』と呼ばなければならないのだが、今のルセアにそのような判断力は残っていない。
貴族の嫡男だったというのに、傭兵などに身をやつして。
それでも、正統派の剣技に裏付けされた剣の才能と敏捷性に優れた身体能力、何よりも個人の努力によって、レイヴァンはどんどん力をつけていった。
決して体格に恵まれた方ではないけれど、その分足は速く、防御を疎かにしがちではあったがそれを力で補っている。
今も、武器の相性としては悪い槍を持った騎兵相手に、一撃も喰らうことなく倒して見せた。

「ルセア! おい!!」
「あ・・・だい、じょうぶ・・・です」
「どこがだ! この馬鹿!!」

叱責する間にも、迫り来る敵からの攻撃をかわし、反撃によって屠っていく。
人ひとりを庇いながらだというのに、その剣は乱れることなく確実に敵の命を奪っていった。
見事な剣技ではあるが、ルセアはその事実が哀しかった。
コンウォル家が取り潰しになどならなければ、彼は無益な殺生などしなくても済んだだろうに。
しばらくしてあらかた周りの敵を片付けたところで、レイヴァンはルセアを連れて木陰へと向かった。
主戦場からは少し離れたところにあるため、おそらく敵に気づかれることもないだろう。
木の根元にルセアを座らせ、汗で額に張り付いた金の髪を剥がしてやる。

「あの・・・レイモンド様・・・」
「発作か」
「あ・・・はい・・・ご迷惑をお掛けして」
「下がっていろ」

申し訳ありません、と続けようとしたルセアに、レイヴァンは冷たい瞳と声で命じた。

「あ、あの・・・レイモンド様・・・?」
「そんな身体で戦場にいられても邪魔なだけだ」
「あ・・・申し訳ありません、わたし」
「もう戦闘に参加するな──いや、この部隊から去れ」
「──っ!!」

青い瞳を大きく瞠るルセア。
心臓は、発作のせいだけではなく、異様な心拍を刻んでいる。

「そんな、わたしはっ!」
「お前に人殺しは向かない」
「っ・・・レイモンド様・・・」
「癒しの杖だけを習得すれば良かったものを・・・なぜ光の魔導書になど手を出した」
「・・・・・・」
「まぁいい。歩けるようになったら、さっさと消えろ」

立ち上がり、踵を返したレイヴァンの背中に向かって、ルセアは叫んだ。

「いいえ!! わたしはここにいます!!」

歩き出そうとしたレイヴァンは思い切り顔を顰め、半身を翻した。

「ここで・・・レイモンド様のお傍で戦います!!」
「足手まといだ」
「それでも!!」

それでも戦います! と叫び立ち上がろうとするが、足に力が入らず前に倒れこむ。

「おいっ」

慌てて抱き起こしたルセアの顔が泣きそうに歪んでいて、レイヴァンは目を瞠った。

「わたしは・・・確かにわたしは足手まといかも知れません・・・でも・・・」

ぎゅっと胸の前で手を握る。

「レイモンド様が、復讐を諦めて下さるまでは・・・」
「コンウォルを陥れたオスティアは、この手で滅ぼす」
「レイモンド様・・・何度言えば分かって下さるのですか?!」
「お前こそ、何度言えば分かる」

レイヴァンの茜色の瞳が、燃え上がるように厳しさを増す。
端正な容貌ながらきつい瞳は、見るものを思わず圧倒するだけの力を持つ。
それは、彼の中に流れる貴族の血がそうさせるものか、それとも彼自身の意志の強さ故か。

「俺は神など信じない。神が存在するのなら、父と母は自ら命を絶つ必要などなかったはずだ」
「レイモンド様・・・」
「慈悲深い神の教えなど、俺に説いても無駄だ」
「違います、わたしは!」
「・・・所詮お前にとって、俺達は仮初の家族だったということか」
「ち、違います! レイモンド様!!」
「俺の行動に文句があるなら、どこへなりと行くがいい」

立ち上がり、今度こそ遠ざかっていく主の姿に、ルセアは視界が滲んでいくのを感じた。

「違う・・・違うんです・・・レイモンド様・・・」

父親を目の前で殺され、母も病に倒れ、それだけに留まらずその後身を寄せた修道院での悪夢のような日々。
そこから救い出してくれただけでも、コンウォル侯爵とその奥方には、感謝してもしきれないというのに。
孤児の自分にも、嫡男であるレイモンドと同じようにやさしく接してくれた夫妻のことを、ルセアは心から慕っていた。
ほとんど面影すらも覚えていない実の両親に代わって、本当の家族のように思っていたのだ。
レイモンド自身も、時々少年特有の悪戯や意地悪をして驚かされたことはあるけれど、でも、苦しいときには黙って傍にいてくれたし、哀しいときには木の実を採ってきてくれたり、木彫りの人形を作ってくれたりと、いつだって気遣ってくれた。
やさしい方なのだ。
本当は、とてもやさしい。
不器用だけれど、侯爵夫妻と同じように、あたたかな人間味に溢れた方なのに。

