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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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7月4日はがくちゃんの誕生日で、都内某所でトークディナーショー(昼の部もあり)があったのですが、さすがにドレスコードありの5万の催しに参加する勇気と根性と財布の余裕はなく・・・仕事しながら心の中でおめでとうを言いました。

ここ最近は天候が安定せず、気分もなんだか安定しません。マッサージだのリラクゼーションだのをはしごして、多少身体は楽になってきたものの、なんとなーく、気分がノらないんですよねぇ。早く夏休みにならないかなぁ(笑)あ! 夏休みが来ると9周年もやってきてしまうから、それはちょっと・・・(コラ)

すっごい短いですが、書ける範囲で、小ネタ行ってみますか。



**********

Side キニアン×カノン


「別居するくらいならさ、いっそ別れたら良くない?」

頬杖をついてそんなことを呟いたカノンに、キニアンはぎょっとして翡翠の瞳を丸くした。

「え・・・」
「七夕の話」
「あ、あぁ・・・」
「イチャイチャしすぎて仕事しないのもお馬鹿さんだよね。責任も果たせないくせに、自由なんてあるわけないじゃん」
「手厳しいな」
「1年に1回しか逢えなかったら、ぼく絶対冷める」
「・・・・・・」

やましいところは何もないのに、ズキズキと痛む胸を押さえる青年。
むしろ彼は、出来る限り可愛い『お嫁さん』との時間を作ろうとしている。
どちらかといえば仕事が忙しいのはカノンの方で、今日も夕飯を用意して帰宅を心待ちにしていたのだ。
疲れた顔をして帰ってきたカノンが、自分の作った料理を口に入れた途端、ほっこりと笑み崩れたのを見て、キニアンもようやく深呼吸出来た気がしていた。

「アリスはさ」
「・・・はい?」
「1年に1回しかぼくと逢えなかったら、やっぱり冷める? それとも、1年間頑張って仕事する? 頑張っても、雨降ったら、2、3年逢えないかも知れないけど」
「・・・・・・」

菫色の、宝石のような瞳がじっと見つめてくる。
決して試すような視線ではなかったのだけれど、キニアンは苦笑して首を振った。

「俺、馬鹿だからたぶん仕事しないと思う」
「──え?」

生真面目な青年の返事が意外で、カノンは目を瞠った。

「それだけ好きだったらさ。仕事しないで、きっと1年かけてでも天の川泳いで逢いに行くよ」

その方が早そうだし、と言って笑う青年に、カノンはぽふっ、と抱きついた。

「──カノン?」

胸に顔を埋めてスリスリしてくる銀色の頭を、思わず撫でたキニアンに。

「じゃあさ、──そのままぼくのこと、攫って行ってよ」

天の川も霞むようなきらきらとした笑みを向けるカノンなのだった。




++++++++++

とりあえず。リア充(笑)

++++++++++

Side ライアン×ソナタ


「──びっみょ」

窓から空を見上げたソナタは、雲の切れ間にどうにか覗く半月を見つけてため息を零した。

「月は見えるけど、これじゃ天の川なんて無理無理」

がっくりと肩を落とす黒髪の美少女に、艶のある金髪をベリーショートにした碧眼の美人はくすくすと笑った。

「この時期、雨多いもんね」
「織姫パパってば、意地悪じゃない? どう考えたって5年に1回くらいしか逢えないじゃない」

ぷぅ、と頬を膨らませた少女は、ソファに腰掛ける美人な旦那さんの隣に、少しばかり乱暴に腰を下ろした。

「確かに、天の川なんて、地上からはもう何年も見てないな」
「そりゃ、宇宙に出ればいくらでも見放題だけど。それじゃロマンがないもの」
「ハニーは、1年に1回しか逢えない恋人たちにロマンを感じるの?」
「感じますよー?」

どんな風に? と訊ねてくる夫に、ソナタは自信満々に答えた。

「──略奪愛よ!」
「・・・・・・はい?」

おれの耳、おかしくなったかな? と首を傾げるライアンに、ソナタは満面の笑みを向けた。

「愛しい旦那様と引き離されて傷心の織姫を狙う、背が高くてイケメンの神官か何かがやってくるのよ」
「え、神官?」
「じゃあお公家さんでも陰陽師でも何でもいい! とにかく、イケメンで、仕事が出来るイイ男が寄ってくるの!」
「はいはい、それで?」

苦笑して、『付き合いましょう』という姿勢を見せるライアンに、ソナタは興奮した面持ちで続けた。

「でね、織姫も、働き者だけど泥臭い彦星より、小ざっぱりした雅~な男に惹かれちゃったりするわけ」
「なるほど」
「で、そんな年に限ってスカッパレに晴れて、彦星が天の川越えてきちゃうわけよ!」
「うんうん」
「愛する夫と、イケメン御曹司の間で揺れ動くオトメゴコロ!」

御曹司になったんだ、とは心の中で呟くに留めたライアン。

「さあ! 織姫、あなたはどっちを取るの?!」

マイクを突きつけるように握った拳を向けられて、ライアンは「ん~」と考えるフリをした。

「そういうときって、『私のために喧嘩しないで!』とか言うのが定石なんだろうけど」
「あ、それ盛り上がる!」

わくわく! と青い瞳をきらきらさせる少女に、ライアンはくすくすと笑った。

「おれなら、おれと腕相撲して勝った方にするよ」
「──へ?」

きょとん、と目を丸くしたソナタは、ポムポム、と夫の肩を叩いた。

「・・・ライアン」
「はい?」
「1個だけ言ってもいい?」
「うん。どうぞ?」
「ありがと。あのね、──何その無理ゲー」

ファロット一家の中で最強なのは、普段は一番ヘタレな父なのだけれど。
その次に強いのが、美女にしか見えないこの夫であると、ソナタはよく知っていた。

「うん。たぶん無理だよね」
「・・・何だ、そりゃ」
「それでも、きっと何度でも挑んでくるだろう、泥臭い彦星を、おれは選ぶと思うよ」

にっこりと微笑む夫に。

「・・・あー・・・」

気の抜けた声を上げ。

──ぽふん。

ソナタは夫の胸に飛び込んだ。

「・・・うちの旦那様が一番イケメンでした」
「そう? ありがとう」

美人呼ばわりはされても、なかなか『イケメン』と言ってもらえることの少ないライアンは、妻の言葉に至極嬉しそうな笑みを浮かべた。


**********

あー、すいません、やっぱり3つは無理でした・・・。
ヴァンシェラは、書けそうだったら今度書きます。

おそまつ。
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