小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
書いている途中で寝てしまいました(笑)
ようやく1週間終わりました。
Q.ほぼ残業していないのに、この疲労は何でしょうか? A.怠け癖です(笑)
いやいや、怠け者だと思ってしまうからこそ、危ないんですよ。身体が訴えてきているときに対処してあげないとね。
楽しいこと、たくさん考えよう、っと。
ようやく1週間終わりました。
Q.ほぼ残業していないのに、この疲労は何でしょうか? A.怠け癖です(笑)
いやいや、怠け者だと思ってしまうからこそ、危ないんですよ。身体が訴えてきているときに対処してあげないとね。
楽しいこと、たくさん考えよう、っと。
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もしヴァンツァーに負ければ1勝2敗。
カノンに負ければそこでおしまいだ。
恐ろしくて考えたくはないが、きっと離婚まではいかないだろう・・・と思いたい。
だが、しばらく会ってもらえないかも知れない──それは避けたい。
・・・この勝負、負けられない。
しかも、相手はヴァンツァーだ。
同じ男として、およそ望むべきすべてのものを持っている人物だから、尊敬出来る人であるのは間違いない。
けれど、何かといえばカノンの口から零れる名前に、面白くないものを感じるのは事実。
「キニアン」
呼ばれて「はい」と返事をすれば、カノンによく似た、けれど雰囲気はまったく違う美貌にゆるりと笑みを浮かべた。
「──男の嫉妬は見苦しいぞ」
「~~~~~~~~っ!!」
分かってるよそんなこと! と言いたくなったキニアンは、代わりに表情を引き締めてこう言った。
「・・・負けません」
「いい眼だ」
どこか愉しそうな表情になった男は、テーブルに肘をつけた。
キニアンもそれに倣う。
大きさはさして変わらないが、硬い手だ。
鍛え方が違うのだろう、と漠然と思いはしたが、それでも挑まなければならない。
もしヴァンツァーに勝つことが出来たら、自分の中で何かがひとつ変わる気がする。
「Ready」
ソナタの声に、ふぅ、と息を吐き出す。
「──Go!!」
──タンッ。
──・・・え・・・?
何か信じられないものを見るような目で、眼前の美貌を凝視する。
口許に薄っすらと笑みを浮かべた男は、静かに口を開いた。
「言い忘れていた。──手加減はしない」
右手の甲に感じる硬く、冷たい感触に、キニアンは呆然となった。
「はやっ!!」
「・・・大人気ない」
ソナタの驚いた声にも、シェラの怒気を孕んだ呟きにも、涼しい顔を崩さない。
「本気でかかってくる相手に手加減するのは失礼だからな」
「・・・貴様、どの口がそれを言う」
かつては、一度だって本気で戦ってくれたことなどなかったくせに。
そう、恨みがましい視線を向けるシェラ。
「俺は、負けるつもりで戦ったことは一度もない」
「・・・・・・」
「勝たせてやったところで、納得しないだろう」
まだぼーっとしている青年に、ヴァンツァーは珍しく年長者らしいあたたかみのある瞳を向けた。
「──あとは、ふたりの問題だ」
そう、残すはカノンひとり。
2度負けているキニアンは、ここでカノンに確実に勝たなければならない。
憮然とした表情のままでいるカノンに目を向ける。
「やるよ」
「・・・カノン」
「言っておくけど、負ける気ないから」
「・・・・・・」
糾弾するように真剣な瞳を向けてくる青年に、キニアンはため息を零して左の肘をテーブルにつけた。
ぴくり、とカノンの眉が寄る。
「・・・なに?」
「お前左利きだろう?」
「だから、なに?」
「フェアじゃないから」
「馬鹿じゃないの? そんなことしたらアリス負けるよ? ぼく、ほとんど両利きだし」
「うん。でも、言い訳したくないから」
むっとした表情になったカノンだ。
「ぼくが利き手じゃなかったから負けた、って言い出すってこと?」
「違うよ」
これには苦笑したキニアンだ。
「全力じゃないお前に勝ったって、俺が納得出来ないから」
「・・・・・・」
「気乗りはしないけど、帰ってきて欲しいのは嘘じゃない」
困ったように眉を下げる端正な容貌。
カノンはやはり仏頂面で「分かった」と呟いた。
「──本気でいくから」
「あぁ」
──最後の戦いが、始まろうとしていた。
**********
あはははは。何だこの展開(笑)
馬鹿な話書いてるのに、シリアス路線で終わってるし、いや、まだ続きますが。
えー、ちょっとこれから用事があるので、最終戦は帰ってきたら書きます(笑)
べ、別に焦らしプレイとかじゃないんだからっ!!!!
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