小ネタや更新記録など。妄想の赴くままに・・・
お酒を飲むと、やはり翌日は眠くて仕方ないですね・・・。今日も帰ったら、一生懸命動画を落とすんだ(コラ)
さ、ちょっと間は開きましたが、ファロット一家です。
さ、ちょっと間は開きましたが、ファロット一家です。
**********
「あれ、アー君は?」
リビングできゃっきゃうふふなティータイムを過ごしていた乙女組。
戻ってきた男ふたりの姿を見て、シェラは首を傾げた。
「コソ練」
珈琲下さい、と言いながらソファに腰掛けたヴァンツァーの言葉に、シェラは不思議そうな顔をした。
「コソっと練習することですよ」
「あぁ。だからコソ練」
ライアンの言葉に納得を見せたシェラは、ふふっと微笑んだ。
「アー君は真面目だなぁ」
「歌だけにしてあげれば?」
ソナタはそう提案したが、ヴァンツァーは緩く首を振った。
「何か、一生懸命頑張ってるのが小動物みたいで」
「可愛いですよねー、アー君」
「うん。突っつきたくなる」
だからつい構ってしまうのだ、と困った、困った、と全然困ってない調子で話すヴァンツァーとライアンに、シェラは「もう」と苦笑した。
「あんまりいじめちゃダメだぞ?」
「いじめてない」
「パパさん、だいぶ可愛がってますよ」
「何というか、自分をムササビだと思って小枝から跳躍してしまったリスを見ている気分なんだ」
微笑ましい、と言葉に違わず目元を緩めた男に、シェラは一応の釘を刺した。
「落ちる前に受け止めてやれよ?」
「でも、意外と飛べるんじゃないかと思う」
「リスが?」
「象だって空を飛べるからな」
ふぅん? とよく分からなくて小首を傾げたシェラ。
「じゃあ、ぼく行ってからかってくる」
すっくと立ち上がったカノンは、すたすたとリビングを出て地下へ向かった。
それを見送った面々は、妙に納得した顔でヴァンツァーを見遣った。
「なるほどね~」
ソナタが呟けば、
「お兄ちゃんが、『ダンボの羽』なわけですね」
ライアンも同調し、
「カノンもアー君も、可愛い♪」
シェラは幸せそうな笑顔を浮かべた。
そして、シェラはヴァンツァーにちょっとからかうような視線を向けた。
「お前、こんなにたくさんの可愛いものに囲まれて、幸せだな」
もちろんそれは自分たち家族のことなのだけれど、にっ、と笑うシェラに、ヴァンツァーはごくごく真面目な様子で頷いてみせた。
「俺の人徳も大したものだ」
「・・・言ってろ」
ここで微笑を浮かべて「幸せ」とか呟いたら、ちょっとは可愛がってやろうかと思ったのに、と。
内心でこっそり呟いて呆れた表情を浮かべたシェラに、ヴァンツァーは言った。
「俺のことを可愛がりたいなら、我慢しなくていいぞ?」
「・・・・・・」
なぜ考えていることが分かったのだろう、という驚きと、こいつ本気で馬鹿なんじゃないか、という衝撃に目を瞠ったシェラ。
さぁ来い、という風に、腕こそ広げていないものの、その藍色の瞳は期待に満ちており。
馬鹿だなぁ、と大きなため息を零しつつ、シェラはヴァンツァーの頭を胸に引き寄せ、ぽんぽんと叩いてやった。
「──あ、シェラがデレた」
「え、あれデレなの?」
「超絶デレでしょ」
「おれには、子どもの我が儘に付き合ってあげてるお母さんにしか見えないんだけどなぁ」
奥が深い、と珈琲カップを傾けるライアンに、ソナタは言った。
「いいの、いいの。シェラはあれで幸せなんだから」
「あぁ、それは分かる。シェラさん、結構パパさんのこと甘やかすよね」
「調子に乗るからやめなさい、って言ってるのにね」
「仲良しなのは、いいことだよ」
にこにこしている夫に向けて、ソナタはとりあえず腕を広げて見せた。
「ライアンも来る?」
一瞬碧眼を瞠った青年だったが、直後にっこりと笑って可愛いお嫁さんの身体を抱きしめたのだった。
**********
踊れ、お前ら。
