小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
湿度の高さが苦しいな・・・室温は28℃設定でも全然構わないんですが、その室温で湿度が65%は苦しいって(笑)冬場の寒さだから湿度65%は気持ちいいんだよ?
さて。6周年まで残すところ1ヶ月を切りました。非常に喜ばしいことながら、相変わらず何も書けていません。ただでさえ書けないのに、サムライにうつつを抜かしてしまったので・・・『Flower』はちょみちょみ書いていきますが、きっと進まないので(コラ)、過去の記念小説を再掲載したり、小ネタ程度のプレ企画のようなものはしようかと。
去年のプレ企画は、楽しかった~。自画自賛。いや、書いてて楽しかった。ヴァンツァーを『アニキ!』と呼びそうなキニアンとか(笑)
小ネタが書けるかどうかは甚だ問題なのですが、現在非公開の作品の再掲載に関しては、『読んでやってもいーぜ』というのがあれば教えて下さい。『DIABOLOS』以外はこの前のクリスマスか何かで結構再掲載しましたっけね? 最早記憶にないレベルですが・・・。さも当然のような顔をして表でR-18を書いていた思い出の作品です(笑)さらっと触手が出てきたり(コラ)
何かあればお願いします。なければ適当にチョイスします。えへ。
さ。可愛い大学生カプを愛でますかね。
さて。6周年まで残すところ1ヶ月を切りました。非常に喜ばしいことながら、相変わらず何も書けていません。ただでさえ書けないのに、サムライにうつつを抜かしてしまったので・・・『Flower』はちょみちょみ書いていきますが、きっと進まないので(コラ)、過去の記念小説を再掲載したり、小ネタ程度のプレ企画のようなものはしようかと。
去年のプレ企画は、楽しかった~。自画自賛。いや、書いてて楽しかった。ヴァンツァーを『アニキ!』と呼びそうなキニアンとか(笑)
小ネタが書けるかどうかは甚だ問題なのですが、現在非公開の作品の再掲載に関しては、『読んでやってもいーぜ』というのがあれば教えて下さい。『DIABOLOS』以外はこの前のクリスマスか何かで結構再掲載しましたっけね? 最早記憶にないレベルですが・・・。さも当然のような顔をして表でR-18を書いていた思い出の作品です(笑)さらっと触手が出てきたり(コラ)
何かあればお願いします。なければ適当にチョイスします。えへ。
さ。可愛い大学生カプを愛でますかね。
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『ドクロの魔宮』では、水晶のドクロに「不届き者」呼ばわりされ、共和宇宙一有名な考古学博士には「きみたちは何をしでかしたか分かっているのか?!」と身に覚えのない濡れ衣を着せられた。
アトラクションの出口付近では、「あとは自力で帰りなさい」とのお言葉があり。
「・・・」
「あ~、かっこ良かった~」
叱られた仔犬のようにしょんぼりしているキニアンとは対照的に、カノンは至極ご機嫌だ。
テーマにもなっている映画で考古学博士役をしている俳優が、ダンディーでかっこ良く、昔からのファンらしい。
「ちょっとグランパに似てるの」とはにかんだように微笑んで言っていた。
そんなこんなもあって、余計に凹んでいるキニアンだったりしたわけで。
「大丈夫? やっぱり気持ち悪くなっちゃった?」
がっくりと項垂れ、肩を落としていると、長身なだけに余計に目立つ彼氏だったので、カノンは心配そうに顔を覗き込んだ。
コースター系はやめて、もっとゆっくり乗れるのにすれば良かったかなぁ、と。
菫色の瞳が雄弁に語っている。
「いや、平気」
「だって、なんか元気ないけど・・・」
「具合悪いんじゃないから、大丈夫」
苦笑して、ぽんぽん、と銀色を頭を撫でてやった。
ほんとに? ほんとに? と、まだ眉を下げて見上げてくる天使のような美貌。
いつもは我が儘放題の女王様だけれど、本当は心のやさしい子なのだということが、こういうときによく分かる。
自分にとって誰よりも大切な人が、こんなにも可愛くてやさしい人なのだと思うと、彼を好きになった自分のことまで誇らしく思えてくる──のだけれど。
「何か、このアトラクション乗ってると『もっと成長しなさい』って言われてる気になるんだよなぁ・・・」
それだけ、と情けない顔で頬をほりほりと掻けば、虚を突かれたように一瞬目を瞠り、次いで「ぷっ」とちいさく吹出すカノン。
「そりゃあ、博士はぼくたちの倍以上生きてるわけだし。彼にしてみたら、何も知らないド素人が興味本位で魔宮を荒らしたおかげでピンチになっちゃって、っていうのもあるんだろうけど」