「・・・いやです・・・レイモンド様・・・」

そんなやさしい主人が、復讐だけを糧に生きている。
身に纏う空気はいつでもピリピリと肌を灼くようで、笑顔なんてもうずっと見ていない。
悪戯が成功したときの太陽みたいな明るい笑顔に、何度となく元気づけられたというのに。

「レイモンド様・・・」

振り返ってもくれない主人の去って行った方向へと目を遣ったルセアは、思わず息を呑んだ。
レイモンド──レイヴァンは強い。
敵が正規の兵隊だろうと、攻撃力と防御力に優れたドラゴンナイトだろうと、類稀な身体能力と鍛えた腕で倒し切ることができる。
武器の相性が悪い槍だとて、構わず剣で応戦して勝利する。

──けれど、どうしたって魔法には弱い。

「い・・・いけない・・・」

どれほどレイヴァンの力が強くとも、剣は間接攻撃をすることが出来ない。
一歩離れたところから魔法攻撃に遭えば、反撃する術がない。
また、レイヴァンは魔法使いの相手をするのが大の苦手だった。
ソシアルナイトを相手に戦うレイヴァンの右方向から、魔道士がやってきていた。
詠唱呪文は『サンダー』。
回避能力の高いレイヴァンならば避けられるかも知れないが、魔防の弱い身でまともに喰らえばかなりのダメージになる。

──間に合って!

慌てて立ち上がり、もつれそうになる足を叱咤し、懸命に走る。

──お願い・・・レイモンド様だけは・・・っ。

もうこれ以上、大切な人を失いたくない。
零れる涙を袖で乱暴に拭うと、ルセアは光の魔導書を手に呪文の詠唱を始めた。
一撃で仕留めなければ、レイヴァンにも被害が及ぶ可能性がある。

──どうか・・・聖女エリミーヌ様・・・どうか・・・。

「──光よ!!」

強い閃光が、敵魔道士の身体を包み込んだ。
光魔法はシャーマンの扱う闇魔法には強いが、魔道士の扱う理魔法には弱い。
けれど、必殺が発動してしまえば、魔法に耐性のある魔道士相手にもルセアの魔力は引けを取らない。
横手に生まれた殺気が消えたことに驚いたレイヴァンが、慣れた光の気配に後ろを振り返る。
と、茜色の瞳が瞠られた。

「──ルセア!!」
「え? ──あっ!!」

飛来してきた手槍を避けるが、かわし切れずに腕を掠った。

「っ・・・」
「ちっ!!」

膝をついたルセアを背後に庇い、レイモンドは武器を鉄の剣からキルソードに持ち替えると、必殺を発動させて一撃のもとにドラゴンナイトを屠った。

「おい、ルセア!!」
「あ・・・レイモンド様・・・ご無事でしたか」

良かった、と微笑めば、頭上から特大の雷が落とされた。

「馬鹿か!! 無事じゃないのはお前だろうが!!」
「え?」
「腕、見せろ」

些か乱暴に左腕を捕まれ、生じた痛みに思わず声を上げてしまったルセア。
一瞬怯んだように力を抜いたレイヴァンは、舌打ちすると懐から傷薬と布を取り出し、手早くルセアの手当てを始めた。
剣の扱いに長け、小刀を使った木彫り人形を作るのも得意のレイヴァンであったが、実は手先は器用な方ではない。
包帯を巻くのも決して得意ではないのだが、今は真剣な様子でルセアの腕に傷薬を塗り、布を巻きつけている。
その様子が何だか嬉しくて、ルセアはくすくすと笑った。

「・・・なんだ」

途端に睨まれたけれど、怖くなんてない。

「やっぱり、レイモンド様はおやさしい方です」
「・・・何の話だ」
「変わったふりをなさっても、わたしには分かります」
「お前に俺の何が分かる!」
「分かります!」

思わず声を荒げたレイヴァンに、ルセアも負けじと声を張り上げた。

「わたしは、今のレイモンド様ご自身より、レイモンド様のことを知っています。ちいさい頃から、ずっとずっと一緒だったんですから!!」
「ルセア、声が大きい!」

今、すぐ近くに仲間の気配はない。
だが、あまり大声でその名前を呼ばれたくはない。
布を巻き終えると、レイヴァンは傷口の上で結び目を作った。

「いっ・・・」
「痛むだろうが、我慢しろ。止血のためだ」
「はい・・・ありがとうございます」
「あとでプリシラ辺りに癒してもらえ」
「わたしも、杖が使えれば良かったのですが・・・」
「どうせ自分を癒すことは出来んだろう」
「──あぁ、そういえばそうですね」

