小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
リピート。
『ハッピーシンセサイザ』の「歌ってみた」系をひたすら。可愛いのから癒し系から男女で歌ってるのや両声類やかっこいい系などなど。ほんと、聴いてると元気が出てくる歌です。
そんなわけで、1回ファロット一家+αのみんなに歌って踊ってもらったこれですが、もういっちょ行ってみましょう。
『ハッピーシンセサイザ』の「歌ってみた」系をひたすら。可愛いのから癒し系から男女で歌ってるのや両声類やかっこいい系などなど。ほんと、聴いてると元気が出てくる歌です。
そんなわけで、1回ファロット一家+αのみんなに歌って踊ってもらったこれですが、もういっちょ行ってみましょう。
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カイン校には、卒業式前に行われる、卒業生を送るための予餞会というイヴェントがある。
卒業生、在校生ともに全員出席をするこのイヴェントは、基本的に進学先や就職先などが決まった卒業生が出し物をする。
それぞれが特技を披露するわけだが、中でも歌や踊りが多い。
「ぼくたちも何かしようよ」
きっかけは、カノンのそのひと言だった。
カノンは優秀な学生の集まる連邦大学惑星でも超難関とされる大学へ、キニアンはこちらも有名な音楽大学への進学が決まっている。
キニアンの進学先を同級生が知ると、揃って「えええええええ?!」という凄まじい驚きの顔をする。
背は高くてなかなかハンサムだが、あまり笑わないせいかどこかとっつきにくい印象を受けるバスケ部の部長が、まさか音大へ進むとは。
大学へ行ってもバスケは続けるのか、と聞かれると、決まって「いや、バスケは中高だけって親との約束だから」と首を振る。
部活の顧問も「もったいない」と声を揃えるのだが、約束は約束。
生真面目な彼はどんなちいさな約束事も守るが、両親や恋人との約束は絶対だ。
ただ、「実技試験で落とされたらどうしよう・・・」という不安はキニアンにもあった。
練習を怠けたりはしていなかったが、何せ試験官の中には彼の父親が含まれている。
普通親族を試験官に据えたりはしないのだが、キニアンにとってはむしろ父親が一番やっかいな相手だったと言える。
こと音楽にかけては、彼の両親は絶対に身内贔屓などしない。
下手をすれば、父親の声一発で落とされるかも知れない、と思っていたくらいだ。
どうにかそんな事態は免れたわけだが、堅物で無愛想な父が、「これまでの分、みっちりしごいてやる」とばかりに笑っていたのが恐ろしかった。
カノンは当然とばかりに合格通知を見せてきたが、彼がどれほど一生懸命勉強していたかをキニアンは知っていた。
お互い受験前はいつものようなデートは控えていたが、ファロット邸で勉強をしていたりはしたので会っていなかったわけではない。
カノンもキニアンも、こと学問にかけては非常に頼りになるヴァンツァーに添削や指導をお願いしていた。
「いいけど、何するんだ?」
無事にふたりともに合格通知が来てひと段落し、あとは卒業を残すのみとなった。
今はファロット邸のカノンの部屋で、優雅なティータイム中だった。
首を傾げる彼氏に、カノンはにっこりと微笑んだ。
「うん。歌おうかなぁ、と」
「歌? あぁ、じゃあ俺はピアノとか」
「ううん、アリスも歌うの」
「は?」
「それから、踊るの」
「はぁ?!」
「ふたりで、歌って踊るの」
「はぁぁぁぁ?!」
上機嫌な様子でにこにこ笑っている恋人に、キニアンは珍しくも大きな声を出してしまったのだった。
**********
全然書けんかった・・・タイトル通り、このふたりが予餞会で歌って踊る予定。くふふ。きっと可愛い。
カイン校には、卒業式前に行われる、卒業生を送るための予餞会というイヴェントがある。
卒業生、在校生ともに全員出席をするこのイヴェントは、基本的に進学先や就職先などが決まった卒業生が出し物をする。
それぞれが特技を披露するわけだが、中でも歌や踊りが多い。
「ぼくたちも何かしようよ」
きっかけは、カノンのそのひと言だった。
カノンは優秀な学生の集まる連邦大学惑星でも超難関とされる大学へ、キニアンはこちらも有名な音楽大学への進学が決まっている。
キニアンの進学先を同級生が知ると、揃って「えええええええ?!」という凄まじい驚きの顔をする。
背は高くてなかなかハンサムだが、あまり笑わないせいかどこかとっつきにくい印象を受けるバスケ部の部長が、まさか音大へ進むとは。
大学へ行ってもバスケは続けるのか、と聞かれると、決まって「いや、バスケは中高だけって親との約束だから」と首を振る。
部活の顧問も「もったいない」と声を揃えるのだが、約束は約束。
生真面目な彼はどんなちいさな約束事も守るが、両親や恋人との約束は絶対だ。
ただ、「実技試験で落とされたらどうしよう・・・」という不安はキニアンにもあった。
練習を怠けたりはしていなかったが、何せ試験官の中には彼の父親が含まれている。
普通親族を試験官に据えたりはしないのだが、キニアンにとってはむしろ父親が一番やっかいな相手だったと言える。
こと音楽にかけては、彼の両親は絶対に身内贔屓などしない。
下手をすれば、父親の声一発で落とされるかも知れない、と思っていたくらいだ。
どうにかそんな事態は免れたわけだが、堅物で無愛想な父が、「これまでの分、みっちりしごいてやる」とばかりに笑っていたのが恐ろしかった。
カノンは当然とばかりに合格通知を見せてきたが、彼がどれほど一生懸命勉強していたかをキニアンは知っていた。
お互い受験前はいつものようなデートは控えていたが、ファロット邸で勉強をしていたりはしたので会っていなかったわけではない。
カノンもキニアンも、こと学問にかけては非常に頼りになるヴァンツァーに添削や指導をお願いしていた。
「いいけど、何するんだ?」
無事にふたりともに合格通知が来てひと段落し、あとは卒業を残すのみとなった。
今はファロット邸のカノンの部屋で、優雅なティータイム中だった。
首を傾げる彼氏に、カノンはにっこりと微笑んだ。
「うん。歌おうかなぁ、と」
「歌? あぁ、じゃあ俺はピアノとか」
「ううん、アリスも歌うの」
「は?」
「それから、踊るの」
「はぁ?!」
「ふたりで、歌って踊るの」
「はぁぁぁぁ?!」
上機嫌な様子でにこにこ笑っている恋人に、キニアンは珍しくも大きな声を出してしまったのだった。
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全然書けんかった・・・タイトル通り、このふたりが予餞会で歌って踊る予定。くふふ。きっと可愛い。
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