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小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
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グランプリ。始まりました。って書きましたけど。

基本的に、NHKのフィギュアが一番好きです。なんせアナウンサーの勉強度が違う。民放での放送、もうしなくていいよ。腹立つんだよね。勉強してないアナウンサーだの芸能人だのが好き勝手言ってるの見ると。まぁ、私も人のことは言えませんが。

かなたん、すごい可愛いよ、かなたん。あの笑顔はレオノワたんと一緒で、見ているこちらも元気にしてくれます。コミカルな動きと、可愛い笑顔、3-3を決める技術。これからが楽しみです。『楽しい』という気持ちを忘れずに、滑っていて欲しいな。『勝ちたい』って思うと、絶対に力は入っちゃう。意識するかしないかのところだろうけど、すごく繊細なスポーツだから、それだけでジャンプが不調になったりする。どうか、楽しんで。

キーラ姐さんが美人過ぎて息苦しかったです・・・年下なんですけど(笑)なんであんなに美人なんだ、姐さん・・・。
アシュリー、可愛いよ、アシュリー。演技に向かう前にコーチとぎゅぅぅぅってするのが可愛くて好きです。
フリーが安定すれば、ふたりとも強いんだけどな・・・これからですね、これから。

フラットさん。いや、だいぶ年下だけど、フラットさん。彼女は、すごくバランスの取れた選手ですよね。3-3跳ぶ技術も持ってるし、5種類のトリプルも持ってる。それを纏める力もある。刈屋アナ曰く『独特の音の取り方』をする彼女ですが、まぁ、それはキャロを含めたアメリカンの特徴ですからね。次回は3-3を見せて欲しいです。

コストナーが勝ちましたね。長い手足からのダイナミックなジャンプが決まると大きいです。ジャンプが不調なときはとても不調なので、これからどんどんジャンプを確実に決めていって欲しいと思います。

真央たんへの愛ある刈屋さんと八木沼さんのコメントに、何度も心の中で「ありがとう」と呟きました。ジャンプ矯正中だからね。これからこれから。芸術点は全選手中2番目だったし、ジャンプが決まればまた真央たんの笑顔が見られるようになるかな。世界選手権のときの『仮面舞踏会』は素晴らしかった。あの笑顔がまた見たい。
ほとんどのジャンプで失敗した真央たんですが、私はフリーの『愛の夢』が始まった出だしのところで、既に泣きそうでした。跳んでないんだよ。滑ってるだけ。なのに、胸がぎゅってなるんだ。『愛の夢』が、やさしいだけの曲じゃなくて、怖さとか、儚さとか、辛さとか、そういうのも全部含めて人間の持つ『情愛』を表現しているんだろうな、というのを感じさせてくれました。次はグランプリ最終戦ですね。ゆっくり調整して下さい。
初戦がNHK杯で日本で、良かったなぁ、と思います。観客も解説も、あたたかいですね。馬鹿なマスゴミは放っておいて、また笑顔を見せてね。乗り越えられる人にしか、神様は試練を与えないんだよ。

男子。ゆづ、可愛いよ、ゆづ。ビールマン見せていただきました。プルシェンコとゆづくらいだろうな、あんなのやる男子(笑)是非その柔軟性を大事にして下さい。

シュルタイス君には、毎度笑わせてもらっています(コラ)すごいよなぁ。男前だし、技術もあるんだけど、何だかヘンテコなんだよなぁ・・・あのキャラクターは才能だと思うので、大事にして欲しいですね。

アボたん! アボたんどうしたのアボたん!! 何かかっこいいんですけど?!(笑)いや、リアルサイファーとかいうのは置いておいて(コラ)アボたんの『男』の部分を見せていただきました。ゆか先生との練習が、花開いてきたかな、という感じですね。あー、やべぇかっこ良かった。彼もジャンプが安定すれば素晴らしい選手です。

