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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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お疲れちゃんなので。

**********

ザァァァァァ、と水が流れる音と、スポンジと皿がキュッキュと擦れる音が響くキッチンの一角。
洗い物をしている長身の青年の隣にやってきた銀色の天使は、恋人の横顔を見上げて言った。

「アリス、ちゅーして」
「んー」

唐突な申し出にも青年は手を休めず、少しだけ身体を屈めてやわらかい唇を吸った。
そうして、何事もなかったかのように洗い物を続けている。
ちょっと不服そうな顔つきになった天使は「もっかい」と言って恋人の服の裾を引いた。

「後でな」
「もっかい!」
「洗い物中」
「それこそ後でいいじゃん」
「だーめ」
「ケチ!」

見なくても、やわらかい頬がぷっくりと膨らんでいるのが分かり、キニアンはほんの少し口許に笑みを浮かべた。

「おとなしく待ってられるいい子には、美味しいガトーショコラがあるんだけどなぁ」
「・・・・・・」
「ロイヤルミルクティもつけちゃおうかなぁ」
「・・・・・・」

どうしますか? と態度だけで訊いてくる恋人に、カノンは唇を尖らせた。
そんな様子も、見なくとも分かるのだ。

「今なら、『あーん』もついてきます」
「──乗った!」

即座に返ってきた言葉に、キニアンはちいさく吹き出した。
そして、若葉色の瞳をやさしく細めて、頭半分ほど下にある美貌を見つめた。

「リビングで待ってて下さい」
「ここにいちゃダメなの?」
「──え? まぁ、いいけど」
「けど?」
「いや、だって、ここにいたって暇だろう?」

スポンジで洗い終えた皿を、水で流していく。
全自動の食器洗い機もあるのだが、キニアンはこの作業が結構好きだった。

「ぼく、お皿拭く! そしたら早く終るでしょう?」

きらきらとした目で見上げてくる様子があんまり可愛かったので、ケーキにホイップクリームもサービスしてあげよう、と思うキニアンなのだった。


**********

キニアンは、カノンとふたりきりのときは、際限なく激甘属性になってしまえばいい。
26、7歳くらいのふたりでしょうかねぇ。
キニアンはやればデキる子街道まっしぐらです。
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