それにしたって、フィクションなのに、そこまで気にする? と。
決して馬鹿にしているわけではないけれど、まったくもう真面目だなぁ、と微笑ましげに目を細めるカノンに、こちらは少し困り顔の一応イケメン担当。
「なんか、あの顔うちの父親に似てる気がして」
だから余計に叱られている気分になるのだ、という彼氏に、カノンは「おお」と手を打った。
「そっか。どこかで見たことあると思った。アリスのお父さん、渋くてかっこいいもんね」
「渋いっていうか、気難しいっていうか・・・」
「真面目な人なんだろうね」
「んー・・・そうかなぁ・・・?」
真面目な男が、ひと周り年下の女の子に手ぇ出すかなぁ・・・? とは、こっそり心の中で思ったことだ。
いつだって苦虫を噛み潰したような顔をしている父と、ほわほわと綿菓子のように微笑んでいるくせに、ヴァイオリンを手にすると人が変わる母を脳裏に思い浮かべる。
お互いがお互いの才能に惚れあっていることは間違いないが、職業柄あちこち飛び回って家にいることが少ないからか、生活感というものがまったくない夫婦。
ヴァンツァーとシェラとは対照的だなぁ、と思い、カノンに目を向けた。
「どしたの?」
「あぁ、いや・・・ヴァンツァーとシェラみたいな夫婦って、いいなぁ、と思って」
「──へ?」
「阿吽の呼吸があるっていうか、アイコンタクトだけで分かりあえてる感じが」
「父さんがめんどくさがりで喋らなかったから、シェラがちょっとした表情の変化でも見逃さないようにしてただけだと思うけど」
「いや、マリアの場合、口で言われても内容がよく分からなかったら無視するタイプだから」
「え・・・」
「聞き返すとか、ほとんどしないし。音楽の話だったら三日三晩だってし続けられるんだと思うけど、それ以外がごっそり抜け落ちてるんだよなぁ、あの人」
天才ってそういうもんかね、とため息を零す青年に、カノンは目をぱちくりさせた。
「逆にマエストロは根気強そうに見えるけど」
「怒鳴ったりはしないけど、気は短い。しかも、諦めが早い」
「──そうなの?」
意外な事実に菫色の瞳を瞠ったカノンだ。
「だから、仲が悪いわけじゃないけど、会話が少ないんだ。かといって、目と目で通じ合えるのは音楽のことくらいだし・・・あまりにも干渉しないっていうか・・・才能以外のどこに惚れたのか、さっぱりなんだよなぁ・・・」
「だから、父さんとシェラが羨ましいの?」
「あのふたり見てると、お互いの嫌いなところまでひっくるめて好きって感じが伝わってくるから」
「・・・・・・」
「お前んちって、みんな幸せそうに笑うよな」
「──え?」
「みんながみんなのこと大好きで。一緒にいるだけで幸せって、そういう顔して笑ってる」
「・・・アリスは違うの?」
「両親のことはもちろん嫌いじゃないよ。尊敬もしてる。でも、俺、あんまり一緒に過ごした記憶がないからさ。誕生日も、一緒に祝えないこととかあったし。きっとシェラなんて、お前たちの成長記録、写真とかビデオと同じくらい克明に記憶してるんだろうな」
卑屈なところなんてなく、ただ純粋に『すごいなぁ』という顔をして笑うから。
だから、何だかとても切なくなって。
「・・・・・・」
むぎゅ、と。
まだまだ日差しは強いし、気温だって高いのだけれど、腰の辺りに抱きついてみた。
「──カノン?」
「・・・」
「どした?」
「・・・もう、アリスはうちの子なんだから」
「え・・・?」
「シェラが言ってた。アリスも、ライアンも、うちの子なんだって」
「・・・・・・」
それだけ、と呟く天使の銀色の頭を、よしよし、と撫でてやった。
「うん。ありがとな」
「シェラに言って」
「うん、今度言うな。──でも、お前にも、ありがとう」
そろり、と顔を上げる可愛らしい恋人に、最近だいぶさまになってきた笑顔を向ける。
「いい子だな、お前は」
よしよし、と。
また頭を撫でる大きな手。
どんな音でも紡ぎ出すことの出来るこの手が、カノンは大好きだった。
魔法の手だ。
この手に触れられると、ドキドキしたり、ほっとしたり。
どんな感情だって、自分の中から引き出してしまう。
「・・・ふん・・・当たり前じゃん・・・」
ちょっぴり悔しくて、でもそれ以上に恥ずかしかったから、額を相手の肩に押し付けるようにして俯いた。
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も、もうちょっと続くかも・・・うわ、こんな時間かよ・・・
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