小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
アイドルnaヴァンツァーが書きたくなりました。ねずみーシーに行くやつ。もう、ここ1年くらい行ってないので、記憶があやふやですが・・・。
**********
「初デートは遊園地って、決めてたんだ」
そう、子どものようなきらきらとした笑みを浮かべる抜群の美貌を誇るアーティストに、シェラは少なくはない驚きを覚えていた。
あまり詳しくは聞かなかったけれどヴァンツァーは家庭の事情で幼い頃にも遊園地に行ったことがないのだそうだ。
だから遊園地に行きたい、という彼の意思を尊重するのはまったく構わなかったし、忙しい彼の息抜きになるのならばそれでいい、と思った。
トップアーティストに名を連ねる青年なので、お目付け役とばかりにマネージャーとカメラマンがついてくるのは仕方のないことだ。
職業柄恋人の存在をおおっぴらには出来ないので、何かあったときには撮影の一環だということにするためであろう。
「うーわぁー。すごー」
お目当てのパークへ向かうモノレールの中から既に興奮の青年に、シェラはくすくすと笑った。
お忍びで出かけるときはいつも伸ばした前髪を下ろし、アーティストらしからぬデニムにパーカーといった軽装で出かける青年は、ステージ上の華やかさが嘘のように大人しくて目立たない。
今日は風の強い海辺に向かうということで更に帽子まで被っているため、不審者一歩手前か引きこもりの青年といったの雰囲気だ。
平日は親子連れの姿も少なく、入場客自体が少ない。
パークへ向かうモノレールの中も、この車両には3組程度の客だけだ。
向かいの席にはマネージャーである金髪の麗人と黒髪の美丈夫が並んで座っている。
面倒くさそうな顔をしているのはどちらも同じだった。
お目付け役が面倒というよりは、「「なぜこいつと遊園地になんぞ行かねばならんのか」」といった顔だ。
これでもこのふたりは恋人どうしではあるのだが、およそその単語が醸し出す甘い雰囲気からは遠く、1光年くらいは離れていそうだ。
「シェラは行ったことあるの?」
「シー?」
「うん」
「何回かあるよ」
「・・・シーの方は恋人どうしで行くって、聞いたことあるよ」
「なぁに、やきもち?」
「そんなんじゃないけど・・・」
くすくすと笑って顔を覗き込んでくる菫色の瞳から顔を逸らした青年に、シェラはため息とともに告げたものだ。
「いつもの通り、大学の友達と」
「男?」
「女の子ふたり」
「じゃあ安心だ」
「・・・何でかな」
おかしいだろう、と眉をそびやかしたシェラに、ヴァンツァーはかろうじて見える口許に笑みを浮かべた。
「だって、同性でしょう?」
「違うよね? だいぶ間違ってるよね?」
「何で?」
「いや、もう、何でって訊くことが間違ってるよね?」
「そうかなぁ」
「じゃあ、ヴァンツァーは私を女の子だと思って付き合ってるわけ?」
本名でもあり、芸名でもあるそれは、よくある名前というわけではないが、いないわけでもない。
だから、偽名を使うことはないだろう、という判断のもと、この名前で通すことにしたのである。
そもそも、今のヴァンツァーを見てステージ上の彼を想像出来る人間はそうそういない。
「俺は、女の子みたいに綺麗な男前のシェラと付き合ってると思ってるよ」
「・・・なんか、上手くはぐらかされてる気がするな」
「──あ、次だよ」
車内にアナウンスが流れ、モノレールはパーク前の駅に到着した。
「チケット買ってくるね」
「俺買いたい!」
キョロキョロ周りを見回していた遊園地初体験の青年がそう言うので、シェラはやはりちいさく笑って「あそこがチケットブースだよ」と指さした。
開園前で、しかも平日となると、休日のように長蛇の列ということはない。
けれど、現在イヴェントでハロウィンを開催しているため、既に人の姿が見られる。
その客も、多くは年間パスポートを持っている客だと思われる。
「大人2枚ください」
「──あれ、ナシアスさんたちのは?」
「自分たちで買うんじゃない?」
知ったことではない、といった口調の青年に、思わず背後を振り返ったシェラである。
にっこり笑った金髪の麗人は、隣の男を見上げた。
「──だ、そうだ。バルロ、買っておいで」
「・・・はいはい」
相棒である一眼レフのカメラの入ったバックを肩に掛け直し、バルロはブースへ向かった。
***********
相変わらず、いつ終わるのかノープラン。
