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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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週末は熱出して寝てました(笑)いや、そんなに上がらなかったから、金曜に会社休んで、土日でだいぶ回復はしましたけどね。というか、不動産屋巡りで寝てる場合じゃないし・・・。しかし、このだるさと吐き気は出社拒否症候群かしら・・・?(笑)

まぁ、この気温の差じゃ、体調崩すわな。

皆様も、どうぞお気をつけ下さい。

生存確認代わりの、なぜかDFF。


**********

「──光が懐かしいか?」

すれ違い様、セフィロスは黒い鎧を纏った、自身より更に大柄な男にそう声を掛けた。
カオスに召喚されたとはいえ、セフィロスも、鎧の男──ゴルベーザも、他の面々も、誰ひとりとして闇の星の下に生まれついたものなどいない。
皆、それぞれの理想や理念を以て動いていた。
だが、度重なる戦争や迫害、他者から植え付けられた悪意、裏切りなどが、彼らを蝕んでいったのだ。

「・・・所詮、光と影は相いれぬもの」

背中を向けたままのゴルベーザの言葉に、セフィロスはふ、と笑った。
魔晄を浴びたものの証である碧眼──ライフストリームそのものとなったセフィロスのそれは、なぜか深い哀しみに満ちているようにも見える。

「お前の方こそ、戻れるものならば戻りたいと願っているのではないか?」
「喪ったものは、還らない」
「セフィロス?」
「失われた時も、また同じだ」

どこか、自嘲気味の声音。
ゴルベーザの表情は仮面に隠れていて分からないが、それでも何かを考えている様子であった。

「・・・お前の世界からコスモスに召喚されたのは・・・クラウド、とか言ったか」
「それが?」
「あの青年も、『うしなわれた』もののひとつか?」

セフィロスは、半身を翻してその形の良い唇を三日月型に歪めた。

「──私が奪った」
「お前が?」
「夢も、希望も、家族も──友でさえも」

クラウドにとって、初めてとも言える『友達』は、セフィロス自身にとっても『友』であった。
アンジールやジェネシスとは少し毛色が違うが、いつでも真夏の太陽のような笑みを浮かべていたあの男も、大切な友人であり、戦友であった。
そして、その恋人であり、クラウドの旅の仲間であった古代種──セトラの少女。
その生命を奪ったのも、また。

「──だから、私が与える」

あれが戦う理由も、存在する意味も、憤りも哀しみもあらゆる感情すべて、あの『人形』に与えてやるのだ。

──憧れてたのにっ!!

そう涙ながらに叫んで刃を向けてきたのは、まだまだ幼さの残る可愛らしいまでの顔立ちの少年の頃だった。
神羅の一般兵だったあの頃は、剣などまともに使ったこともなかっただろうに。
ソルジャークラス1stの中でも抜群の実力者であり、当時『英雄』とまで呼ばれていた自分に傷を負わせた。
母ジェノバの奪還に気を奪われていたとはいえ、有り得ない失態であった。
それでも、あの頃のクラウドの瞳はまだ魔晄に染まってはおらず、怒りできらきらと輝いていた。

「・・・あれは、興味深い」
「ふむ。お前が何かに興味を抱くことがあったのか」

ゴルベーザの的確な言葉に、セフィロスは喉の奥で笑った。

「そうだな。だから、あれは面白い」

友であった男の記憶を借りただけの『自称』ソルジャークラス1stが、剣を交えるたびに強くなっていく。
瞳に宿る強さもまた。
自分と同じ冷たい魔晄色の瞳に、戦うその瞬間だけ焔が見える。

「・・・あれが、本当にあれの意思なのか・・・」

それとも、また誰かの記憶や思考を借りているだけなのか。

「弟と慣れ合うのは構わんが、どう足掻いたところであちらには戻れないぞ」
「言われるまでもない──所詮、相いれぬものだ、と言ったはずだ」

ゴルベーザの返答に、セフィロスは「そうか」と薄く笑った。

「ならば、お前も戦いを愉しめ」

──この私のように。


そう言って、セフィロスは去っていった。
ゴルベーザも踵を返して歩を進めようとし、ふと脚を止めた。


「──・・・それでも、光に憧れるものだ」

己の命を削って戦う呪われた暗黒騎士でありながら、光を纏う聖騎士へと転じた弟のように。

そして、きっと・・・。


**********

ゴルベーザ兄さんかっこ良すぎ。極度のブラコンだとしても、大好きだよ。
セフィロスも、変態のフリして実は英雄だった頃の記憶はちゃんとあって・・・星を滅ぼそうとしていた頃のセフィロスはもういないんじゃないかと。たぶん、FF7のクラウドとの最後の戦いで、ある意味救われたんじゃないかなぁ。だから今は、ただただ、クラウドを導きたいだけなんだと思う。ソルジャーとして、先輩として、一度道を誤ったものとして。
だって、やろうと思えばセフィロスは一瞬でクラウド殺せると思うんだ(笑)まぁ、クラウドもジェノバ細胞植え付けられてるから、ヴィンセントやセフィロスと一緒で本当の意味では死ねないんだけどさ。それを、クラウドがリミット技使うまで戦闘を引き伸ばして、「戦う理由が欲しい」とか「夢を失くした」とか言うクラウドの前に何度でも現れて、『生きる』ということに執着させている気がする。

『ハタから見たらストーカーでも、美形だったら「一途な人」で済む』

って名言、どこで読んだんだったかなぁ・・・。
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