痛みに少々引きつり気味ではあるが、ふふふ、と微笑むルセアに、レイヴァンは呆れてため息を零した。

「俺を助けようとして自分が怪我をしてどうする。そもそも、なぜ杖でなく魔法を学んだんだ」

光の魔導書を扱うことが出来なければ、こんな前線に出てこなくても済んだというのに。
知らず、表情が険しくなる。
両親の死に様を思い出し、ゾクリと背中が寒くなった。

「・・・お前は、さっさとここから」
「──去りません」
「ルセア」
「そんな怖い顔なさったって、ちっとも怖くなんかないんですからね」
「・・・・・・」

黙ってしまったレイヴァンに、ルセアは寂しげな表情を浮かべた。

「あなたは、自分が思うほど変わってなんかいない・・・いつだって、こうやってわたしを気遣って下さる」
「・・・・・・」
「どうして変わったふりをなさるのですか? それを教えてくれるまで、わたしはここを動きません! わたしのことが気に障るなら、放っておいて下さればいい! わたしのことなど、無視して下さればいい!!」

珍しく興奮気味に言い募ってくるルセアに、レイヴァンはとうとう両手を挙げたのだった。

「分かった・・・分かったから落ち着け」

子どもかお前は、と呟いてため息を零す。

「お前の方が年上なんだぞ? 自覚あるか?」
「・・・すみません」

しゅんとしてしまったルセアに、レイヴァンは軽く視線を落として呟いた。

「・・・怖かったんだ」
「え?」
「俺にとって、お前は最後の家族だ・・・その家族を失うのが、怖かった」
「そんな・・・」
「だからお前を戦場から遠ざけたかった・・・だが、辛い思いをさせたようだな・・・すまない」

素直に頭を下げてくる主人に、ルセアは慌てて首を振った。

「レイモンド様・・・!」

自分のようなものに、そんなことをする必要はないのに。

「お前は身体が弱いくせにどんどん前線に向かって行くから」
「それは」

レイヴァン自身が最前線で戦っているのだから、どうしたって自分はそのあとを追う。
そうでなければ、この主人はどんな無茶をしでかすか分からないのだから。

「魔法が使えなければこんな前線に来ることもないのに・・・どうしておとなしく杖を学ばなかったんだ」

窘める顔つきになったレイヴァンに、ルセアは言った。

「だって・・・そうしないと、レイモンド様をお助け出来ませんから」
「──なに・・・?」
「杖を学べば、傷を癒すことは出来ます。けれど、先ほどのように敵を倒すことは出来ません・・・レイモンド様が傷ついていくのを黙って見ているだけなんて・・・出来ません」

ぎゅっと傷んだ胸元で手を握る。
実の両親、そして再び手にした幸せな日々も失い、若き主人まで失うことなどルセアには考えられなかった。

「自分の身は自分で守ります。ですからどうか」
「お前は前に出るな」
「──レイモンド様!!」
「言うことを聞け」
「・・・・・・」
「お前は・・・俺のあとを3歩下がってついて来い」
「レイモンド・・・さま・・・?」

ぽかん、とした表情のルセアから顔を逸らすと、レイヴァンは立ち上がった。

「さすがにふたりだと分が悪い。さっさと他のやつらに合流するぞ」

そうして背を向けたけれど、歩いていってしまおうとはしない。
それに気づいたルセアは慌てて立ち上がり、主人に駆け寄ると声をかけた。

「あ、あの、でもレイモンド様」
「なんだ」
「あの、3歩では、わたしの魔法が届きません!」
「・・・・・・」

それではお助けできません、と困った顔になったルセアに、レイヴァンは思わず頭を抱えた。
主人の様子に首を傾げたルセアに視線を向けると、レイヴァンは疲れたように呟いた。

「・・・だったら、俺のすぐ後ろにいろ。いいな?」
「──あ、はい!!」

そういうことでしたら、と嬉しそうな顔になるルセアを見て、レイヴァンはまたため息を吐いた。
そして、我知らず口許にちいさな笑みを刻んだのだった。

「──あ! レイモンド様が笑った!」
「・・・笑ってない」
「笑ってますよ。ほんのちょっとですけど。でも、久しぶりに見ました」
「・・・さっさと行くぞ」

すたすた歩いていってしまおうとする主人に、「あ、待って下さい!」と声をかけるルセア。
その頃までには、戦場はおよそ8割方平定されようとしていた。



**********

うーん・・・愛がありすぎて長くなった・・・。
このくらいの会話だと、支援Bってところですね。
昨日書いたパント様とルイーズは最初から支援Aなので、他人の入る隙はないんですが(笑)

天然ルセアたんと、自分の気持ちに気づいているのかいないのか、でもルセアはとっても大事なレイモンド様が可愛くて仕方ないです。

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