お話は、なんとシェラが成長するとリバになるのです(コラ)いや、マジで。どうせヴァンツァーがヘタレてるんなら、男前シェラにしっかり男前になってもらおうかなー、と思って。うん。間違ってない。
ひと回りちょっと違うのかな。シェラ4歳のときに、ヴァンツァー二十歳くらい。シェラ16歳のときに、ヴァンツァー32歳くらい。うん、こんなもんだろ。
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純白の綿のワンピースに身を包んだ美少女が、なぜか自分の上に乗り上げてきている。
意味が分からなくて、ヴァンツァーはぱちくり、と瞬きをした。
ずっと手元で成長を見守ってきた大切な存在が、見たこともない男の顔をして告げた。
「私が、父様を幸せにしてあげる」
「・・・シェラ?」
そうして、ヴァンツァーの嗜好に合わせられるように、男役と女役の両方を勉強してきたのだ、と天使の美貌で言った。
あまりの衝撃に、言葉が紡げなかった。
蝶よ花よと育てた子が、自分の知らないところで操を捨て去っていた──それも、自分を幸せにするためだ、と言って。
「そんなに哀しそうな顔をしないで・・・父様には、気持ちよくなって欲しいから」
ふわり、と羽が触れるように軽いキスをされても、子どもの頃にしていたそれと何が違うのか分からなかった。
「私はどちらでも構わないけど・・・あぁ、ダメだよ。そんなに可愛い顔をしては」
少し困ったように笑ったシェラは、ゆったりとその紅い唇に笑みを乗せた。
「──今回は、私が抱くよ」
「・・・『は』・・・?」
「つらかったり、痛かったりしたら、次から父様が私を抱けばいい」
「──っ、シェラ!」
聖母のような顔で禁忌を犯そうとしている我が子同然の存在は、ちいさい頃から繰り返し口にしてきた言葉を、今このときも唇に乗せた。
「・・・愛してる────ヴァンツァー」
父としてではなく、ひとりの男として名前を呼ばれ、愛を乞われたのは、これが初めてだった。
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ワンピースやドレスのままの男前なシェラが若干鬼畜気味にヴァンツァーを攻める、というシチュに、現在どっぷりハマっています・・・終わったな、私の脳みそ・・・でもなんか燃えるんだよ、このシチュ。
何かのパーティーとかの席で、ドレス姿のシェラがカーテンの影で薬を盛られたヴァンツァーにイケナイことをしていればいい、と・・・まぁ、そういうことですわ(笑)
でも、他の人の前だと、ろりろりきゅん♪な感じのシェラたんなんですよ。「お父様は、シェラと結婚するのよ!」とか言って、周りの大人たちの笑みを誘っている裏で、「人が来るかも知れないね」「・・・っ」「感じてるの?」「・・・シェ・・・ラ、っ」「──口、塞いでおいてあげるね」ってなことをやっているわけです。
・・・・・・これ何てエロゲ?