小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
書きたくなったから。
今日のキニアンは、一味違うぜぇ~。ワイルドだぜぇ~。
・・・うん、ごめんなさい、嘘です(コラ)ちびすけが「ワイルドだじぇ~」言ってるの聞いたことあるだけ。芸人は見たことない。だってうちにはテレビが(ry
今日のキニアンは、一味違うぜぇ~。ワイルドだぜぇ~。
・・・うん、ごめんなさい、嘘です(コラ)ちびすけが「ワイルドだじぇ~」言ってるの聞いたことあるだけ。芸人は見たことない。だってうちにはテレビが(ry
**********
「頼みがあるんだ」
じっと見つめてくる綺麗な若葉色の瞳。
痛いくらいに真剣なその瞳に込められた想いに応えるべく、ライアンは「うん」と頷いた。
「キスしてくれたら」
「あー、はいはい」
本当は「いいよ」と繋げるつもりだった言葉は最後まで言わせてもらえなかったライアン。
しかし、実際にキスされたかといえば、そういうわけでもない。
「キスは無理だから、ハグで勘弁してくれ」
正面から相手を抱きしめ、ポンポンと見た目以上にしっかりとした広さのある背中を叩く。
何だか軽くいなされた気がして、からかうつもり満々だったライアンは愕然として碧眼を瞠った。
「・・・アー君が遊び慣れてしまった」
「人聞き悪いこと言うなよ・・・」
「だって、前は紅くなるか怒るかしてたのに」
つまんなーい! と、ぶーぶー文句を言っている男に、キニアンは大きくため息を零した。
「俺だって学習します。毎回毎回、遊ばれてたまるか」
「ちぇっ。アー君、やればデキる子だもんなぁ」
「それ、全然褒められてる気がしないよ」
「じゃあご褒美のちゅーを」
「だからそのネタはもういいっていうの!」
これだからB型はスキンシップ過剰で困る! と母親を思い出す。
「やぁだなぁ。何言ってるの! おれは誰彼構わずサカったりしないよ?」
「・・・サカってたのかよ」
「可愛い子だけなんだから」
「女だけにしとけよ」
「誤解だよ! 男はここの一家くらいだって!」
いやいやいや、と言いたくなったキニアンだった。
ライアンの言葉が示すものがファロット一家だということは分かっているし、ソナタを除けば全員男なファロット一家のことはキニアンだって大好きなのだけれど、ライアンが口にすると本気っぽい。
とても本気っぽい。
「言っておくけど、アー君も入ってるからね」
「いや、入れなくていいよ」
「遠慮しなくていいってば」
「いや、ほんと人の話聞けよ」
彼との友人関係も、もう10年近くなるのだから、キニアンにだってこれくらいのツッコミは入れられるようになっているのだ。
「で、なに?」
やっと本題に入れる、と思ってほっとしたキニアンは、ちょっとばかし表情を引き締めた。
そして。
「──いいシャンプー知らないか?」
と、言ったのだ。
思わず目をぱちくりさせてしまったライアンだった。
「──ん?」
なんだって? と首を前に出したライアンに、キニアンはもう一度「オススメのシャンプーないか?」と訊いたのだった。
「・・・ノミ取りシャンプーとか、そういう」
「あんた、今、頭の中で犬の俺洗ってるだろ」
「──ぎくっ」
なかなかやるなぁ、アー君、と。
額を流れる冷や汗を拭ったライアンの肉のない頬を思い切り引っ張ってやろうか、と思ったキニアンだった。
それをしない代わりに、律儀で真面目な青年は「頼む」と頭を下げたのだった。
「ちょっ、アー君?!」
ぎょっとしたライアンに、キニアンはやはり真剣な瞳を向けたのだった。
「あんたの実家、無添加の化粧品とかも作ってるんだろう? そのツテでさ、何かないか?」
「・・・どうしたの? もしかして、薄毛の悩みでも」
「違うよ!」
どこまで真剣なのか分からないライアンとの会話に、さすがに痺れを切らしそうになったキニアンだった。
「カノンがさ」
「え、お兄ちゃんが薄毛」
「そこから離れろ、ほんと!!」
無愛想な見た目に反して心根のやさしい青年が声を荒げるのは、実は8割方この金髪美人の前だったりする。
「どうしたの? 疲れて髪が荒れてきた?」
けれど、次の瞬間にはすべて分かったような碧眼で見つめてくるから、キニアンは彼にも一目置いているのである。
「・・・あぁ」
「仕事、大変なんだね」
「どうなのかな・・・あいつ、弱音とか吐かないし」
「でも、いつもよりちょっと多めに甘えてきたりとか」
「──・・・よく分かるな」
苦笑を返すキニアンに、ライアンはにっこりと微笑んだ。
「食事も睡眠も摂ってるから、やっぱり精神的なことなんじゃないかなって・・・俺はあんまり興味ないけど、いい香りのするシャンプーとか入浴剤とか、そういうの使って風呂に入ったら、少しは疲れが取れるんじゃないかと」
「アー君はやさしいね」
「普通心配するだろ」
大事な大事な、かけがえのない存在なのだから。
「そういうことなら、協力しましょ」
「ほんとか?! ありがとう!!」
喜色満面になり、華奢に見えて脱いだらスゴい身体を抱きしめるキニアン。
