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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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そういえば、三木眞さんて、ねずみーしーにいるんですよね。うちの小ネタ的に言えば『海底2万5千マイル』(笑)あれの、クルーの声やってるんです。キャプテンは江守徹さんですからね。なかなか豪華です。この前行ったときは残念ながら1組ずつは乗れませんでしたけど、「あー、キニアンここでテンパったんだなー」と友達とコソコソ話しながら乗ってました。
『マジカルランプシアター』(ほんとは違う名前です)では、千葉さんの声に「ケフカ、ケフカ!」と騒いでいた私です。ケフカやってる千葉さんは、ほんとフリーダム(笑)『映像(口の動き)が俺について来い!』くらいの感じ。

あ、あと、ちょっと前に橘が騒いでいた『エルシャダイ』のイーノックも三木眞。ルシフェルに「そんな装備で大丈夫か?」って訊かれて、「大丈夫だ、問題ない」ってドヤ顔で言った直後に敵にやられ、今度は「一番いい装備を頼む」って言うのが可愛いPVだった。でも、映像と音楽とPVは神なんだが、実際のゲームのシナリオが最低らしい。残念すぎるな。PS3ごと買った腐女子の皆さんもいらっしゃるでしょうに。エンディングがつまらんRPGやらアクションRPGやら、作ってどうするよ?

あぁ、そうだ。ご存知の方はいるでしょうか。『東京クレイジーパラダイス』っていう漫画がありましてね。同じ作者が今『スキップ・ビート』って漫画書いてます。そのクレパラのドラマCD持ってるんですが、竜二っていう暴力団の組長やってる中学生(笑)の声が、確か三木眞だった。あとで聴いてみよ(笑)
三木眞の攻めを聴いてると、ポケモンやってる人とは思えんよなー・・・高めにも出せるけど、やっぱり低音は腰にクる(笑)私、こんなに三木眞、三木眞言う人間じゃなかったんだけどなぁ。今や、森川、石田、三木眞の3トップですよ、私の中で(笑)キュウゾウちゃんのパワーってばすげーわ(笑)
うちのライアンを三木眞でどーよ、と友人に言われたことがありましたが、あはは、今思えばうらいあんにぴったりすぎる(笑)そういやライアンも金髪だ。女の子みたいに綺麗な顔だし。

それはさておき。声ってすごいなぁ、っていつも思います。先日、ガッ君ががくっぽいどの曲を歌ってみたCDが届きました。いやー、巧いとかどうとかいうより、すげー(笑)ガッ君の歌を聞いていると、機械は人間に勝てないんだなぁ、と思えます。ボーカロイドは、どうしてもパンチが効かないんですよ。声量はあっても、どこかやわらかくて、さらさら流れる水のように端正な声。
ガッ君は魔王なんで(笑)彼の声は力そのもの。魂の叫び。斬り裂くような力強さと、今にも崩れそうな儚さと。キーレンジだけを言うなら、ガッ君も相当広いけど、でも絶対にボーカロイドの方が広いんです。7オクターヴ出せるマライアにだって勝てる(笑)ノーブレスで歌えるし(笑)今回のは曲自体がいい曲だからどちらでも感銘を受けるけれど、それでも、ボカロの歌はじわじわ来る良さ。ガッ君の歌は、一瞬で持ってかれる鮮やかさ。ワンフレーズで聴き手の息すら止めてしまう力と表現力。9月のライヴ、楽しみすぎるんですけど。また生で聴けるんでしょー、あの声。わー、楽しみ。あの声を生で確実に聴くためだったら、ファンクラブの会費なんて安い、安い。一番上のランクだって、ライヴ1回分でしょ? 払う、払う(笑)

あ、そうそう。10月にはSIAM SHADEのライヴにも行くんですよ。チャリティーライヴかな。なぜ今シャムかって、そりゃドラムがガッ君とこのドラムやってるジュンジだからですよ(笑)友達が好きなんです、ジュンジ。私も彼の刻むビートは好きです。重いんだ。あとね、音数が半端なく多い。真矢様と同じくらい重いんだ。真矢様は、あんな見た目ですが(こら)、あの人すげーんだって。真矢様が「ジュンジは巧いよ」って。ジュンジの師匠らしいし。あと、Acid Black Cherryのドラムもやってますね。ボーカルのヤスは、Janne Da Arcのボーカルだったかな。声はすごく綺麗なんだ、声は。見た目はちょっとアレだけど(コラ)

シャムは『3分の1の純情な感情』と『曇りのち晴れ』くらいしか知らないから、ライヴ前に勉強しないと(笑)ガッ君は新曲ばかりという話だし。あー、楽しいこといっぱい!

