小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
片道30分を、2日にかけてとはいえチャリで3往復だもんなぁ・・・さすがにお尻が痛いです・・・。
これからはお片づけの日々ですが、ラックに本を詰めれば、結構隙間が空くはずなんです。押入れはガラ空きになるはず。人様に見せられない本は、押入れかなぁ・・・?(笑)
これからはお片づけの日々ですが、ラックに本を詰めれば、結構隙間が空くはずなんです。押入れはガラ空きになるはず。人様に見せられない本は、押入れかなぁ・・・?(笑)
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誰、と両側から訊ねられたキニアンは、別に隠すことでもないので正直に話した。
「はぁ~。お前、彼氏・・・ってのも変か。恋人の親と電話で話したりするわけ」
「うん。気さくな人だよ。料理が絶品で、今も『食べにおいで』って」
「よく行くの?」
「最初は申し訳ないなぁ、と思ってたんだけど、ほんとに美味くてさ。シェラも──あぁ、その人の名前な。すごく嬉しそうにしてくれるから、遠慮はしなくなったな。その代わり、片付けは手伝うけど」
「へぇ。お姑さんのこと、名前で呼んでるんだ?」
「そうしてくれ、って言われてるから」
男に『お義母さん』もないだろうと思うし、というのは一応控えておいた。
「なぁ。恋人の写メとかないの?」
「言うと思ったよ」
「あるんでしょ?」
「あるけど」
「「見せてよ」」
「・・・まぁ、別にいいけど」
本人の許可は取っていないが、まぁ、特に何も言わないだろう。
そう思って携帯を開く。
「「・・・・・・」」
キニアンから受け取った携帯の画面を見つめたまま固まるふたり。
そんな変な写真見せてないぞ、と思ったキニアンは首を傾げた。
「・・・ちょー可愛い」
ぽつり、と呟いたアシュリーに、「うん」と返す。
「これ、男だろ・・・?」
呆然となっているケビンに、これまた「うん」と返す。
「天使みたいだよな」
「「──自分で言うな」」
真顔でノロケるキニアンに、両脇からツッコミが入る。
「可愛い顔して我が儘なんだけどさ」
そこがまた可愛いんだ、というのは心の中にしまっておいた。
ファロット一家との交流でだいぶ原型はなくなっているが、彼は本来とても硬派なのだ。
そのわんこキャラでかなり忘れられがちだが、イケメン担当なのである。
「そりゃあ、これだけ可愛ければ我が儘なんていくらでも叶えてやりたくなるだろう」
「っていうか、親にも我が儘言わないんだよ、こいつ」
自分だけが特別扱いされているようで、また頼られてもいるようで、非常に気分がいい。
「えー、これだけ可愛いなら、お母さんも美人なんでしょ?」
「父親も、双子の妹も、揃ってすごい美形。街歩くと視線とどよめきが煩いくらいだよ」
「お前が言うんだから相当だろうな」
「俺、醜いまんまのあひるの子になった気分」
「ほんと、よく相手にしてもらえたわね」
「な」
大真面目な顔で頷く青年と、ほぉぉぉぉ、といった感じで携帯を見つめる友人ふたり。
ちょっと嫌な予感がする。
「「見たーい」」
言うと思ったが、キニアンは苦笑して「ダメ」と首を振った。
「いいじゃない。減るものじゃなし」
「そうだ、そうだ。男の嫉妬は見苦しいぞ」
「・・・煩いよ」
ひくり、と頬を引き攣らせたキニアンだったが、ダメなものはダメだ。
カノン自身は「別にいいけど」と言うに決まっているのだが、何か嫌なのだ。
「ふぅん。来月まで、この可愛い天使ちゃんはお預けなわけね」
「解禁になったら、ご飯食べにおいで、ってさ」
「お前、スランプの原因、ただの欲求不満だろ」
「・・・アシュリーにも言われたよ」
「間違いないな」
うんうん、と頷くケビン。
はぁ、とため息を零すキニアン。
「高校一緒だったからさ。あんまり長く会わないのって、耐性なくてな」
「あら。会えない時間が愛を育てるのよ?」
「イロイロと試練の時ですよ」
苦笑する男前に、友人たちは笑顔で大丈夫だ、と言ってやった。
「「──とりあえず次のマエストロの授業が一番の試練だから」」
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まだ続く。そろそろシェラたん書きたいよ、シェラたん。
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