一瞬目を丸くしたライアンは、弟のように可愛がっている青年を抱き返してやりながら、硬さと厚みを増したその身体に笑みを浮かべたのだった。
**********
・・・寝落ちした。
久々のわんこかわゆす。キニアンはみんなのおも・・・みんなの弟です。
「頼みがあるんだ」
じっと見つめてくる綺麗な若葉色の瞳。
痛いくらいに真剣なその瞳に込められた想いに応えるべく、ライアンは「うん」と頷いた。
「キスしてくれたら」
「あー、はいはい」
本当は「いいよ」と繋げるつもりだった言葉は最後まで言わせてもらえなかったライアン。
しかし、実際にキスされたかといえば、そういうわけでもない。
「キスは無理だから、ハグで勘弁してくれ」
正面から相手を抱きしめ、ポンポンと見た目以上にしっかりとした広さのある背中を叩く。
何だか軽くいなされた気がして、からかうつもり満々だったライアンは愕然として碧眼を瞠った。
「・・・アー君が遊び慣れてしまった」
「人聞き悪いこと言うなよ・・・」
「だって、前は紅くなるか怒るかしてたのに」
つまんなーい! と、ぶーぶー文句を言っている男に、キニアンは大きくため息を零した。
「俺だって学習します。毎回毎回、遊ばれてたまるか」
「ちぇっ。アー君、やればデキる子だもんなぁ」
「それ、全然褒められてる気がしないよ」
「じゃあご褒美のちゅーを」
「だからそのネタはもういいっていうの!」
これだからB型はスキンシップ過剰で困る! と母親を思い出す。
「やぁだなぁ。何言ってるの! おれは誰彼構わずサカったりしないよ?」
「・・・サカってたのかよ」
「可愛い子だけなんだから」
「女だけにしとけよ」
「誤解だよ! 男はここの一家くらいだって!」
いやいやいや、と言いたくなったキニアンだった。
ライアンの言葉が示すものがファロット一家だということは分かっているし、ソナタを除けば全員男なファロット一家のことはキニアンだって大好きなのだけれど、ライアンが口にすると本気っぽい。
とても本気っぽい。
「言っておくけど、アー君も入ってるからね」
「いや、入れなくていいよ」
「遠慮しなくていいってば」
「いや、ほんと人の話聞けよ」
彼との友人関係も、もう10年近くなるのだから、キニアンにだってこれくらいのツッコミは入れられるようになっているのだ。
「で、なに?」
やっと本題に入れる、と思ってほっとしたキニアンは、ちょっとばかし表情を引き締めた。
そして。
「──いいシャンプー知らないか?」
と、言ったのだ。
思わず目をぱちくりさせてしまったライアンだった。
「──ん?」
なんだって? と首を前に出したライアンに、キニアンはもう一度「オススメのシャンプーないか?」と訊いたのだった。
「・・・ノミ取りシャンプーとか、そういう」
「あんた、今、頭の中で犬の俺洗ってるだろ」
「──ぎくっ」
なかなかやるなぁ、アー君、と。
額を流れる冷や汗を拭ったライアンの肉のない頬を思い切り引っ張ってやろうか、と思ったキニアンだった。
それをしない代わりに、律儀で真面目な青年は「頼む」と頭を下げたのだった。
「ちょっ、アー君?!」
ぎょっとしたライアンに、キニアンはやはり真剣な瞳を向けたのだった。
「あんたの実家、無添加の化粧品とかも作ってるんだろう? そのツテでさ、何かないか?」
「・・・どうしたの? もしかして、薄毛の悩みでも」
「違うよ!」
どこまで真剣なのか分からないライアンとの会話に、さすがに痺れを切らしそうになったキニアンだった。
「カノンがさ」
「え、お兄ちゃんが薄毛」
「そこから離れろ、ほんと!!」
無愛想な見た目に反して心根のやさしい青年が声を荒げるのは、実は8割方この金髪美人の前だったりする。
「どうしたの? 疲れて髪が荒れてきた?」
けれど、次の瞬間にはすべて分かったような碧眼で見つめてくるから、キニアンは彼にも一目置いているのである。
「・・・あぁ」
「仕事、大変なんだね」
「どうなのかな・・・あいつ、弱音とか吐かないし」
「でも、いつもよりちょっと多めに甘えてきたりとか」
「──・・・よく分かるな」
苦笑を返すキニアンに、ライアンはにっこりと微笑んだ。
「食事も睡眠も摂ってるから、やっぱり精神的なことなんじゃないかなって・・・俺はあんまり興味ないけど、いい香りのするシャンプーとか入浴剤とか、そういうの使って風呂に入ったら、少しは疲れが取れるんじゃないかと」
「アー君はやさしいね」
「普通心配するだろ」
大事な大事な、かけがえのない存在なのだから。
「そういうことなら、協力しましょ」
「ほんとか?! ありがとう!!」
喜色満面になり、華奢に見えて脱いだらスゴい身体を抱きしめるキニアン。
一瞬目を丸くしたライアンは、弟のように可愛がっている青年を抱き返してやりながら、硬さと厚みを増したその身体に笑みを浮かべたのだった。
**********
・・・寝落ちした。
久々のわんこかわゆす。キニアンはみんなのおも・・・みんなの弟です。
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