さ。ほんのちょこっとだけ、この前のねずみーしーネタのおまけ? 久々にヴァンシェラ書きたくなった。

**********

夜8時を回った頃。
シェラの携帯に、1本の電話が入った。

「もしもし」
『あ、シェラ。ぼく』
「うん。どしたの?」
『あ、あのね・・・今日・・・』

その・・・と少し口ごもったあと、ちいさなちいさな声で『今日、泊まる』と呟く息子に。

「うん」

当然のような顔で、電話の向こうにいる息子には見えないだろうにこっくりと頷く。
朝出て行くときはそんなことは言っていなかったけれど、当然そうなるだろうことは予想もしており。
心配かけてはいけないと連絡を寄越すなら、電話でなくてメールでも良かったのに、と。
ちょっと首をひねったシェラは、ああそうか、と合点がいった。

「アー君に、ちゃんと電話しなさいって言われた?」

くすくすと、律儀で生真面目な青年の顔を思い出して微笑むシェラに、カノンは『ん』とこちらも頷く。

「学校は、そっちから行くの?」
『泊まるの、アリスの家』
「あぁ、そうなんだ。じゃあ近いね」
『ん・・・』

嬉しくてたまらないだろうに何だか口ごもっている息子に、シェラは「どうしたの?」と訊ねた。

『・・・ぼく・・・』
「カノン?」
『ぼく・・・悪い子なの・・・』
「──へ?」

何だか泣きそうにも聴こえる声に、びっくりしてしまったシェラである。
楽しい1日を過ごして、これからだって楽しい時間が待っているだろうに、何をそんな不安でいっぱいな声になる必要があるというのか。

「カノン?」
『ぼく明日、講義午後からなの・・・アリスは午前中にもあるんだけど、自主休講するって・・・』

教養科目で実技はないから構わない、と言ってくれた彼氏に。
嬉しくて頷いてしまったあとで罪悪感が芽生えたらしい。
どうしよう、いいのかな、と言ってくる息子に、シェラは微笑ましくて笑みが溢れそうになったけれど、からかっていると思われないようにほんのりと目許を緩めるにとどめた。

「行こうと思えば、行けるんでしょ?」
『え?』
「アー君。カノンと一緒に過ごしても、午前中の講義、出ようと思えば出られるんじゃないの?」
『・・・たぶん』
「じゃあ、アー君がそうしたいんだよ」
『え・・・と・・・?』
「アー君が、カノンと一緒にいたくて自分で決めたんだから。だから、いいんだよ」

甘えても、と告げてくれる声がやさしかったから。
そうかな? と内心で呟き、そっか、そうだよね、と納得したらしいカノン。

『ありがと、シェラ』
「いいえ。──いっぱい、甘えておいで」
『うん!』

電話を切ると、シェラは微笑みを浮かべたまましばらく携帯の画面を見つめていた。
恋にかまけて何事も疎かになってしまうのは良くないけれど、あのふたりならきっと大丈夫。
何より、真面目なキニアンがそうまでして一緒にいたいと思ってくれる息子を持てたことが、どこか誇らしいシェラだったりした。

「いいなぁ」

そう言って、ぽふり、と隣にある肩に頭を乗せた。
視線だけがつむじの辺りに落ちてきたことに気づいたシェラではあったけれど、顔を上げることなく言葉を続けた。

「いいなぁ、アー君やさしくて」
「俺は違う、と?」
「お前は『やらしい』」
「まぁ、否定はしないが」

くすくすと笑う男に、シェラは軽く頬を膨らませた。

「・・・私も、遊園地行きたい」
「いいよ」
「──明日?!」

ばっ、と顔を上げたシェラに、さすがに苦笑を零すヴァンツァー。

「明日はちょっと・・・」
「休日は混むから嫌だ」

むぅ、と尖らせた唇に軽くキスをし、「じゃあ」と菫色の瞳を覗き込む。

「再来週に4連休を取ろう」

3連休明けの火曜日ならば空いているだろう、と言ってくる男に、きゅうっと眉を寄せ、もっともっと唇を突き出すシェラ。

「お泊り出来ないじゃないか」
「そこまで込みなのか?」
「込みです」

こっくりと大きく頷く可憐な美貌に、ちょっと思案顔になるヴァンツァー。
軽く視線を伏せている男は、きっとその回転の速い頭で自分の今後のスケジュールを組み直そうとしているのだろう。

