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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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玄関やお部屋に観葉植物を置こうと思って、ネットで注文しました。実物を見られない不安は多少ありますが、まぁ、正直見ても分からないし(笑)小学生のときに朝顔育てたくらいしか経験ないので、ちょーお世話が簡単な、強い子たちを選んでみました(笑)サボテンとか(笑)友人のすすめで、サンセベリアも入れてみました。オルテス君です、むしろリリアか。マイナスイオン発生植物。あー、間違いなくリリアだね。可愛いもん。可愛いリリアにベタ惚れのダメんずオルテス君、懐かしいなぁ・・・顔はイイんだけどなぁ・・・。
サンセベリアって基本大きい鉢なんですけど、そんなデカい部屋じゃないので、ミニサイズを選択。パキラとか、色々入ったミニサイズセットみたいなのが可愛かったんです。なんかね、全部で10鉢くらい届くの(笑)苔玉に刺さったのとか、ちょー可愛いと思うんです。

週末に届きます。可愛い子たちとの出会いが、今から楽しみです。

さ、うちの可愛い子たちはどうしているかな。


**********

それから3週間。
キニアンは頑張った。
とても頑張った。
最大の難関は大学の授業で、もう、実技は及第スレスレのボロボロ──だったわけではない。

「──・・・・・・」

ぎょっとしたようなアルフレッドの顔に、キニアンはきょとんとした顔で首を傾げた。
何かまた下手なことしただろうか、と気が気ではない。
でも、今日は相棒に無視されなかったぞ、と気合を入れて見つめ返す。

「あー・・・まぁ、いい。次のグループ」

とりあえず落第ではないらしい、とほっとしたものの、一緒に演奏していたアシュリーとケビンがじーっとこちらを見てくるものだから居心地が悪かった。
けれど、他の生徒たちが演奏しているのに、話をして邪魔をするわけにもいかない。
だから、授業が終わってから理由を訊ねてみた。

「「──誑し」」

ふたり揃っての言葉に、キニアンは「は?」と目を丸くした。

「・・・嫌だわ。アルみたいなのを『むっつり』って言うに違いないわ」
「俺、ちょっと自分にそっちのケがあるのかと思って心配しちゃったよ・・・」
「仕方ないわよ。あー、思い出してもいやらしい」

酷い言われように、キニアンはちょっと眉を顰めた。

「何だよ、人を変態みたいに」
「近い」
「ケビン・・・」
「自覚ないわけ? ちょっと勘弁してよ。無自覚も大概にしなさいって言ってるでしょう?」

何だか怒られているようなのだけれど、まったく意味が分からなくて対処のしようがなかったキニアンは、実技の授業があるたびに、他の教授たちからも視線をそらされたり、何だか励まされたり、腑に落ちない日々を過ごしたのだった。


***


──そして、ようやくその日が来た。

シェラから連絡があり、カノンは夕方まで出かけているが、そのあとは大丈夫なはずだからおいで、と誘われたのだ。
夕飯だけでなく、おやつも、という誘いらしく、昼過ぎにファロット邸へと向かった。

「あー、アー君だ。何か久々」

ふふっ、と頬を染める少女のような美貌に、キニアンは「お久しぶりです」と笑顔を返した。

「ひと月くらい会ってなかったの?」
「そうですね。忙しかったみたいですね」
「んー。私は詳しいことはよく分からないんだけど、何か大変みたいだった。ヴァンツァーと夜遅くまで話してたり」
「──ヴァンツァーと?」
「うん。私は聞いても分からないから、夜食作るくらいしかしてあげられなかったけど」
「そうなんですか・・・」

目線を落とす青年を見て、シェラはくすっと笑った。

「フラれると思った?」
「いやー・・・もう、時間の問題かと・・・」
「ないない。カノンはアー君のこと大好きだもん」
「そうですかねぇ・・・?」
「そうです」

自信満々に頷くシェラに、キニアンは苦笑を返した。
相変わらず美味な焼き菓子の数々に舌鼓を打ち、何気ない会話をしている間に16時を回った。

「──ただいまー」

玄関から、焦がれた声が聞こえてきて、心臓が跳ねた。
「おかえりー」とシェラが迎えに出るが、キニアンは何だか緊張してしまってソファに座ったまま。
ぎゅっと膝の上で拳を握る。
ドアの向こうで、親子が会話する声が聞こえる。

「どうだった?」
「うーん、たぶん平気だと思う」
「そっか。すごいね」
「疲れたぁ~」
「よしよし、偉い、偉い」

そんなやりとりが耳に届く。
足音はないが、気配が近づいてくる。

「──あれ。アリス?」

声をかけられても、しばらく振り向けなかった。


**********

まだ続く。
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