忍者ブログ
小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
<< 12   2025/01   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31     02 >>
[1899]  [1898]  [1897]  [1896]  [1895]  [1894]  [1893]  [1892]  [1891]  [1890]  [1889
ですね。閏年には五輪が開催されます。今年の夏は、より熱いかも知れませんねぇ。

そうそう。昨日ねむたんのDVD引き取ってきました。週末にでも見ますかねぇ。最終日の舞台を録画したのかなぁ? 分かりませんが、凱旋公演になってからは、出演者たちがとてもはっちゃけていたので結構楽しかったです。

さて、せっかく4年に1度しかないので、小ネタでも書かねば(コラ)

なんと、驚いたことに、続き用のテキストリンクに、既に『ハッピーシンセサイザ』が入っていたので、書けということなんでしょうね。いや、おかしいだろ。デフォルトは『つづきはこちら』になってるはずなんだから(笑)どんな魔法だよ、それ。

**********

「「「──はい、踊ってー!」」」

1曲丸ごと踊りきった天使たちは、息ひとつ切らさず、満面の笑顔で男どもにそう言った。

「え? は? 踊る?」

当然、ただただ可愛い人たちの可愛いダンスを楽しんでいた青年は、予想もしていなかった無茶振りに冷や汗を流した。

「見本見せたでしょ。踊ってよ」
「説明しながら踊ったから、出来るでしょ?」

居丈高な女王様と、やさしいフリをして鬼のようなことを言う天使の双子。

「この曲可愛いよね。気に入っちゃった」

ふふふ、とはにかむように笑うツインテールの天使に、ヴァンツァーはにっこり笑って「お前の方が可愛いよ」と言った。

「じゃあ、お前もこれ踊って少しは可愛くなれ。覚えただろう?」
「まぁな」
「──え?! ヴァンツァー、覚えたんですか?!」

時間にして4分弱。
繰り返しの振り付けもあるとはいえ、全部はさすがに無理だぞ、と。

「ライアン覚えた~?」

ソナタに訊かれ、「覚えたよー」と笑みを返す金髪美人。

「は?! あんたも覚えたの?!」
「らくしょー、らくしょー」
「・・・ふたりしてどんな記憶力してんだよ」
「でもアー君、歌詞とメロディラインなら全部覚えてるでしょ?」
「え? あぁ・・・まぁ」
「同じことだよ」
「いや、だいぶ違うぞ。振り付け覚えたってことは、音とセットで覚えてるんだろ? あんたたちの方がすごいじゃないか」
「んーん。リズムとテンポは覚えたけど、音まで完璧に覚えてはいない」
「え、リズムとテンポが頭に入ってるのに、何で音が入らないんだ?」
「それは、アー君が特殊技能の持ち主だからだよ」
「いや、あんたに言われたくないけど・・・」

服の上からでも骨格を見通す目を持った人間なんて、絶対音感を持った人間より少ないに決まっている。

「アル」
「──あ、はい」

何ですか? と自分を呼んだ男の前に向かう。

「振り付け教えてあげるから、歌って?」
「──は?!」

笑顔でとんでもないことを言ってくる男に、キニアンは若葉色の目が零れ落ちそうなほど大きく目を瞠った。

「歌までは覚えてないから」
「いや、別に歌わなくても・・・歌流れるじゃないですか」
「アルの声で聴きたい」
「・・・・・・」

こういうところはほんとにそっくりだなこの父子、と。
腰に手を当ててこちらを眺めている女王様にちらり、と視線を送りながら、キニアンは嘆息した。

「・・・歌ったら、ヴァンツァー俺に何かくれますか?」

普段はこんなこと言わないのだけれど、あんな可愛いダンスを踊れとか言う上に歌えなんて、さすがに何か目標がないとやってられない。
きょとん、とした顔になったヴァンツァーは、僅かに首を傾げてこう言った。

「使い古しの俺の身体でいいなら好きに」
「──そういうことじゃなくて!!」

ちょっとほんと何言ってんのこの人! と。
真っ赤な顔になった青年に、ヴァンツァーはくすくすと笑った。

「冗談だ」

ほんとかよ、と疑わしげな目になったキニアンは、だいぶ成長してきたと言えるのかも知れない。

「じゃあ、これをあげよう」

そう言って取り出したのは、チケット2枚。
チケットに書かれた名前と会場に、キニアンは緑色の目を輝かせた。

「や、やります! 俺、何でもやります!!」

もともとあげるつもりだったものだが、キニアンを釣るのは簡単だなぁ、と微笑ましくなったヴァンツァーだった。


**********

・・・踊ってねぇ・・・

っていうか、この話、キニアンが可愛いだけの話になっていく気がする。まぁいい。可愛いキニアンは大好きだ。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
拍手
検索
リンク
Copyright ©  ひっくり返ったおもちゃ箱 All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]