まぁ、ハッピーなお話を書く、ということで。
まだ続く。
「あれ、アー君は?」
リビングできゃっきゃうふふなティータイムを過ごしていた乙女組。
戻ってきた男ふたりの姿を見て、シェラは首を傾げた。
「コソ練」
珈琲下さい、と言いながらソファに腰掛けたヴァンツァーの言葉に、シェラは不思議そうな顔をした。
「コソっと練習することですよ」
「あぁ。だからコソ練」
ライアンの言葉に納得を見せたシェラは、ふふっと微笑んだ。
「アー君は真面目だなぁ」
「歌だけにしてあげれば?」
ソナタはそう提案したが、ヴァンツァーは緩く首を振った。
「何か、一生懸命頑張ってるのが小動物みたいで」
「可愛いですよねー、アー君」
「うん。突っつきたくなる」
だからつい構ってしまうのだ、と困った、困った、と全然困ってない調子で話すヴァンツァーとライアンに、シェラは「もう」と苦笑した。
「あんまりいじめちゃダメだぞ?」
「いじめてない」
「パパさん、だいぶ可愛がってますよ」
「何というか、自分をムササビだと思って小枝から跳躍してしまったリスを見ている気分なんだ」
微笑ましい、と言葉に違わず目元を緩めた男に、シェラは一応の釘を刺した。
「落ちる前に受け止めてやれよ?」
「でも、意外と飛べるんじゃないかと思う」
「リスが?」
「象だって空を飛べるからな」
ふぅん? とよく分からなくて小首を傾げたシェラ。
「じゃあ、ぼく行ってからかってくる」
すっくと立ち上がったカノンは、すたすたとリビングを出て地下へ向かった。
それを見送った面々は、妙に納得した顔でヴァンツァーを見遣った。
「なるほどね~」
ソナタが呟けば、
「お兄ちゃんが、『ダンボの羽』なわけですね」
ライアンも同調し、
「カノンもアー君も、可愛い♪」
シェラは幸せそうな笑顔を浮かべた。
そして、シェラはヴァンツァーにちょっとからかうような視線を向けた。
「お前、こんなにたくさんの可愛いものに囲まれて、幸せだな」
もちろんそれは自分たち家族のことなのだけれど、にっ、と笑うシェラに、ヴァンツァーはごくごく真面目な様子で頷いてみせた。
「俺の人徳も大したものだ」
「・・・言ってろ」
ここで微笑を浮かべて「幸せ」とか呟いたら、ちょっとは可愛がってやろうかと思ったのに、と。
内心でこっそり呟いて呆れた表情を浮かべたシェラに、ヴァンツァーは言った。
「俺のことを可愛がりたいなら、我慢しなくていいぞ?」
「・・・・・・」
なぜ考えていることが分かったのだろう、という驚きと、こいつ本気で馬鹿なんじゃないか、という衝撃に目を瞠ったシェラ。
さぁ来い、という風に、腕こそ広げていないものの、その藍色の瞳は期待に満ちており。
馬鹿だなぁ、と大きなため息を零しつつ、シェラはヴァンツァーの頭を胸に引き寄せ、ぽんぽんと叩いてやった。
「──あ、シェラがデレた」
「え、あれデレなの?」
「超絶デレでしょ」
「おれには、子どもの我が儘に付き合ってあげてるお母さんにしか見えないんだけどなぁ」
奥が深い、と珈琲カップを傾けるライアンに、ソナタは言った。
「いいの、いいの。シェラはあれで幸せなんだから」
「あぁ、それは分かる。シェラさん、結構パパさんのこと甘やかすよね」
「調子に乗るからやめなさい、って言ってるのにね」
「仲良しなのは、いいことだよ」
にこにこしている夫に向けて、ソナタはとりあえず腕を広げて見せた。
「ライアンも来る?」
一瞬碧眼を瞠った青年だったが、直後にっこりと笑って可愛いお嫁さんの身体を抱きしめたのだった。
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踊れ、お前ら。
まぁ、ハッピーなお話を書く、ということで。
まだ続く。
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