しかも、キャラが思い出せない・・・。
「初デートは遊園地って、決めてたんだ」
そう、子どものようなきらきらとした笑みを浮かべる抜群の美貌を誇るアーティストに、シェラは少なくはない驚きを覚えていた。
あまり詳しくは聞かなかったけれどヴァンツァーは家庭の事情で幼い頃にも遊園地に行ったことがないのだそうだ。
だから遊園地に行きたい、という彼の意思を尊重するのはまったく構わなかったし、忙しい彼の息抜きになるのならばそれでいい、と思った。
トップアーティストに名を連ねる青年なので、お目付け役とばかりにマネージャーとカメラマンがついてくるのは仕方のないことだ。
職業柄恋人の存在をおおっぴらには出来ないので、何かあったときには撮影の一環だということにするためであろう。
「うーわぁー。すごー」
お目当てのパークへ向かうモノレールの中から既に興奮の青年に、シェラはくすくすと笑った。
お忍びで出かけるときはいつも伸ばした前髪を下ろし、アーティストらしからぬデニムにパーカーといった軽装で出かける青年は、ステージ上の華やかさが嘘のように大人しくて目立たない。
今日は風の強い海辺に向かうということで更に帽子まで被っているため、不審者一歩手前か引きこもりの青年といったの雰囲気だ。
平日は親子連れの姿も少なく、入場客自体が少ない。
パークへ向かうモノレールの中も、この車両には3組程度の客だけだ。
向かいの席にはマネージャーである金髪の麗人と黒髪の美丈夫が並んで座っている。
面倒くさそうな顔をしているのはどちらも同じだった。
お目付け役が面倒というよりは、「「なぜこいつと遊園地になんぞ行かねばならんのか」」といった顔だ。
これでもこのふたりは恋人どうしではあるのだが、およそその単語が醸し出す甘い雰囲気からは遠く、1光年くらいは離れていそうだ。
「シェラは行ったことあるの?」
「シー?」
「うん」
「何回かあるよ」
「・・・シーの方は恋人どうしで行くって、聞いたことあるよ」
「なぁに、やきもち?」
「そんなんじゃないけど・・・」
くすくすと笑って顔を覗き込んでくる菫色の瞳から顔を逸らした青年に、シェラはため息とともに告げたものだ。
「いつもの通り、大学の友達と」
「男?」
「女の子ふたり」
「じゃあ安心だ」
「・・・何でかな」
おかしいだろう、と眉をそびやかしたシェラに、ヴァンツァーはかろうじて見える口許に笑みを浮かべた。
「だって、同性でしょう?」
「違うよね? だいぶ間違ってるよね?」
「何で?」
「いや、もう、何でって訊くことが間違ってるよね?」
「そうかなぁ」
「じゃあ、ヴァンツァーは私を女の子だと思って付き合ってるわけ?」
本名でもあり、芸名でもあるそれは、よくある名前というわけではないが、いないわけでもない。
だから、偽名を使うことはないだろう、という判断のもと、この名前で通すことにしたのである。
そもそも、今のヴァンツァーを見てステージ上の彼を想像出来る人間はそうそういない。
「俺は、女の子みたいに綺麗な男前のシェラと付き合ってると思ってるよ」
「・・・なんか、上手くはぐらかされてる気がするな」
「──あ、次だよ」
車内にアナウンスが流れ、モノレールはパーク前の駅に到着した。
「チケット買ってくるね」
「俺買いたい!」
キョロキョロ周りを見回していた遊園地初体験の青年がそう言うので、シェラはやはりちいさく笑って「あそこがチケットブースだよ」と指さした。
開園前で、しかも平日となると、休日のように長蛇の列ということはない。
けれど、現在イヴェントでハロウィンを開催しているため、既に人の姿が見られる。
その客も、多くは年間パスポートを持っている客だと思われる。
「大人2枚ください」
「──あれ、ナシアスさんたちのは?」
「自分たちで買うんじゃない?」
知ったことではない、といった口調の青年に、思わず背後を振り返ったシェラである。
にっこり笑った金髪の麗人は、隣の男を見上げた。
「──だ、そうだ。バルロ、買っておいで」
「・・・はいはい」
相棒である一眼レフのカメラの入ったバックを肩に掛け直し、バルロはブースへ向かった。
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相変わらず、いつ終わるのかノープラン。
しかも、キャラが思い出せない・・・。
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