デー輔。やりやがったな、このやろー(笑)もう、出だしから「きゃーーーーーっ!」ですよ。あれ、気持ちいいだろうなぁ(笑)最初の3-3の軽さ。「え、高っ!!」って思ったのもつかの間、3Aは跳び過ぎて着氷乱れ(笑)やんちゃ坊主か(笑)そして、曲調変わってからの後半戦。あまりのスピードに、「これ、フィギュアだよね? 別にスピードスケート見てるわけじゃないよね?」と目をぱちくりさせました。なんぞあのスピード。何であの速さでステップ踏めるの? ケタ違いの速さでしたね。途中で客煽ったし(笑)やはり、場を楽しんで盛り上げることにかけては、現役選手の中では群を抜いていますね。どうぞこれからも暑苦しく、果敢に、雲の彼方までいっちゃって下さい。


さて。フィギュア、フィギュア、と。


**********

「──あれ。何か変わった?」

シェラのスケーティングを見ていたレティシアは、「おや」と首を捻った。
少し前まで乱れに乱れていたジャンプが、安定こそしないが成功率を上げていた。

「お前、何かした?」
「俺は何も──強いて言うなら、あいつはどうしようもないほど単細胞だということを自覚させてやったくらいかな」
「あ?」
「あいつにとっては、百回の練習と同じくらい、百人の声援が力になる。観客がいれば、『楽しませたい』という思いが働くんだ。実に単純に出来ている」

くっ、と喉の奥で笑った男に、レティシアは「ははぁ~」と顎を擦った。

「『跳ばなきゃいけない』って考えすぎてガチガチになってたお嬢ちゃんの緊張を、解してやったわけか」
「あいつは、ただ滑っていられたらそれで幸せなんだ。自分が滑って、誰かが喜んでくれればそれで満足。──だが、シニアに上がってからでさえ表彰台の常連だ。そんな逸材は、国が放っておかない」

どこか蔑むようなまなざしと口調。
自分の過去と重ねているのかも知れない。

「いつの間にか、『楽しい』から『勝たなきゃ』になっちまってた、ってわけか」
「あいつは、安全策を取ったり、他人を蹴落としてまで勝ちを取りに行くタイプじゃない。そのときに出来る一番いい演技を客に見てもらって、楽しんでもらいたいだけなんだ。点数はそこに付いてくるものに過ぎない」
「競技向きじゃねぇってことか」
「『パーフェクトな演技をする』というのがあいつの口癖だが、それは点数が欲しいからじゃない。もちろん試合に出る以上点数は出るし、順位もつく。それでも、あいつが考えているのはそんな一時の結果ではなく、いかに客の心に残る演技をするかということだけだ」

レティシアはくすくすと笑った。

「お前さ、お嬢ちゃん大好きだよな」

これには思い切り嫌そうな顔をしたヴァンツァーである。

「負けず嫌いなお嬢ちゃんだから、オリンピックで金メダル取るって夢が叶うまではスケート続けるんだろうが・・・お前さんは、それに付き合ってやるんだろう?」
「あいつが勝つのが先か、俺があいつの馬鹿さ加減に愛想を尽かすのが先か、だな」
「ないない」
「レティー?」
「お前、気に入ったやつには何だかんだ面倒見の良さ発揮するからな。俺も捨てられてねぇし」
「・・・・・・」

苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるのは、図星をさされた証拠だ。
本当に、この無愛想な男の表情を変えるのは楽しくて仕方ない。

「すげーよなぁ」

感嘆したような、ため息に近いレティシアの呟きに、ヴァンツァーは眉を上げた。

「ジュニア時代から、何回もてっぺん取ってんだぜ? 成長期のジャンプの不調、マスコミからの攻撃、ジャッジからの不当な判定・・・そういうの全部、あのほっそい身体で受け止めてさ。文句ひとつ、言い訳ひとつ言わねぇで、ただひたすら滑ってんだよな」
「単純なんだよ」
「今だって、苦手なジャンプ矯正してんだろ?」
「特にルッツとサルコウがな」
「正直、入れなくてもアクセル跳べるんだからいいんじゃねぇの? って思うけどな」
「それでは、あいつの言う『パーフェクト』にはならんのだろうよ」
「だからさ、すげーよな」
「レティー?」

