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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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思いついてしまいました・・・すぐには書きませんし、まぁ、1話とか2話で終わる話です。もしかしたら拍手に載せるかもですね。内容は、若干ヘタレてるけどかっこいいかも知れないヴァンツァー系?(どんな系)シェラたんは、相変わらずひたすら可愛いはず。
かっこいいヴァンツァーが書けないなら、せめて可愛いヴァンツァーは書いてやろうと思って書いたりするんですが、なぜか彼が『可愛い』アピールをするとふてぶてしくなるんですよねぇ・・・何でかしら? やっぱりキニアンと違って計算してる感が強いからでしょうか・・・ヴァンツァーって、お馬鹿なのに無駄に頭が良いので、ちょっと1回ほんとに馬鹿なヴァンツァー書いてみようかな・・・『縁日』を「みどりの日~」って読んだり、『1ダース』を「5個か10個!」と言っちゃうような、どっかの西川君の歌にあるようなヴァンツァーを・・・『Oh, My Girl.喋らないでおくれ 姿麗しききみよ』ってなもんで・・・自分で言っててハマりすぎて怖くなってきた・・・でも新境地が開けるかも知れない。

まぁ、それは置いておくとして、ヲタいきますよ。

**********

──コンコン。

ノックの音に、ヴァンツァーはいつも通り反応しなかった。
また、部屋を訪れた男も、返事があると思っていなかったので、「入るよ」と言ってドアを開けた。
相変わらずゲーム機に目を落としている息子の様子を見て、サリエラはくすくすと楽しそうに笑った。

「・・・なに」

さすがに気になったのか、ヴァンツァーは顔を上げないまでも言葉だけは発した。

「いや、お前はやっぱり可愛いね」
「・・・何の話だよ」
「わたしは、お前があの子を連れてきてくれたことを、心から嬉しく思っている」
「へぇ」
「あんなに可愛らしいお嬢さんが男の子だというのは少し驚いたが」
「言ってることおかしいよ。男なのにお嬢さんって」
「わたしは、お前が選んだ子なら、男でも女でも構わないと思っている」

ゲームばかりやっているとはいえ、超一流大学を異例のスピードで卒業しているヴァンツァーの頭の回転は速い。
話の見えてこない父との会話に少し苛立ったように眉を寄せると、ようやく顔を上げたのだった。

「何が言いたいの?」
「あの子とは、ゲームショップで出会ったそうだね」
「それが?」
「それから、あの子がお前に猛アタックしたとか」
「だったら何?」
「ひと目惚れだったんだそうだよ。『2.5次元がいた!』って言ってね」

瞳を輝かせていたシェラの様子を思い出してくすくすと笑う壮年。
どこまでも上品なその様子に、ヴァンツァーは大袈裟なため息を吐いた。

「父さんたちはあいつが気に入ったんだろう? だったらそれでいいじゃないか」
「あの子は、とても正直な子だね。まさか、息子を『2.5次元』扱いされるとは思っていなかったよ」

静かに、けれどどうやらその言葉がかなりツボにハマっているらしく、脇腹を押さえている。

「ジャスミンも色々な意味で規格外だったけれど、うちの子たちは本当によく当たりクジを引くね」
「当たり? あいつが? どこが。馬鹿だし、単純だし、口煩いし、すぐ外に連れ出そうとするし」
「──でも、お前はあの子が好きなんだろう?」
「は?」

何の話だ、という顔つきになったヴァンツァーに、サリエラはやさしい微笑みを向けた。

「何せ、いくらわたしたちがお前に『結婚しなさい』と口煩く言っていたとはいえ、あの子を選んだのはお前の意思だものねぇ」
「・・・・・・」

何だか妙に引っかかる言い方をする父に、ヴァンツァーは思い切り眉を寄せた。

「お前が貸したゲームも、自力でやると言っていたよ。お前と話をするチャンスでもあるから、とね。いじらしい子じゃないか」
「馬鹿で単純なだけだろう」
「そうかな? 仮にそうだとしても、お前にとってはそこが好ましいのだろう?」
「何でそうなる」
「だって、あの子は下手な計算をしないからね」
「しないんじゃなくて、出来ないんだ」
「同じことだよ。お前とデート出来ると思えば笑顔を見せるし、嫌われているのだろうかと不安になれば下を向く。小細工なしの体当たり。さぞ、お前には新鮮だったことだろう」
「別に」

呟き、ゲームを再開するヴァンツァー。

「お前の選んだ恋人が、あんなに可愛らしい子で嬉しく思うよ」
「それさっきも聞いた」
「あぁ、すまない。だが、本当に嬉しいんだ」
「・・・・・・」
「明日のデートが、楽しいものになるといいね」
「・・・まだするって決まったわけじゃ」
「お前の言った通り、あの子は単純だ。だから、お前とデートが出来ると思えば頑張る」
「・・・・・・」
「きっと、約束通り5章まで進めるよ」
「ふぅん」

話はそれだけ? と興味がなさそうな様子の息子にもう一度微笑みを向けると、「邪魔をしたね」と言ってサリエラは部屋を出て行った。


**********

パパよりかっこいいヴァンツァーなんていうのは、絶滅危惧種どころか太古の昔からですら存在しているわけもないので、やっぱり最初から底辺に設定しておくとダメージが少なくて済みますね。無理してかっこつけさせようとするからイタい子になるんだよ(笑)
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