「・・・いーよ」
「シェラ?」

まったくもう、と苦笑したシェラに、藍色の瞳が向けられる。

「お前が忙しいのは知っている。・・・困らせたいわけじゃない」

引き締まった腰に抱きつき、厚い胸に顔を埋めて息を吸い込む。
ふわりと香る香水は、きっと職場で試したものだろう。
スーツから部屋着に替えてはいるが、この男の身体に残っていたに違いない。
精悍な男の匂いとは違う、甘い香り。
鼻腔に残るほどの嫌な甘さではなくて、爽やかな官能を覚えさせる巧みな調香。
いい匂いだなぁ、とぼんやり思っていると、軽く頭を撫でられた。

「悪い」
「・・・なんで?」
「せっかく甘えてくれているのにな」
「・・・別に・・・甘えてなんか」
「仕事と私とどっちが大事なんだ、って訊けばいいのに」

くすっと笑みを零して髪を梳いてくる指が心地良くて、頬を摺り寄せる。
髪の生え際を擦るように撫でられ、シェラは目を閉じた。

「そんな分かりきったこと、訊くわけないだろ」

ふん、と。
口調はぶっきらぼうなのに、仕草はまるで仔猫のようで。
また笑みを誘われたヴァンツァーに、シェラは言った。

「お前はこう答えるんだ──『両方』ってな」

おや、という風に、藍色の瞳が丸くなった。

「お前は欲張りだからな」
「そうか?」
「あぁ・・・そうだ」

ふわり、と微笑む聖母。
寡欲どころか、己の意思というものを持たなかった男の変化を自分がどれほど喜んでいるか知るまい、と。
内心でこっそり思ったシェラは、くったりと力を抜いてあたたかい身体に凭れた。

「仕方ないから、これで我慢してやる」
「こんなことでいいのか?」
「だから、我慢してやるんだ」

こんなに譲歩してるんだぞ、と言いたげな口調が可愛くて。

「・・・いい子だ」

切れ長の目許を緩めれば、「子ども扱いするな」という憮然とした声が返り、それもまたおかしくて喉を震わせた。
ちろっ、と睨んでくる紫の双眸に、目だけで「ごめんなさい」と謝ると、ふいっと顔が逸らされた。
あの青年は、カノンからこんな態度を取られたときにどう対処しているのかな、と少し考え、ヴァンツァーはきゅうぅぅ、と懐深くにシェラを抱き込んだ。

「・・・ヴァンツァー?」
「ん?」
「・・・どう、した?」
「なにが?」
「いや・・・」

何でもないならいいけど、と。
納得は出来ていないのだろう声でそう呟く。
そんなシェラを見ると、胸の奥が甘く痛む。
辛いのでも苦しいのでもなく、これが『愛しい』という想いだと知ったのはいつだったか。
勝手なことばかりする自分のために、シェラは一体どれほどの言葉を呑み込んで、どれほどの我慢を強いられてきたのだろう。
仕事はおろか、世界と天秤にかけたって、シェラとどちらを取るかなんて決まっている。
ほんの一瞬でも迷ったりはしないけれど、それでも、そのどちらをも選べるうちは、どちらかを選ぶことはない。
自分を選んで欲しいという女の気持ちと、仕事を完遂したいという男の気持ち。
どちらも分かるシェラは、きっとただただ甘い幸せに浸るには物分りが良すぎるのだろう。

「シェラ」
「・・・ん」
「いつか、誰も知らない辺境の星に家でも買って、ふたりで静かに暮らそうか」
「・・・・・・」

そろり、と銀細工の人形のように美しい顔が上げられる。
長い銀の睫毛の奥からじっと見つめてくる紫水晶の瞳が、徐々に潤んでいく。

「・・・やくそく?」
「あぁ、約束」

あるかなしかの笑みを浮かべる男の胸に、シェラはまた顔を埋めた。

「・・・うん」

じゃあ、それまで待ってる。
いい子で、待ってる。

「そうしたら」

そうしたら、──私だけのもの。



**********

キニアン君、仕事の能力以外のどこが好きかなんて、当人どうしにしか分からないもんです。
私なんか未だにシェラはヴァンツァーのどこが好きなのか分かりません(コラ)
きっときみのパパとママも、きみを愛しているのと同じくらい、お互いを大切に思っているよ。
ただちょっと、表現力が音楽の方向に傾き過ぎているふたりだから、きみの前で抱き合ったりキスしたり、ヴァン兄みたいなことをしないだけで(笑)
ちょっと1曲、相手のことを考えて弾いてもらいなさい。一発だから。

さ。久々のヴァンシェラでした。
馬鹿なだけじゃないヴァンツァーを、久しぶりに書いた気がします(笑)
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