じっとリンクの上のシェラを見つめるレティシアのまなざしは、年下の少女に紛れもない尊敬の念を抱いていることを感じさせた。

「今のままでも世界最高水準の技術があって、天性の音楽性と表現力があって。十分世界のトップでやっていけてるのに、それでもまだ上を目指すんだろう?」
「『上』だと思ってるかどうかは知らんが」
「──怖いだろうな」
「・・・・・・」
「もしかしたら、今まで築いてきたものが全部壊れちまうかも知れねぇ。矯正し切れなくて、これからの試合で結果なんか一度も残せないかも。でも、ほんのちいさな歪みもなくして、完璧な演技がしたい──それってさ、十代の女の子が考えられることなのかな」
「もうすぐ二十歳だ」
「にしたってさ。俺も相当変わり者だけど、新しい技とか、表現に挑戦するときは、やっぱちょっと迷うよな」
「あいつだってそうさ」

友人の静かな口調に、レティシアは隣を仰いだ。

「ジャンプの矯正をしたいとあいつが言い出したとき、1シーズン、2シーズン棒に振るかもしれないという話をした。出来ないことじゃない。だが、それまでに身体に馴染ませてきた跳び方を変えるのは、どんなに才能のあるスケーターでも楽なことじゃない。延々、リスクの話を言って聞かせた」
「珍しいな、お前がネガティヴなこと言うの」
「俺も、何でわざわざこんなこと言ってやってるんだ、って思ったよ」

苦笑したヴァンツァーは、言葉を続けた。

「だから、理由を訊いたんだ」
「何だって?」
「『満足したら、そこで終わりだから』だそうだ」

細く口笛を吹くレティシア。
飴色の猫眼が面白そうな色を浮かべている。

「耳が痛かったんじゃねぇか?」

この言葉には、ヴァンツァーは何も返さなかった。

「あいつは、世界のトップに立っても更に上を見ている。だから、何度でも世界の頂点に立つし、これからも立ち続ける」

迷っても、立ち止まっても、決して振り返ることだけはしない。
それが、シェラの強さだ。

「それでも、今まで築いてきたものを壊すことへの恐怖はある。だから、余計に力が入っていたんだろう」
「もう大丈夫かい?」
「どうかな。少なくとも、何か吹っ切れたようには見えるが」
「同感」

リンクの上では、課題の本数を跳び終わったシェラがこちらに向かって滑ってくる。

「やっほー、レティー」
「やっほー・・・って、あれ。お嬢ちゃん、ピアスなんてしてたっけ?」
「この間開けたばっかりなの」
「へぇ。姉さんにでもやってもらったのか?」

この練習場へも時々シェラの様子を見に来る黒髪の姉は、妹を大層可愛がっている。
シェラも姉を慕っており、仲の良い姉妹の様子は見ていて微笑ましいものがある。

「ううん。ヴァンツァーにやってもらった」
「──は?!」
「誕生日プレゼントだって言って、ピアスくれたの。ピアサーと一緒に。ほんとはヴァンツァーに開けてもらうのすごく心配だったんだけど、ルウに言うと『お嫁入り前の身体に傷つけちゃダメ』とか言われそうだったから」
「怒られなかったのか?」
「私は」
「え?」
「シェラ」

ヴァンツァーが止めようとするが、にっこり笑った銀髪の天使は、ルウの台詞を再現してやった。

「『うちの大事な娘をキズモノにしましたね?』とか言って、笑顔なのにちょー怖いの!!」

きゃっきゃ言ってる様子からは、とても深刻な話だとは思えない。
けれど、若干ヴァンツァーの頬が引き攣っていることから、きっと『何か』があったのだろうことは知れた。

「ルウってね、すっごくやさしいけど、怒らせると一番怖いの!」

にこにこ話している様子からもそんな怖さなど微塵も感じられないのだが、視線を外しているヴァンツァーの態度から、やはり『何か』があったのだろうと思われる。

「だから今まで開けたくても開けられなかったんだけど」
「・・・そういうことは先に言え」
「だって、言う前にヴァンツァーがピアスくれたんじゃない」
「返せば良かっただろうが」
「捨てるって言うから! もったいないおばけが出ちゃうでしょう?!」
「知るか」

言い合いをしている師弟を横目で見つめ、レティシアは呆れ返ったため息を零した。


──こりゃ、キズモノにした責任取って結婚かな。


などと、本人たちに聞かれたらボコボコにされそうなことを考えたのだった。


**********

何を書きたかったのか、書いているうちに分からなくなった・・・。わかちこ。
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