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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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お休みがあるというのは気分が楽ですね。もう、ここのことろ・・・ことろ、て何? ちっちゃいトロってこと? あぁ、すみません、まだ頭が寝てるようで。ここのところ23時過ぎまで起きてるのがしんどいので寝てしまうのですが、それでも朝はやっぱり眠い・・・かといって、カフェインを摂取するとまた身体が冷えてしまうしなぁ、とちょっとしたジレンマを抱えております。

家のPCはメモリ不足で動きが悪くなってきました。買った当時は、デュアルコアの入ったPCってわりと先端行ってたんだけどなぁ・・・買い換えようか、メモリ増設してやり過ごそうか悩んでいます。でも、ブルーレイは見られるようにしたいしなぁ。でもWindows7は使いづらいから嫌だしなぁ(笑)Windows7にするなら、4GBくらいメモリ乗せないと動き悪いし、でも64bitにすると使えないソフトが・・・じゃあWin7ProにしてXPモード使うか・・・とか色々悩んでいます。

そもそも、データや環境を移行するのが面倒なので、会社でも新しいPC買ってくれるって言われてるんですが、渋ってるんですよ(笑)まぁ、4年近く使っているPCなので、そろそろ痛んで来る頃ではあるんですけどね。しかし、クアッドコアのPCを処分するのはもったいない(^^;)むしろ、これを自宅用にくれ(笑)余裕のスペックだ。

まぁ、そんなこたぁどうでもいいんですが、眠いのでカノキニ。

**********

カノンは、ちょっと膨れていた。
せっかくのデートだと思って昨日髪を切った。
元々長くはなかったから毛先を整えた程度だけれど、でも、それでも目にかかっていた前髪だって切ったし、襟足だって短くなったのだ。

──それなのにっ!

鈍感を絵に描いたような彼氏は、全然まったくこれっぽっちもそんなことに気づいてくれない。
横では可愛い恋人がむぅぅ、とか、ぷくぅぅぅ、とか頬を膨らませているというのに、キニアンはひたすら前を見て歩いている。
一応手は繋いでいるのだけれど、こっちになんて意識を向けてくれない彼氏に、カノンはそろそろキレそうだった。
でも、「ぼく、髪切ったんだよ!」なんて、自分から言ってやるのも癪で、でも気づいて欲しくて、繋いでいる手をぎゅっと握ってみた。
ん? とようやく視線を落としてきた大型犬を、カノンはちょっとばかし睨みつけてやった。

「ん?」

きょとんとして首を傾げているのに腹が立って、ふいっ、と顔を背けた。

「・・・何だよ」
「何でもない」
「あっそ」
「・・・・・・」

何だよはこっちの台詞だよ! と思ったカノンだったけれど口には出さず、ますます渋面になるのみであった。


+++++


何だか、カノンの機嫌がよろしくない。
馬鹿だ鈍感だと言われていても、機嫌がいいか悪いかくらいは分かる。
けれど、不用意なことを口にすると怒られるし、と思って口を噤んでいたキニアン。
秋の風は冷たさを増してきたが、日射しは穏やかであたたかい。
散歩をするには絶好の好天だったが、彼の恋人の心はどうやら曇り空らしい。

──・・・雷雨にならなきゃいいけど。

ちらり、と視線を向ければ、ふわり、ふわりと揺れる銀の髪。
少し前に会ったときよりほんのちょっと短くなっているところを見ると、気分転換をしたのだろう。
それなのに、どうしてこの女王様は不機嫌なのか不思議で仕方ない。
自分が原因だなんてこれっぽっちも思っていない青年は、繁華街を歩いているときにふと首を傾げた。

──・・・ん? 何だ、これ・・・?

上手く言い表せないが、違和感がある。
人ごみの中を歩くときはいつも以上に聴覚のボリュームを制限しているが、そういうことではない。
むしろこんな雑踏でフルボリュームにしたら頭痛と耳鳴りで倒れる自信がある。
だから、ボリュームがちいさいことに対する違和感ではないはずだ。
しかし、原因が分からない。
仕方なく少しボリュームを上げたが、やはり奇妙な違和感は消えてくれない。
思わず立ち止まった。

「──アリス?」

カノンも立ち止まり、見上げてくる。

「あ。止まった」
「へ?」
「いや、何か、さっきから耳がおかしくて」
「耳? 人ごみ疲れた?」

ちょっと前までぶすくれていたというのに、こういうときには心配そうな顔になる可愛い恋人に、キニアンは首を振った。

「平気。何でもない」
「でも」
「この先だろ? 行こう」
「うん・・・」

カノンの目当ての洋品店へと向かう途中なのだが、歩き始めると再びあの違和感が訪れた。

──何だ・・・? 何がおかしいんだ・・・?

耳にはちょっと自信がある。
雑踏の中だろうとボリュームを絞っていようと、『音』が原因である限り分からないはずがないというのに。
そうして、彼は再び立ち止まった。

「・・・アリス? 大丈夫?」

耳が痛いならどこかで休むか、と言ってくるカノンに、キニアンは「そうか」と得心した。

「お前、疲れてないか?」
「──ぼく?」
「おろしたての靴履いてるとか」
「靴?」
「足痛かったりしないか?」
「ちょ、どうしたの?」

気づいてしまえば、とても簡単なことだった。

「足音がする」
「──え?」
「お前、今日足音がする。いつもはしないのに」
「・・・・・・」
「何か変だと思ったら、お前の足音だったんだな」

足、痛くないか? と訊ねてくる彼氏に、カノンは首を振った。

「自覚ないのかも知れないし、どこか入ろう」

服はそれからでもいいだろう? と言えば、僅かに頬を染めるカノン。

「なに?」
「だって・・・」

「ここ、ホテル街・・・」と。
言われてはっとして周囲を見回す。

「なっ、ちがっ! そういう意味じゃなくて! どこか喫茶店とか!!」
「・・・アリスのむっつり」
「だっ! お前が店こっちだって言うから!」
「ほんとだもん! この先にあるんだもん!」
「と・・・とにかく! さっさとここ抜けて、休憩するぞ」
「・・・ご休憩」
「カーノーン!!」

ボソッと呟かれたカノンの言葉に、紅くなって狼狽える青年。
それを見て、カノンはくすっと笑った。

「じょーだん。足は痛くないけど、ありがと、アリス」
「・・・何が」
「何でもない!」
「・・・何だよ」

まぁ、笑ってるし、機嫌が直ったならいいか、と。
ほんの少し釈然としない部分はあるけれど、また手を繋いで歩き出す。

「ねぇ、アリス」
「んー」
「ぼくね、髪切ったの」
「うん、知ってる」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


直後、「気づいてるなら何で言わないの?!」と特大の雷を落とされて、目をぱちくりさせるキニアンなのであった。


**********

今日の、わんこ。
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